【Marathonbet】大相撲大阪場所2020:新型コロナウィルスの影響で無観客開催!荒れる三月場所を制するのは?

優勝賜杯を受ける徳勝龍

ここ数年、若手や小兵力士の台頭が顕著になり、ベテラン・古参力士との世代交代の時期に突入した大相撲。今年最初の本場所であった先の初場所では、長らく大関の地位を守ってきた豪栄道が引退。来週から始まる三月場所でも新たなヒーローの誕生が期待されます。

今年の三月場所は、新型コロナウィルスにより戦後初となる無観客開催が決定。また、三月場所では貴景勝が一人大関となり、西の横綱・鶴竜が大関を兼ねるため、38年ぶりに「横綱大関」と表記されることも決まっています。

話題に事欠かない2020年の三月場所は、3月8日(日)の初日から22日(日)まで、「エディオンアリーナ大阪」で開催されます。

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プレミアリーグのリバプールやマンチェスター・ユナイテッド、トッテナム・ホットスパーなどの世界的に有名な名門サッカークラブのスポンサーとしても知られるイギリスのブックメーカー「Marathonbet」。そのMarathonbetがオッズを発表していますので、オッズ情報をもとに三月場所の展望、注目の力士をご紹介していきます。

“史上最強横綱”白鵬が全勝優勝を飾った昨年の三月場所

昨年の三月場所を制した白鵬

三月場所は通称「大阪場所」や「春場所」ともいわれ、かつて「大坂相撲」が行われていた土地柄、非常に盛り上がる場所としても知られています。また、波乱が起こりやすく「荒れる春場所」とも呼ばれることもあります。

昨年の三月場所は、稀勢の里が初場所をもって引退したため、白鵬・鶴竜の二横綱、高安・豪栄道・栃ノ心の三大関といった番付に。

優勝争いは、先の初場所で途中休場し、不安視されていた白鵬が14日目の取り組みを終えて14連勝。平幕で元関脇の逸ノ城が13勝1敗で白鵬を追走し、賜杯の行方は完全に二人に絞られました。

逸ノ城は大栄翔を下し14勝1敗としたものの、白鵬も千秋楽の結びの一番で鶴竜を破り、42回目の優勝を達成しています。

また、三賞は千秋楽まで優勝を争った逸ノ城が殊勲賞を受賞。12勝3敗で終盤まで優勝争い盛り上げた碧山が敢闘賞を、貴景勝が技能賞を獲得しています。

先場所は徳勝龍が再入幕・幕尻からの優勝を果たす

徳勝龍

先場所は東前頭筆頭の遠藤が、初日に鶴竜、二日目に白鵬の両横綱を撃破し、序盤から荒れ模様の展開に。この影響もあってか、三日目に両横綱が揃って敗れ、翌日に白鵬が休場。鶴竜も五日目に休場となり、序盤戦で早くも両横綱が不在となりました。

二横綱一大関を破り、初優勝への期待が高まった遠藤でしたが、中盤戦で失速。中日を終えて、大関・貴景勝、平幕の正代、さらに再入幕で幕尻の徳勝龍が一敗で並ぶ展開に。

九日目の直接対決で貴景勝を破り、一敗を死守した正代と、同じく一敗で並ぶ徳勝龍が14日目に対戦。徳勝龍が突き落としで正代を下し優勝に王手をかけます。

迎えた千秋楽の結びの一番で貴景勝を寄り切った徳勝龍が優勝。貴闘力以来20年ぶり二人目となる幕尻優勝を達成しています。

三賞の受賞者は、優勝した徳勝龍と、両横綱と大関・豪栄道を下した遠藤が殊勲賞を受賞。敢闘賞は徳勝龍、演じた平幕の正代、霧馬山が受賞。北勝富士が技能賞を受賞しています。

また、大関の地位を33場所も守ってきた豪栄道が大関から陥落。この場所をもって引退することになりました。

オッズ

【大相撲大阪場所2020初日幕内オッズ】

※8日午前8時現在、同時刻更新

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唯一の日本人大関・貴景勝が2度目となる優勝を目指す

大関・貴景勝

高校の先輩で、大関を守り続けた豪栄道が先場所限りで引退したことで、「一人大関」として三月場所を迎える貴景勝。

初場所では終盤まで優勝争いを演じるものの、新関脇の朝乃山に屈し、優勝争いから脱落。さらに、千秋楽の結びの一番では徳勝龍に敗れ、目の前で優勝を見届けることになりました。

先場所での自らの不甲斐なさを恥じ、大関としての責任感が増した貴景勝は、稽古も順調に消化。二所ノ関一門の連合稽古では、元大関の高安との三番稽古は3勝7敗で終えましたが、修正点を確認。後日の稽古でも、同部屋の幕内力士を相手に稽古を重ね好調をキープしています。

兵庫県芦屋市出身で、昨年には大関昇進を決めた三月場所を「ご当所」と位置付ける貴景勝が、高い身体能力と瞬発力を活かした、突き押し相撲に磨きをかけ、完全世代交代、そして2度目の幕内最高優勝を狙います。

史上最強にかげりが見える横綱・白鵬の復活はあるのか?!

横綱・白鵬

幕内通算最多1053勝、幕内最高優勝43回のうち15回が全勝優勝などという不滅の大記録を打ち立ててきた横綱・白鵬。しかし、その強さに陰りが見え始めています。

昨年の三月場所では全勝優勝を果たしますが、翌五月場所は全休。全休明けの七月場所では12勝3敗という結果に終わります。また、怪我による途中休場・全休が目立つようになったことも、衰えを指摘する一因になっています。

とはいえ、実績に関しては間違いなく史上最高である白鵬。これまで培ってきた技量と経験、相撲勘は侮れないでしょう。

3月4日には、時津風部屋に出稽古に向かい、関脇・正代、平幕の照強、十両の逸ノ城を相手に20番で19勝1敗と調整も万全のようです。

ここ数年は取り口や言動に批判が集まり、「横綱の品格」が問われてはいますが、大横綱であることには変わりません。幕内通算最多1052勝、幕内最高優勝43回のという記録の更新にも注目したいところです。

急成長をとげた朝乃山が大関取りに挑む

関脇・朝乃山

朝乃山は公称188㎝という長身を生かした右四つ相撲が持ち味で、もともと将来性の高さ、スケールの大きさには一目置かれる存在でしたが、メンタル面の弱さもあり、相撲にムラがあることが課題でした。

しかし、現在はその課題も克服。正代、御嶽海などの同世代の活躍に触発され、急成長を遂げています。

昨年の五月場所では、12勝3敗の成績で自身初の幕内最高優勝。優勝後の七月場所では負け越してしまいますが、続く九月場所で10勝、十一月場所では11勝を挙げるなど躍進。先場所も10勝5敗と好成績をおさめ、三月場所では“大関取り”に挑みます。

貴景勝に続く、日本人大関の誕生にも期待がかかる朝乃山。 大関取りの目安となる12勝以上、そして二度目となる幕内最高優勝を狙います。