石川佳純、水谷隼の両エースの活躍が日本アベックメダル獲得の鍵!
世界卓球2014日本大会が28日から5月5日まで東京・代々木体育館で行われます。本大会は世界で最も権威のある国際大会に位置づけられていて、1926年の第1回大会以降約90年の歴史を持っています。かつては、団体戦と個人戦が同一大会中に同時に行われていましたが、2003年のパリ大会から団体戦と個人戦を隔年で交互に開催されるようになりました。2014年の今回は団体戦で行われます。
団体戦は各国5選手がエントリーして、そのうち3選手が出場し、試合はすべて5ゲームマッチ(11点先取)のシングルスで行われ、先に3勝したチームが勝利となります。世界の上位に入る男女各24の国と地域が4つのグループに分かれて、まずはグループリーグを戦い、各グループ3位以上に入れば決勝トーナメントに進出することができます。
先日行われたグループ分けの抽選会(ドロー)の模様がありますので、ご覧下さい。
【世界卓球2014ドローダイジェスト】
何かサッカーのワールドカップの抽選会を思わせるような感じですね。では、ここからは女子、男子の日本代表の展望について書いてみたいと思います。
日本はグループBに入り、台湾、ハンガリー、ベラルーシ、アメリカ、オーストラリアと同グループになりました。そして、日本代表の5選手は以下のようになっています。
【日本代表女子】
・石川佳純(9位)
・平野早矢香(23位)
・石垣優香(38位)
・田代早紀(86位)
・森さくら(110位)
※カッコ内は世界ランキング(2014年4月現在)
日本代表女子は、前大会の2012年ドルトムント大会準々決勝で韓国に敗れて、6大会連続メダルならずと悔しい思いを胸に本大会での雪辱に燃えます。残念ながら福原愛が左足の負傷によって戦線離脱となってしまいましたが、十分にメダル獲得、そして宿敵・中国を破っての世界一も視界に入っています。
日本が決勝進出、そして決勝で中国を倒して1971年名古屋大会以来の「V」シナリオを描くには、まずはグループリーグでトップ通過を果たして、決勝トーナメントで優位なスポットに入ることが不可欠でしょう。グループリーグで最も苦戦が予想されるのが台湾戦でしょう。粗さも目立ちますが、パワーヒッターが多く、はまれば日本にとって脅威となるでしょう。
エースの石川で2勝して、平野が続く。そして福原不在の日本が若干の不安を抱えている3番手が誰で、どのような戦いをするかがポイントになってきそうです。平野は「チームで3点取ること。そして、石川にプレッシャーをかけないようにカバーしたい」とコメントしており、石川への負担をできるだけ軽くして戦える展開に持ち込みたいですね。
どちらかといえばカットに弱いとされている日本ですが、カット対策も万全です。日本は、回転数も変化の度合いも大きい中国人男性のカット打ち選手を相手に練習を重ねてきました。エース・石川は「ロンドン五輪の銀メダルは自信になった。前回(ドルトムント大会)よりもいい成績を出したい」と自信をのぞかせていました。
日本代表女子のグループリーグ日程は以下の通りとなっています。
4月28日(月)vs. ベラルーシ(19:30~)
4月29日(火)vs. アメリカ合衆国(13:00~)、vs. ハンガリー(19:30~)
4月30日(水)vs. 台湾(16:30~)
5月1日(木)vs. オーストラリア(19:30~)
日本はグループCに入り、ポルトガル、フランス、ギリシャ、ルーマニア、ハンガリーと同グループになりました。日本以外はすべて欧州勢となりましたね。そして、日本代表の5選手は以下のようになっています。
【日本代表男子】
・水谷隼(10位)
・丹羽孝希(16位)
・松平健太(17位)
・岸川聖也(22位)
・塩野真人(26位)
※カッコ内は世界ランキング(2014年4月現在)
日本代表男子は、これまで3大会連続で銅メダルを獲得しており、本大会で4大会連続メダル、そして1969年ミュンヘン大会以来となる優勝を目指しています。現在ロシアリーグで戦いながら日本を牽引するエース・水谷に、松平&丹羽の学生コンビの若い力を結集して悲願に挑みます。
日本代表男子が銀メダル以上のメダルを獲得するには、グループリーグを1位で突破することは絶対条件ですが、さらに本日28日に行われる初戦のギリシャ戦、30日に行われるポルトガル戦が鍵を握りそうです。初戦でぶつかるギリシャはヨーロッパ選手権で2位に入った実力があり、日本としてはここできっちり勝って流れに乗りたいところですね。
すでに28日初戦でどちらの国が勝利するのかの勝敗オッズを、ブックメーカー「bet365」が発表しており、オッズを見れば日本が優勢との見方が強いようですね。
【グループリーグ第1戦勝敗オッズ】
※オッズは28日午後3時現在
悲願達成を目指すエース・水谷は本大会に万全の準備をしてきたと言い、「団体戦でプレッシャーもあるが、たくさんの日本のファンの前でいいプレーを見せたい」と意気込みを語っていました。今シーズンのアジア杯で3位、ドイツOPでは準優勝と波に乗ってきたエースと、昨年の全日本選手権で高校生としては3人目となるシングルス王者となった丹羽、昨年のアジア選手権シングルスで3位入賞を果たした松平の3本柱に期待です。そして、ロンドン五輪シングルス5位などキャリア豊富な岸川、昨年ワールドツアーで初優勝を飾って世界卓球初登場、今月30日に誕生日を迎える塩野など実力者ぞろいです。
【水谷、ドイツオープン決勝ダイジェスト】
日本代表男子のグループリーグ日程は以下の通りとなっています。
4月28日(月)vs. ギリシャ(16:30~)
4月29日(火)vs. ルーマニア(16:30~)
4月30日(水)vs. フランス(13:00~)、vs. ポルトガル(19:30~)
5月1日(木)vs. ハンガリー(16:30~)
世界卓球2014のブックメーカー発表のオッズ情報などは、「ブックメーカー情報局」の公式Facebookページ、および公式ツイッターにて随時配信予定です。なお、本大会はテレビ東京系列にて連日放映される予定となっています。放送スケジュールはテレビ東京HPでご確認ください。
頑張れ、ニッポン!!