テニスの賭け方 | オッズ、ハンディキャップ、プロップベットの説明

テニスの試合に賭けてみたいけれど、いまいち賭け方がよくわからないということはありませんか? また、ブックメーカーでは数えきれないほど沢山の賭け方(ベッティングの種類)が用意されているため、「何に賭けたら高配当を得られるのか分からなくて難しい」と感じることもあります。

ここでは、テニスに賭ける際に最も人気のあるいくつかの賭け方と、それぞれの賭け方を最大限に活用する方法をご紹介します。この記事を読み終える頃には、自分のスキルを実際に試したくてうずうずしていることでしょう。それでは、順番に説明をしていきます。

試合に勝つには

テニスの賭けで最もシンプルなタイプは、試合の勝者を賭けるマーケット(賭け方の種類)です。これはその名の通り単純で、テニスの試合で「誰が勝つかを予想して賭ける」ものです。

例えば、先日の全仏オープンでアレクサンダー・ズベレフがダビド・ゴファンに勝った試合を見てみましょう。

このタイプの賭けの良い所は、シンプルであることです。ストレートで勝とうが、最終セットまで戦って勝とうが、勝った選手に賭けてさえいれば報酬を受け取ることができます。シンプルですが、当てずっぽうで賭けるのではなく、以下の点に注目して賭けることをおすすめします。

【このマーケットで賭けをするときに注目すべき点】

  • 選手同士の直接対決の過去の結果
  • 両選手の直近の調子
  • 試合が行われるサーフェスでの過去の結果
  • 怪我の懸念
  • 各選手の総合順位

これらの5つの要素を踏まえて見ると、誰が試合に勝つかがおのずとわかります。テニスにおいて、サーフェスに注意を払うことはとても重要です。ある選手はハードコートでは素晴らしい成績を残しているかもしれませんが、クレーコートになるとサーブが遅くなり、動きがぎこちなったりすることもあります。

この賭け方の短所としては、多くの報酬を得るのが難しい場合があることです(上の図を見ると、この賭けの配当は1.04倍)。特にグランドスラムの早い段階では、マネーライン(いわゆるマッチウィナーマーケット)(※)で非常に低いリターンしか得られないミスマッチが数多く発生します。このことから、低リターンでもいいから試してみたい方にとっては、比較的賭けやすいマーケットと言えるでしょう。

※賭けたチームや選手が勝利するなら的中という賭け方

ハンディキャップ

マネーラインよりもオッズ(倍率)を上げて沢山の報酬を得たい場合には、プレーヤーのハンディキャップ(※)に賭ける方法もあります。

※ある試合で2つのチーム(選手)間に明らかな実力の差が見られる場合、この差を調整するためにあらかじめポイントを足し引きし、それを加味したうえでの結果を予想する賭け方のこと

How to bet on tennis

例えば、全仏オープンの第2ラウンドでゴファンと対戦するズベレフには、-8.5のハンディキャップが出ました。

つまり、報酬を得るにはズベレフがゴファンに少なくとも「9ゲーム差」で勝たなければなりません。男子テニスの場合、3セット先取なので最短だと6-2、6-4、6-3で、ズベレフの合計が18ゲーム、ゴファンは9ゲームで賭けに勝てることになります。

この賭けで成功するには、先ほどご説明したように試合の勝者に賭けるときの注意点5つをすべて考慮することが重要です。ただし、過去の結果のスコアラインには細心の注意を払ってください。選手は接戦で勝っているか? 強いフィニッシュをして相手を圧倒する傾向があるか? これらのすべてを考慮することで、選手のハンディキャップに賭けることがより高配当となる賢い賭け方になるか、大きく影響します。

ほとんどのブックメーカーは、通常この市場を 50/50 のコールのように見せ、同様のオッズ (通常は 1.70 から 2.10 程度) を提供します。つまり、試合がどれだけ一方的になると予想されても、常にまともなリターンを生み出すチャンスはあるということです。

ウィリアムヒル同様に、ハンディキャップが競技を公平に反映するように調整される方法を考えると、このマーケットでは常に控えめな配当に制限されます。しかし、ウィリアムヒルなどの一部のブックメーカーでは、さまざまなハンディキャップを提供しており、リスクレベルが異なる高いオッズで賭けることができるマーケットも提供しています。

セットベッティング

セットベッティングでは、たとえば「ズベレフがゴファンに3-1で勝利する」など試合の特定のスコアラインに賭けます。

セットスコアに賭けて的中すると、マネーラインで賭けるよりもはるかに高配当になります。例えば、勝ち予想の選手が試合中に30分ほど集中力が落ちてしまい、1セット落とす可能性はあるでしょうか? 上の図を見ても、ゴフィンが3-1で勝つと賭けてその予想が正しければ、29.00倍とかなりの配当を得られることがわかります。(仮に1,000円を賭けていれば、1,000円×29=29,000円の配当に!)

