ブックメーカー:スポーツベッティングで稼ぐことはできるのか?

Hachimura Rui

今から10年前に「ブックメーカー」と聞くと本屋や出版社関係のことなのかと勘違いする人も多かったでしょう。現在であってもギャンブルから無縁の環境である人からすれば聞き慣れないことではあります。「ブックメーカー」は主にスポーツの試合を対象に賭けるギャンブルのことで、各ブックメーカー会社も工夫を凝らしエンタメの結果を対象にするなど多岐に渡っています。

ここ数年で日本においても少しずつではありますが認知が上がり、しばしばテニスのグランドスラムの大会の優勝者でブックメーカーのオッズを出してくることもあり、情報の一つともなっています。また、近年においては新型コロナウィルス感染症により自宅で過ごす時間を強いられ家の中で楽しむコンテンツがこの2年でさらに普及したといえるでしょう。新型コロナウィルス情勢とは別にも通信環境の高度化、高速化に伴い、現地にいなくてもスマホやパソコンでライブ・ベッティングをするなどと言うことも可能ですので楽しみ方は倍増です。

今回はそんなブックメーカーで投資する「ブックメーカー投資」についてご紹介したいと思います。

そもそもブックメーカー投資って?

大坂なおみ

ブックメーカー投資とは、文字通り「ブックメーカーをギャンブルではなく、確実に資金を増やすための投資」として利用することを意味します。しかしながら「ブックーメーカーってギャンブルでしょ!」というように考える人は少なくありません。数あるブックメーカー会社の中でもオンラインカジノやスロットも併設している会社も多くありますのでそのイメージが強いのは事実としてあります。

オンラインカジノの中でもバカラやブラックジャックがプレイヤーへの還元率が高いゲームであるのも代表的でしょう。バカラもブラックジャックも勝率50パーセントですので調子がいいときには勝ちますので勝ちやすいと勘違いしてしまいがちですが、勝敗を決めるのは所詮運任せです。しかしオンラインカジノとブックメーカーには決定的な違いがあります。

それはブックメーカーは、プレイヤーの選択によって勝率を大きく変えることができることです。ブックメーカーは過去の膨大なデータから勝敗の予想を算出しベットできるのでプレイヤーの知識や情報量の差で勝率を上げると言っても過言ではありません。知識と経験の差で実際のオッズがあっても信頼していいものか否かもわかるようになってきて、自分の自信のあるスポーツということも出てきます。

以上のことから「ブックメーカー投資は投資として運用できるギャンブルである」ということが成立します。

ブックメーカ投資で注意すること

結論から申し上げますが、「ブックメーカーは簡単に稼げない」という事実というところです。現在、収入を得る方法が多岐に渡りSNSで投資方法などの情報が回ってくると思いますが濡れ手に粟のような存在ではないということです。SNSで流れてくるような「100%勝てる」などの情報には惑われないようにしましょう。

株式投資や不動産投資、仮想通貨投資に金融取引などさまざまなものがあり、それぞれ無知のまま資金を増やすことはできません。ブックメーカーも右に同じです。勝ちやすいオッズや情報、勝敗に左右されにくいメンタルを持つメンタルコントロール、資金管理など一つをとっても勉強をせずにするのはリスクが伴います。

ブックメーカーのメリット

先程たくさん注意点を申し上げましたが、最大のメリットというのは「簡単に誰でも始められる」といえることでしょう。先程勉強なしで始めるのは危険と言っておいてではありますが、例えば株式投資であったり不動産投資においても、始める前に膨大な事前準備や用語など用意しなければならないことがたくさんありますが、ブックメーカー投資においてはブックメーカーサイトのアカウントを取得するだけで始める前の複雑な知識は不要であるのは始めやすいところではあります。

スポーツがただただ好きという人であれば情報を集めることも苦にならないでしょうし楽しみながら勉強し投資することもできますのでスキルを身につけるスピードも速いでしょう。

たくさん述べてまいりましたが、日本のスポーツ業界は不景気の煽りを受け倒産と共に廃部となったり大会が中止になってしまったりと経済の煽りをモロに受けてしまっています。日本のギャンブルというのはパチンコ・パチスロ市場は20兆円、公営競技は8兆円という大きな産業です。ブックメーカーが公営ギャンブルになる未来はまだまだ近いとは言えませんが、一時期アメリカではブックメーカーは40兆円の産業といい、現在ではもっと成長している考えると日本でも無視できない存在ではあるといえるでしょう。またスポーツ事業の衰退を阻止するためにも「スポーツの勝敗にお金をかけるなんて」という考えというよりブックメーカーでスポーツ事業が盛り上げる救世主となることも夢ではないのではないでしょうか。

大谷翔平