9月12日にリトアニアで開催される「FIFAフットサルワールドカップ」に日本代表も出場します。フットサルリーグ（Fリーグ）4連覇中の名古屋オーシャンズから最多7人の出場が決まっています。またサッカー横浜FCのFWカズこと三浦知良が出場した12年タイ大会で16強入りに貢献した星翔太らがメンバー入りし豪華メンバーでのスターティングメンバーで戦うことができるので、そこもまた非常に楽しみです。海外メンバーではポルトガルでプレーする逸見勝利ラファエルとスペインでプレーする清水和也と名を連ねています。1989年に第1回大会が開催されたフットサルW杯は、今大会で9回目を迎えます。これまでブラジルが5度、スペインが2度、アルゼンチンが1度と3カ国が優勝を経験しています。
開幕の前にヨーロッパで強化トレーニングを後に、本番を迎えるという形です。昨年はフットサルリーグの国際戦も盛んに行われておらず、日本の国際戦は1年半以上ぶりの試合ということもあり日本の良い成績がいいことを願うばかりです。日本はW杯でグループEに入り、アンゴラ、パラグアイ、スペインと同組となっており、スケジュールは以下の通りです。
9月14日（火）グループステージ vs. アンゴラ（クライペダ）
9月17日（金）グループステージ vs. スペイン（クライペダ）
9月20日（月）グループステージ vs. パラグアイ（ヴィリニュス）
勝ち進むと、
9月23日（木）・24日（金）ラウンド16
9月26日（日）・27日（月）準々決勝
9月29日（水）・30日（木）準決勝
10月3日（日）3位決定戦、決勝
そんな今回の「FIFAフットサルワールドカップ リトアニア2021」の大会展望は「bet365」の優勝オッズとご一緒にご覧いただきましょう。
優勝争いは妥当にブラジルとスペインの二択か？
グループA〜Fに分かれてのグループステージからのスタートにはなりますが、目立って強豪国となるのはやはりブラジル3.00倍とスペイン4.50倍とサッカー強豪国がフットサルでも強豪国となっています。またスペインと同率のロシアも4.50倍となっています。ロシアはサッカーの世界ランキングでは10位以内ではなく9月9日現在では41位で決して強豪国とは言えません。このようにフットサル強豪とサッカー強豪が対比する点も面白いところです。さらにアルゼンチンが6.00倍とイランが8.00倍と優勝争いはこの5カ国になりそうです。日本は残念ながら101.00倍と優勝に近いとは言い難いですが、可能性は0とは言えません。大きな番狂わせに期待します。
【FIFAフットサルワールドカップ リトアニア2021 優勝オッズ】
※オッズは７日午後１２時現在
2大会ぶりのW杯に挑む日本、日本のフットサルの歴史
日本のフットサル連盟の設立は1977年で、思ったよりも歴史があります。はじめは、ミニサッカー連盟として設立されました。1982年にブラジルで行われた、第1回世界サロンフットボール選手権大会にも日本チームは参加していて、その当時はイタリアに勝つなど大健闘をします。その後、1991年には全国で最初のミニサッカー大会の開催にこぎつけるなど、各地でいろいろなカテゴリーの大会が実施されました。女子の大会や大規模な少年大会などが催されました。
1994年にはFIFAのフットサル統一ルールで開催されたはじめての国際大会がイタリアのミラノで開催されました。この大会で、日本ミニサッカーの選抜は5戦全敗という不甲斐ない成績に終わり、世界との差が開いたことを思い知ります。そういった背景から、日本でも本格的な運営組織の必要性が高まり、1997年には、協会としてフットサルチームの登録受付けを開始し、本格的なフットサル普及が開始されました。2003年には、サッカーと同じレベルの水準を目指して、個人登録制度がスタートしました。これにあわせて、フットサルの本場ブラジルからコーチを招聘してイベントを開催するなど、本格的な普及を加速させています。
そんな日本はどんどんフットサルとしての普及が進みフットサルW杯第1回大会に出場したが、その後は予選敗退が続き2度目の出場を果たしたのは、2004年のチャイニーズ・タイペイ大会です。その後、2008年のブラジル大会、2012年のタイ大会は出場したが、前回大会はアジア予選で敗れていた。
先述にもありますが、2012年大会以来2大会ぶりの出場を果たしているフットサル日本代表は、グループEに入り、アンゴラ、パラグアイ、スペインと対戦することが決まっています。
日本代表は優勝争いに参加することができるのでしょうか。