セットベッティングでは、さまざまな対戦のニュアンスに応じてより多くの選択肢が提供されます。

また、セットベッティングのバリエーションには、セット数に対するマーケットもあります。例えば、ズベレフ対ゴフィンは合計4セットですが、3セットで勝敗が決まるのか、4セットもしくは最終の5セットで勝敗が決まるかなど、勝敗が決まるまでのセット数を賭ける方法です。

試合が接戦になると予想したけど、どちらが勝つか決められない場合には最終のセットスコアを予想して賭けることもできます。

ですが、トータルセットベッティングのリターンは特定のセットベッティングよりも配当が低くなるので、この違いを覚えておきましょう。

オーバー/アンダー

オーバー/アンダーは、トータルセットベッティングとプレーヤーハンディキャップの融合で、「試合が何ゲームあるか」を予想する賭け方です。

How to bet on tennis

例えば、ズベレフ対ゴファンは29.5ゲーム未満になります。

このマーケットでは、どちらかの選手が勝つ可能性があるかを考えるという点で。トータルセットベッティングに似ています。互角のベテラン選手2人が、フルセット(5セットまで)までもつれて30ゲームを遥かに上回りそうだと思う場合には、オーバーゲーム(上図の場合、Over 29.5)に賭けるということです。

ただし、選手のハンディキャップと同様に、ブックメーカーはこのマーケットを調整して、その試合が何セットになる可能性があるのかをオッズに反映させます。これは 50/50 ポイント近くに設定され、通常はどちらに転んでも約1.80の配当になります。

つまり、オーバー/アンダーは誰が勝つかを決められない場合に柔軟性を発揮するので、勝者予想に迷う場合にはこちらの賭け方をしてみてもいいかもしれません。ウィリアムヒルではゲーム数を加味し、より配当が高くなるようなトータルゲームの賭け方も提供しています。

特定のプロップベット

大手ブックメーカーの中には、テニスの試合ごとに100近くものマーケットを提供しているところもあります。これらのマーケットの多くは非常にニッチで、プロポジションベット、つまりは「試合中に特定のことが起こるか起こらないか」に賭けることを意味します。

例えば、テニスのプロップベットには以下のようなものがあります。

  • エースの数
  • ダブルフォールトの数
  • サービスブレークの数
  • 最初のサービスゲームのスコア
  • 試合中のタイブレークの合計

リストはまだまだ続き、考えられるほとんど全てのものが含まれます。プロップベットは、特定のプレイパターンを予測している場合や、試合がどのように展開するかを予想している場合には最適な賭け方です。

例えば、ズベレフがベースラインに沿ってゴファンのセカンドサーブにプレッシャーをかけると予想していれば、試合中にゴファンがサーブするダブルフォールトの数に賭けるかもしれません。

テニスのライブベッティング

テニスへの賭けに本当に自信がある人にとっては、ライブベッティングはより臨場感があり、全く新しいギャンブルとして楽しむことができるでしょう。多くの場合に、ブックメーカーは試合開始前にはアクセスできないテニスの試合のライブオッズを提供します。

live tennis betting

これらのマーケットは、多くの場合は非常に細かく、かつタイムリーです。例えば、全仏オープンでのビクトリア・アザレンカとミラ・アンドリーバの最近の試合を見てみましょう。

ここでは、ブックメーカーが第3セットのスコアのオッズを細かく提供していることがわかります。試合開始前には、第1セットの正確なスコアに賭けるマーケットのみ利用できます。

さらに細かい賭け方も用意されており、下の図を見ると、素早く決断できる人のためにアザレンカ対アンドリーバ戦では特定のゲームスコアに賭けるオプションが用意されているのがわかります。これらのマーケットは、多くの場合セット間の1分未満という短い時間枠でのみ利用できます。

ライブベッティングでは、選択肢を検討したり、賭けについてゆっくりと慎重に検討したりする機会は少なくなりますが、それでも事前準備を整えて臨めば、非常に有利になる可能性があります。
ライブベッティングで勝つための最良の戦略は、事前にリサーチしておくことです。

例えば、同じくアンドリーバとアザレンカのこの試合に賭ける際に、過去12か月間の両選手の成績を調べていたら、アンドリーバは通常のWTAの試合よりも、グランドスラムで好成績を収める傾向があることに気付いたでしょう。

また、アンドリーバはチェンジオーバー後に落ち着く時間ができた後、セットの最初のゲームでブレークするというパターンにも気付いたかもしれません。その結果、アンドリーバが第3セットの最初のゲームをラブゲームで勝つことに賭けるという迅速な決断を下すことができます。

同様に、セットでブレークがあった場合は、タイブレークのライブベッティングオッズは当然上昇します。ただし、アンドリーバがブレークで遅れをとりセットに巻き返すことが多いとリサーチで判明している場合は、オッズが最も有利なときに賭けることを考えた方がよいでしょう。

ここまでご紹介したベッティングの知識を実践する準備はできましたか? 今すぐ試したいという方は、是非ウィリアムヒルに行って腕試しをしてみてください。テニスのATPツアーとWTAツアーが本格的に開催されている今、ご紹介した方法で賭けられる試合は沢山あります。それぞれの賭け方の違いを理解して、よりスポーツベッティングを楽しみましょう!