【ブックメーカー】インディカー2018展望:インディ500を制した佐藤琢磨はレイホールに移籍し期待膨らむ!優勝オッズはどうなる?

佐藤琢磨(2017年インディ500優勝時)

北米最高峰のフォーミュラカーレース、インディカー・シリーズがいよいよ開幕の時を迎えようとしています。北米ではF1すらしのぐ人気を誇り、中でももっとも格式高いインディ500は世界最高のレースの一つに数えられるほどで、2018年シーズンは3月11日に開幕します。

ネットベット近年は日本の佐藤琢磨の活躍もあって日本でも注目を増してきているインディカーの優勝オッズをブックメーカー「NetBet」が発表していますので、その数字を参考に大会の展望をご紹介していきます。

世界最速の周回レース、インディカー

2017年インディ500

インディカーの起源は1991年にアメリカ合衆国のインディアナポリスで始まったインディ500にあります。現在もインディカー・シリーズを構成する一戦であるインディ500は1周2.5マイル(約4.023km)を200周、合計走行距離500マイル(804.672km)を争うレースで、その平均速度は約350km/h 。最高速度は380km/h にも達し、そのスピードは何とF1以上となります。世界最速の周回レースと呼ばれるとともに、F1モナコグランプリやル・マン24時間耐久レースとともに世界3大レースの一つに数えられています。

そのインディ500を頂点に、アメリカ合衆国を中心に各地を転戦するシリーズレースとして1994年に立ち上げられたのがインディカー・シリーズです。年間15~19試合ほど開催し、王座を競います。2017年はアメリカで16試合、カナダで1試合開催されました。2003年から2011年までは日本のツインリンクもてぎでも開催された歴史があります。なお、タイヤはブリヂストンの北米ブランドであるファイアストン、エンジンはホンダとシボレーが提供しています。

2017年はチーム・ペンスキー勢が上位を独占

ジョセフ・ニューガーデン(表彰台)

2017年は日本のレース界においてまさに記念すべき1年となりました。上記の通り世界最高のレースの一つであるインディ500を、日本の佐藤琢磨が日本人として、アジア人として初めて制覇したのです。自身8度目となる挑戦で予選を日本人過去最高の4位に付けると、一度は順位を落とすものの少しずつ盛り返し、残り5周のところで首位に立ち、そのままゴールに到達しました。この業績により、佐藤は内閣総理大臣顕彰も受賞しています。年間成績ではこの優勝を除けば表彰台に上がることもなかったため、年間チャンピオンには手が届きませんでした。それでも自身最高となる8位でフィニッシュしています。

2017年の年間チャンピオンとなったのはチーム・ペンスキーに所属するアメリカ人のジョセフ・ニューガーデン。インディカー参戦6年目、チーム移籍1年目の26歳が初の栄冠に輝きました。昨年度チャンピオンでニューガーデンと同じくチーム・ペンスキーに所属するサイモン・パジェノ(フランス)は2位となり、チームメイトでワンツーフィニッシュを達成しています。4位のエリオ・カストロネベス(ブラジル)、5位のウィル・パワー(オーストラリア)もチーム・ペンスキー所属と、上位をほぼ独占する圧倒ぶりを見せたといえるでしょう。

優勝オッズ

【2018年インディカー・シリーズ開幕戦優勝オッズ】
インディカー2018開幕戦優勝オッズ※ブックメーカー「NetBet」が発表、10日午前0時更新。

インディカー2018開幕戦の「セント・ピーターズバーグ」の優勝オッズを「NetBet」が発表し、優勝最終力にはパワーとパジェノがともに5.00倍のオッズとなっています。僅差でニューガーデンとディクソンが並んで5.50倍で続いています。佐藤琢磨は10番手タイの19.00倍のオッズがついています(10日午前0時加筆)。

さらなる高みへ!佐藤は年間チャンピオン獲得なるか

佐藤琢磨&グラハム・レイホール

昨年のインディ500を制覇し、世界のカーレースの歴史に不滅の名を刻みこんだ佐藤琢磨。2018年はアンドレッティ・オートスポートから2012年に所属したレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(以下レイホール)に移籍し、インディ500連覇および年間チャンピオン獲得を目指して新たな戦いにその身を投じます。

レイホールは昨年までオーナーのボビー・レイホールの子息、グラハム・レイホールの1台体制という不利な状況ながらも2015年に2勝、2016年に1勝、2017年に2勝と大きな成果をあげており、チーム・ペンスキーやチップ・ガナッシといった強豪に対抗するための切り札として佐藤の招聘に踏み切りました。少数精鋭で培ったチームのエンジニアリング能力はトップクラスで、佐藤とドライバーのレイホール、そしてエンジニアチームの3者の力が結集すれば、佐藤が年間チャンピオンの座を獲得することも決して夢ではないはずです。佐藤はさらなる歴史を切り開くことができるでしょうか。

最強チームのエースが今年も王座をその手に収めるか

ジョセフ・ニューガーデン

2012年にインディカー・シリーズにフル参戦すると、2017年にチーム・ペンスキーに移籍。参戦以降毎年着実に成績を伸ばしていた努力がここで実を結び、優勝4回、表彰台が17戦中9回という圧巻の成績で年間チャンピオンの座に輝きました。

2018年のニューガーデンはチームとして3連覇を狙うチーム・ペンスキーの1番手として、2009年のダリオ・フランキッティ以来3人目となる2連覇の達成者となることが求められるでしょう。チーム・ペンスキーがこのままインディカーの頂点に留まることができるかはニューガーデンの活躍にかかっています。

歴代最強王者が再び頂点を目指す

スコット・ディクソン

2017年はチーム・ペンスキー以外の選手として唯一年間3位内に入り、その上位独占を阻止したディクソン。チームとしては歴代最多となる優勝回数7回(ペンスキーは4回)を誇る名門チームの1番手として、その覇権を奪回する活躍が求められます。

2003年にチップ・ガナッシでインディカーに参戦すると、いきなり3勝を挙げて優勝。その後も2008年、2013年、2015年と合計4回インディカーの頂点に輝き、チームメイトのダリオ・フランキッティと並び、個人として歴代最多優勝記録を誇っています。37歳のベテランは再び王座に返り咲き、チームをインディカー最強の座に押し上げることができるでしょうか。

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