【ウィリアムヒル】NCAAカレッジバスケットボール2016-2017:デューク大がブックメーカー発表のオッズで優勝最有力!カンザス大とケンタッキー大が2番手

ビラノバ大クリス・ジェンキンスのファイナルズのブザービーター

アメリカと言えば世界最高のスポーツ大国として名高く、アメリカンフットボール、ベースボール、バスケットボール、アイスオッケーのプロリーグは四大リーグと呼ばれ、それぞれが世界有終の収益を上げる巨大スポーツビジネスとして有名です。しかし、アメリカではプロスポーツのみならず、アマチュアスポーツも負けず劣らずの規模を誇るものが複数あります。そんなアメリカで絶大な人気を誇る大学スポーツの一つ、NCAA男子バスケットボールの開幕が近づきました。2016-2017シーズンは11日金曜日(現地時間)に始まります。

NCAAバスケットボールロゴNCAAとは全米大学体育協会(National Collegiate Athletic Association)を意味します。アマチュアながらも莫大な資金が動く巨大スポーツ団体であり、バスケットボールはその中でもアメリカンフットボールと並んで特に人気が高い競技です。調査によると、男子バスケットボールのファンは全米に1億2600万人もいるそうです。ほぼ日本の人口と同じくらいですね。日本の学生スポーツでもっとも人気があるものといえば甲子園で行われる全国高校野球選手権が思い浮かびますが、その規模を何倍にもしたものと考えるとその人気には驚きを隠せません。

NCAA男子バスケットボールトーナメントを制してオバマ大統領を表敬するビラノバ大

2015-2016シーズンのNCAA男子バスケットボール・トーナメントファイナルは、ビラノバ大ワイルドキャッツがクリス・ジェンキンスのブザービーターでノースカロライナ大ターヒールズを退け、1985年以来31年ぶり2度目の全米王者に輝きました。決勝でのブザービーターは1983年以来33年ぶり、3点シュートによる決着は史上初めてで、まさに歴史に残る名勝負だったと言えるでしょう。

NCAAカレッジバスケットボール2016-2017最新対戦オッズ(bet365発表)

ウィリアムヒル今シーズンも熱い戦いが繰り広げられること間違いないNCAA男子バスケットボールを制し、全米のファンを熱狂の渦に巻き込むのはどのチームでしょうか?人気ブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」がNCAAカレッジバスケットボール2016-2017シーズンの優勝オッズを発表いるのでご紹介します。

【NCAA男子バスケットボール2016-2017優勝オッズ】
NCAA男子バスケットボール2016-2017優勝オッズ
NCAA男子バスケットボール2016-2017優勝オッズ2
※オッズは9日午前6時現在

NCAAカレッジバスケットボール2016-2017最新オッズ(ウィリアムヒル発表)

優勝最有力候補にはデューク大ブルーデビルズが4.50倍で挙げられています。続いてカンザス大ジェイホークスとケンタッキー大ワイルドキャッツが13.00倍でともに2番手、昨年度準優勝のノースカロライナ大とオレゴン大ダックスが17.00倍でともに4番手となりました。昨年度王者のビラノバ大は26.00倍で9番手と、ブックメーカーからはあまり高くは評価されていないようです。

NCAA男子バスケットボールの優勝を占うにあたり、ブックメーカーと同様に判断材料となる指標が2つあります。それが大手通信社AP通信の発表する「APトップ25投票」と全国紙USAトゥデイの発表する「USAトゥデイコーチ投票」です。

【APトップ25 投票(プレシーズン)】
APトップ25 投票(プレシーズン)

NCAA男子バスケットボールの取材を行う記者達の投票を集計して発表されるAPトップ25投票では1位がデューク大、2位がケンタッキー大、3位がカンザス大となっています。4位はビラノバ大、そして5位オレゴン大、6位ノースカロライナ大と続いています。

【USAトゥデイコーチ投票(プレシーズン)】
USAトゥデイコーチ投票(プレシーズン)

現場を指揮するコーチたちの投票を集計して発表されるUSAトゥデイコーチ投票では、1位がデューク大、2位カンザス大、3位ビラノバ大、4位ケンタッキー大、5位オレゴン大、6位ノースカロライナ大となりました。

