【ウィリアムヒル】英ダービー&オークス2019:オブライエンの独壇場となるのか?ブックメーカーがオッズ発表!

英ダービー

新元号となり令和最初の開催ということもあり大注目となった今年の日本ダービー。無敗の皐月賞馬サートゥルナーリアに大きな注目が集まる中、見事勝利を手にしたのは伏兵ロジャーバローズでした。

これでアメリカ、そして日本は三冠クラシックの内の二冠が終了したこととなりましたが、正に「これからがクラシック本番」という地域の存在を忘れてはなりません。

日本ダービーやオークスのモデルとなったレース、イギリスダービー(海外G1、2420㍍・芝)そしてイギリスオークス(海外G1、2420㍍・芝)が、エプソム競馬場で開催されます。

日本のオークスは、1番人気のラヴズオンリーユーが勝利した一方、先ほどもご紹介したようにダービーは伏兵の11番人気のロジャーバローズが勝利。イギリスのオークスそしてダービーはどういった結果になるのか、両レースの有力各馬をしっかりとご紹介していきます。

イギリスオークス2019

イギリスダービーの前日に開催されるイギリスオークス。

2016年のマインディングや2017年のイネーブルなど、近年オークスを勝利した牝馬はその後の欧州クラシックディスタンスにおいて大きなイニシアチブをとる馬が多い傾向にあります。

ウィリアムヒル有力出走馬をご紹介する前に、まずはイギリスの老舗ブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」が発表しているオッズをご確認いただきましょう。

【英オークス2019オッズ】
英オークス2019オッズ※オッズは28日午後5時現在
ウィリアムヒル 登録方法

今年のオークスは名伯楽の管理する2頭に注目が集まります。

3.00倍の1番手評価となったのは3連勝でオークスに挑むこととなったメダーヤ(Mehdaayih)。

メダーヤ

前々走、4月に出走したオールウェザーを14馬身差で勝利したのち、前走のリステッド競走チェシャーオークス(L、2300㍍・芝)を4馬身半差つけ勝利。レース内容の良さも目立ちますが、何よりチェシャーオークスは2017年のエネイブル、2018年のフォエバートクギャザーと、2年連続でオークス馬を輩出中の超出世レース。そのレースを圧勝となればこのオッズもうなずけます。

更にメダーヤの父は、直近5年で2勝を挙げたガリレオの子であるフランケル。日本のオークスにおいても2017年にフランケル産駒のソウルスターリングやクラックスマンを輩出するなど実績は十分。血統面でも十二分に期待できる一頭でしょう。

管理しているのはイギリスが産んだ名伯楽、J.ゴズデン調教師。

ゴズデン調教師

これまでに積み上げた戦績は通算3000勝以上、勝利したG1の数は100を超える実績だけでなく、オークスは直近5年で2勝とめっぽう強い舞台。ここは期待がかかります。

そんなゴズデン陣営にはもう一頭楽しみな馬が。オークストライアルのフィリーズステークス(L、2300㍍・芝)を6馬身差つけて勝利したアナプルナ(Anapurna)。オッズは8.00倍となっています。

アナプルナ

メダーヤに負けず劣らずのパフォーマンスを披露したアナプルナ。レース後のゴズデン調教師のコメントを見る限りでもかなりの手ごたえを感じたようであり、こちらも一定の注目が必要でしょう。

そんなメダーヤとほぼ同等の評価となる3.75倍のオッズを付されているのがピンクドッグウッド(Pink Dogwood)。

ピンクドッグウッド

初勝利時の完勝劇からオークス前より高い評価を得ていたピンクドッグウッド。休み明けとなった前走のリステッドのサルサビルステークス(L、2000㍍・芝)をしっかりと勝利。順調な仕上がりを見せています。

