【10Bet】ピョンチャンオリンピック①「スキージャンプ」:高梨沙羅の復活“金”は?五輪8大会連続のレジェンド葛西紀明は?ブックメーカーがオッズ発表!

ソチ五輪でガッツポーズを見せる葛西紀明

まもなく開幕を迎える2018年ピョンチャンオリンピック。第23回目の冬季オリンピックとなるこの大会の花形種目の一つ、スキージャンプは2月9日(金)の開会式に先駆けて2月8日(木)にスタートし、2月19日(月)に全ての決着がつく日程となっています。

日の丸飛行隊に金メダルが期待されるこの種目の優勝オッズをブックメーカー「10Bet」が発表していますので、その数字を参考に今大会の優勝展望をご紹介していきます。

スキージャンプとは

スキージャンプは、スキー板を履いた選手が35から37度ほどの急斜面を勢いよく滑り降り、ジャンプ台から飛んでその距離や飛行、着地の姿勢の美しさなどを競い合う競技です。そのスピードは時速90km以上にもなり、とても危険で難しくもありますが、華のある冬季オリンピックの人気種目でもあります。冬季オリンピックではノーマルヒル男子個人、ラージヒル男子個人、男子チーム、ノーマルヒル女子個人の4種目が開催されます。

かつてスキージャンプは日本のお家芸とされており、1998年の長野オリンピックでは岡部孝信、斎藤浩哉、原田雅彦、船木和喜ら日の丸飛行隊がラージヒル団体で金メダル、さらに船木はノーマルヒル個人で銀、ラージヒル個人で金、原田もラージヒル個人で銅メダルを獲得するなど世界最高の結果を残しました。その後はルールの変更などもあって低迷するも、近年は女子の高梨沙羅がスキージャンプ・ワールドカップで4回総合優勝したり、長野オリンピックにも出場した葛西紀明が8回目のオリンピック出場に臨んだりと、再び盛り上がりを見せつつあります。

前回大会で日本は銀1枚、銅1枚を獲得

男子ラージヒル日本代表(ソチ五輪)

2014年にロシア・ソチで開催された前回大会では、日本は41歳の葛西紀明が個人ラージヒルで銀メダルを獲得。さらにチームの一員として臨んだ男子団体ラージヒルでも銅メダルと、”レジェンド”と呼ばれるにふさわしい活躍を見せました。この活躍により、日本は国別のメダル獲得数でもドイツ、ポーランド、オーストリアに次ぐ4位につけています。一方金メダル候補の筆頭として大会に臨んだ女子の高梨沙羅は力を出し切ることができず、悔いの残る4位に終わりました。

日本人選手は男子5人、女子4人を選出

スキージャンプ日本代表女子

スキージャンプ男子は1992年のアルベールビルオリンピックから皆勤の葛西紀明が45歳にして再びオリンピックに臨みます。ソチオリンピックラージヒル団体銅メダリストの伊東大貴と竹内択に加え、小林潤志郎、小林陵侑の兄弟が史上初めて兄弟でスキージャンプのオリンピック代表に選ばれました。

女子は金メダルの期待がかかる前回ソチ4位の高梨沙羅に同7位の伊藤有希、そして岩渕香里と勢藤優花が初出場を決めています。

<スキージャンプ男子>
葛西紀明(45歳、8大会連続8回目)
伊東大貴(32歳、4大会連続4回目)
竹内択(30歳、3大会連続3回目)
小林潤志郎(26歳、初出場)
小林陵侑(21歳、初出場)

<スキージャンプ女子>
高梨沙羅(21歳、2大会連続2回目)
伊藤有希(23歳、2大会連続2回目)
岩渕香里(24歳、初出場)
勢藤優花(20歳、初出場)

日本人オッズ最高位は高梨の4番手となる

【ノーマルヒル男子個人優勝オッズ】
ノーマルヒル男子個人優勝オッズ※オッズは1日午前7時現在

10Bet ロゴブックメーカー「10Bet」が発表したピョンチャン五輪の金メダルオッズによると、ノーマルヒル男子個人の優勝候補筆頭はソチ五輪でノーマルヒル・ラージヒル2冠を達成したカミル・ストッフ。オッズは2.65倍となりました。2番手には今季ワールドカップで総合首位に立つリヒャルト・フライタークで4.00倍、3番手は昨年度ワールドカップ総合3位のダニエル・アンドレ・タンデで5.00倍と続いています。