ブックメーカーおよび2つの調査の全てで1位に輝いているデューク大が優勝候補最右翼であることに疑いはないでしょう。対抗馬がケンタッキー大とカンザス大、そしてそれらに続くのがオレゴン大とノースカロライナ大といった形です。ビラノバ大については評価が分かれています。9番手とした「ウィリアムヒル」に対し、APトップ25は4位、USAトゥデイは「ウィリアムヒル」と2つの調査の間で評価に差が生じています。ブックメーカーでは低評価・高オッズが付けられているのに対し、記者の投票に基づくAPトップ25や現場のコーチ達の投票によるUSAトゥデイでは上位に位置付けられました。昨シーズン優勝を果たした際には、「ウィリアムヒル」ではオッズ21.00倍の8番手、APトップ25では11位、USAトゥデイでは9番手と低評価を覆していることから、今年もダークホースとなって波乱を巻き起こす可能性が高いです。高配当を得るチャンスかもしれません。

デューク大のハリー・ジャイルズ&ジェイソン・テイタム

NCAA男子バスケットボール歴代最多勝利数を誇る名将“coach K” マイク・シャシェフスキー率いるデューク大には2017年NBAドラフト1巡目候補が4人、2018年の候補が1人在籍しています。つまり、ドラフト1位候補だけで先発が組めるということです。特にパワーフォワードのハリー・ジャイルズとスモール・フォワードのジェイソン・テイタムはそれぞれドラフト1巡目の中でも5番手、8番手に予想されているほどの実力者です。この圧倒的戦力で2年ぶり6回目の優勝をもぎ取る可能性は非常に高いでしょう。

カンザス大のジョシュ・ジャクソン

カンザス大は昨年の多くの主力を失いましたが、超有望な新人たちの獲得に成功しており、戦力はむしろ増していると言えるでしょう。4年生のフランク・メイソン3世とランデン・ルーカス、3年生のデヴォント・グラハム、2年生のカールトン・ブラッグらが残ったチームに、注目のルーキーであるジョシュ・ジャクソンとウドカ・アズブーキが加入しました。特にジョシュ・ジャクソンは高校ナンバー1選手との呼び声高く、2017年のドラフト予想においても全米1位の評価を受けています。彼ら新戦力がうまくかみ合ったなら、デューク大をも超える可能性は大いにあると言えます。

ケンタッキー大のデ・アーロン・フォックス

ケンタッキー大もデューク大同様にドラフト1巡目候補を5人そろえています。しかも全員が1年生という恐ろしさ。爆発的なスピードを誇るデ・アーロン・フォックス、高い得点力とアシスト力を兼ね備えたバム・アデバーヨ、圧倒的な攻撃力を持つマリク・モンクの3人は特に注目です。過去優勝回数はデューク大をしのぐ8回を記録している強豪校であるケンタッキー大。2012年以来の優勝は十分射程範囲にあると言えるでしょう。

昨季のファイナルを観戦するマイケル・ジョーダン(右)

バスケットボールの神様マイケル・ジョーダンを輩出したノースカロライナ大は、昨年の準優勝チームのスターターから2人抜けたのみで残りの主力はチームに残っており、新加入の1年生の活躍如何では容易に穴埋めができるでしょう。昨シーズンのファイナルズでは応援に駆け付けた偉大な先輩・ジョーダンを失望させる結果となってしまいました。今シーズンこそはその雪辱を果たすべく、高いモチベーションで優勝を目指すことは間違いありません。

オレゴン大のディロン・ブルックス

オレゴン大が優勝戦線に絡んでくるか否かは、エースのディロン・ブルックスの調子次第だと言えます。タイラー・ドージー、クリス・バウチャー、カーシー・ベンソンらクオリティの高い選手をそろえるオレゴン大ですが、ブルックスの調子が上がらないとまるで別のチームのようになってしまいます。優勝から下位低迷までありえ、非常に予測は難しいですが、ブルックスが絶好調であれば波乱を巻き起こすダークホースに十分なり得るチームです。

ビラノバ大のクリス・ジェンキンス

チーム史上初の連覇を狙うビラノバ大は、昨シーズンの躍進を支えた要のライアン・アーシディアコーノとダニエル・オチェフの2人が抜けた穴は大きいですが、ファイナルズでブザービーターを決めたクリス・ジェンキンスに加え、ジョシュ・ハート、ジャレン・ブランソンら多くの主力選手がチームに残りました。残念ながら出場停止処分を受けている新人のオマリ・スペルマンも、もし出場が叶えば大きなインパクトを残す活躍をすること間違いありません。新人の活躍次第では昨年よりも強力なチームを構築することができるでしょう。そうなれば二連覇も決して夢物語ではありません。

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