世界最高のバスケットボールの舞台、NBA。化け物のような身体能力を持つ巨大な選手たちがコートをところ狭しと駆け回り、迫力満点のプレーを披露する熾烈な戦場です。2017-18年シーズンの開幕が10月18日に迫った今、ブックメーカー「SBOBET」がその優勝オッズを発表していますので、それを参考に今シーズンのNBAの優勝展望をご紹介していきます。
2016-17シーズンはウォリアーズが王座を奪還
71シーズン目を迎えた2016-17年のNBAを制したのはウェスタンカンファレンス王者のゴールデンステート・ウォリアーズ。前シーズンにもウェスタンカンファレンスを制しながらも、ファイナルでクリーブランド・キャバリアーズに敗れた雪辱を見事果たしました。
対するクリーブランド・キャバリアーズは2連覇まであと少しというところでその栄光を逃しています。さらに前年の2015年もファイナルを同じ組み合わせで戦い、その際にはウォリアーズが優勝しました。実に3年連続でウォリアーズとキャバリアーズがファイナルで顔を合わせており、両チームの突出ぶりがよくわかる結果となっています。
ウォリアーズはレギュラーシーズンも首位で突破。キャバリアーズはボストン・セルティックスにイースタンカンファレンス首位の座を譲りましたが、カンファレンスファイナルでは見事圧倒しています。
オッズは昨季のファイナリストがそれぞれトップに立つ
【NBA2017-2018ディビジョン別優勝オッズ】
※オッズは17日午前10時現在
<NBA2017-2018最新オッズ情報(bet365発表)>
イースタンカンファレンス
ブックメーカー「SBOBET」発表のオッズによれば、イースタンカンファレンスセントラルディビジョン優勝オッズで最高となる1.05倍を付けられたのは昨年度のカンファレンス王者キャバリアーズ。4年連続でのカンファレンス制覇を目指します。
対抗馬の筆頭は昨季カンファレンスファイナルに進出したセルティックス。アトランティックディビジョン優勝オッズは1.15倍となりました。続くのは昨季1979年以来のディビジョン優勝を果たしたワシントン・ウィザーズがサウスイーストディビジョン優勝オッズで1.65倍、唯一のアメリカ合衆国外のNBAチームであるトロント・ラプターズはセルティックに次ぐアトランティックディビジョン優勝オッズで2番手の6.50倍となっています。
ウェスタンカンファレンス
ウェスタンカンファレンス優勝候補筆頭は王者ウォリアーズでしょう。パシフィックディビジョン優勝オッズはダントツの1.01倍となりました。キャバリアーズ同様4年連続でのカンファレンス制覇に期待がかかります。
続く2番手は今年大洪水の被害を受けたテキサス州ヒューストンに本拠地を置くヒューストン・ロケッツでサウスウェストディビジョン優勝オッズは1番手の1.75倍。2013年と2014年にカンファレンス連覇を果たしたサンアントニオ・スパーズは同ディビジョン優勝オッズで2.00倍と混戦必至です。2015-16シーズンまでケビン・デュラントがプロ入り以来在籍していたオクラホマシティ・サンダーは、ノースウェストディビジョン優勝オッズで最有力の1.45倍となっています。
NBA2017-2018シーズンを制するのは?
では2017-18シーズンのファイナルを制するのはどのチームでしょうか?ブックメーカー「SBOBET」発表のオッズでは、昨シーズンの王者・ウォリアーズが1.55倍と最有力に推されています。2番手には4.50倍でキャバリアーズが挙がっており、やはり今シーズンもこの2強が優勝争いの軸となるでしょう。3番手にはロケッツで7.00倍、4番手にセルティックスで7.50倍と続いています。
【NBA2017-2018優勝オッズ】
※オッズは17日午前10時現在
圧倒的支持を受ける優勝候補ウォリアーズ
ケビン・デュラントにステフィン・カリーという歴史上に残るレベルの選手を擁して昨シーズンのNBAを制したウォリアーズ。NBA.comが 実施したゼネラルマネージャー調査では、実に93%が今季のウォリアーズ優勝を予想しました。昨シーズンもトップの得票率を得たものの、その数字は69%。今シーズンのウォリアーズにかかる期待の高さがうかがえます。
優勝を果たした昨シーズンからメンバーはほとんど変わらず、さらに高い連携を構築しているはず。パワーアップしたチームが再びNBAを蹂躙することになる可能性は非常に高いことでしょう。
余談ですが、日本人としてはウォリアーズのユニフォームの左胸にもぜひ注目したいところ。今季から楽天がスポンサーとなり、ロゴマークが付けられるようになりました。同じく今季からスポンサーとなったサッカー界最強チームの一つバルセロナに加え、バスケットボール界最強の一つウォリアーズのスポンサーとしてもその名前を世界に広めつつあるようです。そのバルセロナは現在リーグ戦絶好調で首位を快走中。ウォリアーズにとっても良い兆候といえるのではないでしょうか。
キャバリアーズは戦力を増してウォリアーズに挑む
キャバリアーズの夏は激動から始まりました。NBA屈指のポイントガードとして活躍していたカイリー・アービングが7月にトレードを要求したのです。史上最高クラスのプレーヤーにしてキングと呼ばれる男、レブロン・ジェームズの陰に隠れてプレーすることに嫌気がさしたためとも言われています。結果、アービングはカンファレンスでキャバリアーズの最大のライバルとなるセルティックスへ移籍。ライバルに塩を送る結果となりました。
とはいえ、キャバリアーズはセルティックスからアイザイア・トーマス、ジェイ・クラウダー、アンテ・ジジッチに加え、ブルックリン・ネッツの2018年ドラフト1巡目指名権、マイアミ・ヒートの2020年ドラフト2巡目指名権を獲得しました。
アービングには劣るもののトーマスもレベルの高いポイントガードなので大きなレベルダウンにはならず、クラウダーとジジッチの2人も戦力を向上させる存在です。さらには2011年シーズンMVPのデリック・ローズの獲得にも成功しています。アービングが抜けたとはいえ、むしろ戦力は昨シーズンより向上したとみてよいでしょう。ウォリアーズ討ちの準備はすでに整っています。