日本人選手は初出場の小林潤志郎が41.00倍で11番手、葛西紀明が101.00倍で18番手、竹内拓が201.00倍で25番手タイのオッズがつけられました。

【ラージヒル男子個人優勝オッズ】
ラージヒル男子個人優勝オッズ※オッズは1日午前7時現在

ラージヒルの金メダル候補筆頭は、ノーマルヒルに続いてカミル・ストッフ。オッズも同様に2.65倍となりました。2番手はリチャード・フライタークで4.00倍、ダニエル・アンドレ・タンデで5.50倍と、ノーマルヒルと同じ3人が上位に挙げられました。

日本人選手は小林潤志郎が35.00倍で11番手タイ、伊東大貴が126.00倍で20番手タイ、葛西紀明が151.00倍で23番手タイ、竹内拓が201.00倍で26番手となっています。

【ラージヒル男子チーム優勝オッズ】
ラージヒル男子チーム優勝オッズ※オッズは1日午前7時現在

ラージヒル男子チームの金メダル候補筆頭はノルウェーで、オッズは2.00倍となりました。2番手はポーランドで2.45倍、3番手はソチ五輪金メダルのドイツで5.00倍となっています。日本は6番手の51.00倍と前回ソチの銅メダルを超える活躍を見せることができるでしょうか。

【ノーマルヒル女子個人優勝オッズ】
ノーマルヒル女子個人優勝オッズ※オッズは1日午前7時現在

ノーマルヒル女子個人の金メダル候補筆頭はマレン・ルンビ。今季ワールドカップで6連勝と急激な成長を見せている選手です。オッズは1.44倍と、非常に高い数字となりました。2番手は4.00倍でドイツの新鋭カタリーナ・アルトハウス、3番手は5.00倍でワールドカップ優勝回数歴代2位のダニエラ・イラシュコと続いています。

前回ソチで4位と失意を味わった高梨沙羅は再び4番手となる5.50倍。同7位だった伊藤有希は6番手の8.00倍、初出場の岩淵香里は12番手タイの81.00倍となりました。

頂点に手をかけるため、高梨は精神的に一皮むけたい

高梨沙羅

前回ソチオリンピックではワールドカップのシーズン最多勝利記録を更新(10勝)するなど圧倒的な実力を見せつけ、絶対的な優勝候補で臨んだもののメダル圏外に終わってしまいました。その後も高梨はワールドカップ通算勝利数を53勝(2位は2018年1月28日現在で13勝)というぶっちぎりの数字まで伸ばすも、2017年は下の突き上げもあって勝利を逃すことが多くなってきています。

加えて、もともと大舞台に弱く、オリンピックや世界選手権といった大きな大会での優勝経験がないのも指摘されるところ。その精神的なもろさを克服することができれば、真の意味で歴史に残る最強の女王としてスキージャンプの世界に君臨することができるはずです。このピョンチャンオリンピックがその契機となるでしょうか。

8度目の挑戦で葛西は金メダルを手にすることができるか

葛西紀明

19歳で初参加した1992年のアルベールビルオリンピックから45歳で迎えるピョンチャンオリンピックまで、実に8度目のオリンピック出場を決めた葛西。この記録はスピードスケートで冬に4度、自転車で夏に3度オリンピックに出た橋本聖子を抜き、夏冬合わせてもオリンピック史上単独最多記録の達成となりました。それでも葛西はまだまだ意欲を衰えさせることなく、さらに9回目、10回目を目指すと公言しています。

もちろん参加するだけではなく、メダルも狙っていきたいところでしょう。前回ソチオリンピックで銀メダルを獲得した個人ラージヒルや、団体でも金を狙うことができるチャンスはあるはずです。オリンピックの舞台で、葛西は見事表彰台の真ん中に立つことができるでしょうか。

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