ピンクドッグウッド自身の能力もさることながら、何より怖いのが管理しているのがご存知、A.オブライエン厩舎という点。

オブライエン調教師

先ほどご紹介したメダーヤは、直近5年でオークス2勝を挙げているゴズデン厩舎の管理馬でした。しかしその5年のうち残りの3勝を挙げているのがオブライエン調教師。

当然、狙うは今年も勝利しての昨年に続くオークス連覇達成でしょう。

その他、リステッド競走のプリティーポリーステークスを勝利したマクサド(Maqsad)が8.00倍。2戦1勝ながら、父にフランケルを持つ良血馬フランケリーナ(Frankellina)が13.00倍と、この辺りが注目各馬でしょうか。

イギリスダービー2019

オークスはゴズデン調教師とオブライエン調教師同士のライバル対決に焦点を当てましたが、今年のイギリスダービーは正に「オブライエンの独壇場」と呼べるのではないでしょうか。まずはこちらもブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」のオッズをご確認ください。

【英ダービー2019オッズ】
英ダービー2019オッズ※オッズは28日午後5時現在

3.75倍の1番手評価となったのはサードラゴネット(Sir Dragonet)。2戦2勝でイギリスダービーの舞台を迎えることとなります。

サードラゴネット

キャリアが浅いにもかかわらずこれだけの高評価を得ているのは前走のチェスターヴァーズステークス(海外G3、2500㍍・芝)のパフォーマンスをご覧いただくのが一番早いでしょう。

【チェスターヴァーズステークス2019】

道中は最後方、そして最終コーナー手前から徐々に押し上げていくと直線を向いたころには一頭レベルの違う手ごたえで抜け出し、後続に8馬身付ける圧勝。レースセンスの高さと豊富なスタミナを感じさせます。人気に推されるのも納得の内容でした。

一方、2番手の5.50倍の評価を付されたブルーム(Broome)はここまで7戦を消化した実戦経験豊富な一頭。

ブルーム

2歳戦時は主にマイル路線を進んでいたものの、実力が開花したのが今年に入ってからミドルディスタンスの2000mに切り替えてから2戦2勝。内容も完勝と言えるだけに、あとは400mの距離延長がどう出るのかという点。

血統的にはガリレオと香港ヴァーズなども制したウィジャボードの子であるオーストラリア産駒であることを考えれば、不安よりは楽しみが勝るそんな印象でしょうか。

イギリスダービートライアル(L、2300㍍・芝)を制したアンソニーヴァンダイク(Anthony Van Dyck)も注目の一頭。オッズは6.50倍となっています。

アンソニーヴァンダイク

半年ぶりとなった本レースも手ごたえよく抜け出して危なげなく勝利し、通算8戦4勝。「2歳時にはちょっと使い込まれていたけれど、リフレッシュしてレースを使って、これで変わり身があると思う」とは、手綱を取ったR.ムーア騎手の談。こちらも楽しみな一頭です。

オッズというよりも、オッズの一覧を確認した際、馬名で目を惹かれた方も多いのではないでしょうか、10.00倍のジャパン(Japan)。

ジャパン

前走のダンテステークスは4着に敗れましたが、2歳時にベルフォードステークス(G2、1600㍍・芝)を勝利するなど実績も十分。父はガリレオ、母父にデインヒルを持つなど血統的背景もダービー向きであり、馬名だけでなくレースぶりにも注目するべき馬であることに違いはありません。

さて、ここまでご紹介したすべてがなんとA.オブライエン厩舎の馬。その層の厚さに驚かされますが、オブライエン王国に一撃を与える可能性があるとすれば前走ダンテステークス(G2、2100㍍・芝)を制したテレキャスター(Telecaster)。オッズは6.50倍となっています。

テレキャスター

ダンテステークスで大きな注目を集めたトゥーダーンホットは、それまで4戦4勝と負けなしのクラシック最有力候補の1頭。そんなトゥーダーンホットに勝利しただけあり、やはり評価は高いものとなりました。

その他の注目馬としては、前走重賞勝利を挙げているバンコク(Bangkok)が9.00倍。ディーステークスを制したサーカスマキシマス(Circus Maximus)が21.00倍など。楽しみな面々が顔を揃えます。

オブライエン陣営が今年も帝国を築くのか、それとも他陣営の逆襲か。今年の欧州クラシックイギリスオークスは5月31日。イギリスダービーは6月1日にそれぞれ開催を予定しています。

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