3歳牝馬の争いとなるのか?それとも、古馬が戴冠を受けるのか?過去10年の対戦成績は5勝5敗と全くの五分。一体どちらが白星を先行させるのか?すべての答えは16日の京都競馬場で明らかとなります。
牝馬No.1決定戦「エリザベス女王杯」(G1、2200㍍・芝)が16日午後3時40分から行われます。本日14日にJRAより枠順が発表されましたので、「3歳馬vs.古馬」に着目しながら、有力馬を見ていきたいと思います。
【エリザベス女王杯2014枠順とブックメーカーの単勝オッズ】
1-1 ラキシス:9.00倍
1-2 フーラブライド:26.0倍
2-3 キャトルフィーユ:21.0倍
2-4 オメガハートロック:61.0倍
3-5 ヌーヴォレコルト:3.75倍
3-6 メイショウマンボ:7.00倍
4-7 サンシャイン:61.0倍
4-8 グレイスフラワー:34.0倍
5-9 ホエールキャプチャ:21.0倍
5-10 ヴィルシーナ:10.0倍
6-11 レッドリヴェール:21.0倍
6-12 ショウナンパンドラ:8.00倍
7-13 コウエイオトメ:51.0倍
7-14 サングレアル:26.0倍
7-15 ディアデラマドレ:11.0倍
8-16 スマートレイアー:9.00倍
8-17 ブランネージュ:26.0倍
8-18 アロマティコ:13.0倍
※単勝オッズはブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」が15日発表(同日午後9時更新)。
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まずは、3歳馬の2強を見ていきましょう。6枠12番のショウナンパンドラ(浜中俊騎乗)と3枠5番のヌーヴォレコルト(岩田康誠騎乗)です。
ショウナンパンドラは、3週前の「秋華賞」(G1、2000㍍・芝)で見事に初重賞&初G1制覇をやってのっけました。騎乗の浜中騎手もこの秋華賞で年間100勝を達成しましたね。次のステップとしてジャパンカップの出場を目指していましたが、このエリザベス女王杯にエントリーしてきました。
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エリザベス女王杯に絞り込んできただけあって、調教の方も順調のようです。各紙スポーツ紙でも高い評価を受けていますね。秋華賞時の調子を維持できればという見方が強かったのですが、調子の良さは我々の想像を超えているようです。高野友和調教師は「秋華賞以上のできで、(レースで)使うごとに良くなる馬」と絶賛するほどです。G1レース2勝目を狙う浜中騎手も「気性が良くなりリラックスして競馬ができるようになった。もともと長い脚を使えるから(京都の)外回りコースは魅力」と自信を見せていました。
【秋華賞2014(優勝:ショウナンパンドラ)】
秋華賞では、外側から一気の追い込みで内から逃げるショウナンパンドラを捉え損ねて、悔しい2着に終わったヌーヴォレコルトは、エリザベス女王杯でリベンジと「オークス」(G1、2400㍍・芝)以来のG1頂点を狙います。
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ヌーヴォレコルトは長距離輸送を控えているのにも関わらず、ハードな調教をしっかりとこなしています。カイバの食いも良く、一段とタフさが増した印象があります。中3週という厳しい日程ながら驚きです。コンビを組む騎手は“リベンジ”とともに“対古馬”にライバル心をむき出しにしています。「(京都競馬場は)外回りで下り坂を利用して加速できるのでレースがしやすい。古馬相手でも引けを取らない」とコメントし、全身全霊で女王杯戴冠を狙います。
しかし、古馬たちも黙ってはいません。
昨年、今年と「ヴィクトリアマイル」(G1、1600㍍・芝)を連覇したヴィルシーナ(内田博幸騎乗)は、宝塚記念(G1、2200㍍・芝)で3着以来のレースで、昨年10着と惨敗したエリザベス女王杯で雪辱を期します。友道康夫調教師は「休養明けだが太め感はなく好仕上がり」と好調さをアピールしていました。
【ヴィクトリアマイル2014(優勝:ヴィルシーナ)】
4度目のエリザベス女王杯への挑戦する6歳のホエールキャプチャ(蛯名正義騎乗)は、初戴冠を目指します。25戦連続となる重賞レース出走で衰えを知らないタフネスホース。田中清調教師は「闘争心があるから、体調が悪い時でも、闘争心でカバーできる」と評し、体力も気力も十分で4度目の正直を狙います。
もう一頭挙げるとすれば、メイショウマンボ(武幸四郎騎乗)でしょうか。昨年のエリザベス杯女王であり、牝馬G1で3勝を挙げて大ブレークしました。しかし、今年は前々走の宝塚記念では11着、前走の京都大賞典(G2、2400㍍・芝)では10着と失速しています。それでも、自力は他馬には決して引けを足っておらず、“対牝馬”戦での強さを“連覇”という形で発揮してくれるのではないでしょうか。
「3歳馬対古馬」の淀決戦は16日午後3時40分発走です。
【エリザベス女王杯2013(優勝:メイショウマンボ)】