NBA 2014-2015シーズンが日本時間の10月29日(現地28日)に開幕します。昨シーズンの王者であるサンアントニオ・スパーズは、ホームでダラス・マーベリックスと対戦します。また、レブロン・ジェイムスが復帰したクリーブランド・キャバリアーズの初戦は、日本時間の31日にホームで行なわれるニューヨーク・ニックス戦、また同日にウェスタン・カンファレンスの強豪オクラホマシティ・サンダーが、ロサンゼルス・クリッパーズと対戦します。
バスケットボールシーズンがいよいよ始まります!
早速ですが、NBA 2014-2015を制するのはどのチームでしょうか?ブックメーカー(スポーツブック)の「bet365」がオッズを発表していますので見ていきましょう。まずは、カンファレンス優勝オッズからです。
【NBA 2014-2015シーズン東地区(イースタン・カンファレンス)優勝オッズ】
※オッズは21日午後6時現在
ジェイムスが移籍したクリーブランド・キャバリアーズが優勝候補筆頭に挙げられています。ジェイムスはプレシーズンから好調です。フェイダウェイ、ステップバック、3ポイントシュート、フックシュートなど多彩な攻撃で相手を翻弄し、得点を量産しています。
Gカイリー・アービングは21日の優勝候補2番手のシカゴ・ブルズ戦でチーム最多の28得点、7アシストをマークすると、ミネソタ・テインバーウルブズから移籍したCケビン・ラブが13リバウンドをマークし、ともに“らしさ”を出してジェイムスとともにチームを優勝まで引き上げる力を持っています。キャバリアーズはプレシーズンマッチでこれまで5勝1敗(21日現在)とチーム自体も好調で、何もなければこのまま突っ走っていくでしょう。
ライバルとしてはブルズが挙げられるでしょう。19日の試合中に左手親指を捻挫したジミー・ハドラーの回復具合が気になります。しかし、21日のキャバリアーズ戦で両チーム最多の30得点を挙げたGデリック・ローズの攻撃力と、スペインのガソル兄弟の兄であるCパウ・ガソルはプレシーズンでこれまで8.3リバウンドと安定したセンタープレーを見せており、1997-1998シーズン以来のカンファレンス制覇とファイナル制覇を十分狙える戦力が整っています。
【NBA 2014-2015シーズン西地区(ウェスタン・カンファレンス)優勝オッズ】
※オッズは21日午後6時現在
西地区は、昨シーズンのファイナル優勝チームのサンアントニオ・スパーズが一歩リードという見方が強いようです。プレシーズンではこれまで2勝3敗と負けが先行していますが、プレシーズンマッチ初戦となったドイツリーグ8度Vのアルバ・ベルリン戦では敗れたものの、Gトニー・パーカーが28得点をいきなり挙げて今シーズンの好調ぶりを見せつけました。また、ベテランのCティム・ダンカンも14得点、10リバウンドと安定した力を発揮しており、連覇を狙える位置にいると言えるでしょう。
ライバルはオクラホマシティ・サンダーです。何と言っても昨年のMVPを獲得したケビン・デュラントがチームの大黒柱として健在しています。しかし、16日にチームが発表した「右足骨折(ジョーンズ骨折)の回復手術」を受けたために開幕戦は絶望、復帰までに6~8週間はかかるとみられています。これは痛いと言わざるを得ません。
それでもチームはデュラントの穴を埋めようと一つにまとまりつつあります。スコット・ブルックスHCは「チームにとって試練の時。理想的な状況ではないけど、チームが学び、ステップアップするチャンス。チームが一つにまとまっており、さらに良いチームになろうとしている」とコメント。デュラント離脱後の初戦となったメンフィス・グリスリーズ戦ではラッセル・ウェストブルックがチームリーダーとしてチームをけん引し、117-107で勝利を収めました。デュラント抜きでの戦い方もサンダーは手応えをつかみつつあるようです。
【NBA 2014-2015シーズン優勝オッズ】
※オッズは21日午後6時現在
では、ファイナル優勝チームは?キャバリアーズが頭一つリードしています。連覇を狙うスパーズ、デュラントの復帰を待つサンダー、そして17年ぶりの優勝を狙うブルズ・・・。考えるだけでワクワクしてきますね。
チームの成績もさることながら、個人成績にも大変注目が集まります。日本語対応のブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」が個人タイトルに関するオッズを発表しましたのでご紹介しておきましょう。
【レギュラーシーズンMVPオッズ】
※オッズは21日午後6時現在
キャバリアーズに復帰したジェイムスがMVPのイスを取り返すのではないでしょうか?これでチームがファイナル制覇も達成すれば、ジェイムスはまさしく“優勝請負人”と世界から認められるでしょう。ケガからの回復具合次第ではもちろんデュラントの2年連続獲得もあるでしょう。ロサンゼルス・クリッパーズのブレイク・グリフィン、ブルズのデリック・ローズがこの2強に割って入ります。
昨年のオールスターでMVPを獲得し、2008、2009年と2度アシスト王に輝いているロサンゼルス・クリッパーズのクリス・ポールと、高校時代に1試合31アシストという驚異的数字もたたき出しているボストン・セルティックスのレイジョン・ロンドの争いになりそうです。
昨シーズン13.5リバウンドで初のリバウンド王を獲得したデアンドレ・ジョーダン(ロサンゼルス・クリッパーズ)、レブロン・ジェイムスもその才能に注目する2年目のアンドレ・ドラモンド(デトロイト・ピストンズ)、そして2012年シーズンのリバウンド王で“ダンク製造機”“スーパーマン”などの異名を持つドワイト・ハワード(ヒューストン・ロケッツ)の211㌢トリオの争いになるでしょう。
優勝争いの行方を追いながら、個人タイトル争いを楽しむ―。こうやって見てみると、ロサンゼルス・クリッパーズはもっと強いはずなんだけどと思ってしまいますが、果たしてどんなシーズンになるでしょうか。ダラス・マーベリックに今シーズン加入を果たした富樫勇樹の活躍にも期待しましょう。