淀が最も熱くなる日がやってきました。今年最後の牡馬三冠レース「菊花賞」(G1、3000㍍・芝)が京都競馬場で26日午後3時40分(発走時間)に戦いの火ぶたが切って落とされます。日本ダービー(G1、2400㍍・芝)を制したワンアンドオンリーが二冠を達成するのか?それとも、トゥザワールドが3度目の正直で三冠レース初の戴冠を受けるのか?それとも・・・
早速ですが、JRAから23日に菊花賞の枠順が発表されましたので紹介したいと思います。なお、英国の日本語対応ブックメーカー(スポーツブック)「William Hill(ウィリアムヒル)」が単勝オッズを前日25日夜(日本時間)に発表する予定ですので、発表され次第、下記にてオッズを更新したいと思います。もう一度、25日の夜以降にこのページを訪れていただければ幸いです。
【菊花賞2014枠順とオッズ】
1-1 マイネルフロスト:17.0倍
1-2 トーホウジャッカル:6.50倍
2-3 サングラス:67.0倍
2-4 サウンズオブアース:10.0倍
3-5 シャンパーニュ:101.0倍
3-6 ショウナンラグーン:15.0倍
4-7 トーセンスターダム:11.0倍
4-8 ワールドインパクト:21.0倍
5-9 ハギノハイブリッド:21.0倍
5-10 ゴールドアクター:17.0倍
6-11 アドマイヤランディ:101.0倍
6-12 タガノグランパ:15.0倍
7-13 ミヤビジャスパー:51.0倍
7-14 トゥザワールド:6.50倍
7-15 ワンアンドオンリー:2.75倍
8-16 サトノアラジン:17.0倍
8-17 ヴォルシェーブ:34.0倍
8-18 メイショウスミトモ:101.0倍
※オッズは「ウィリアムヒル」発表。25日午後8時30分更新
※「ウィリアムヒル」ホームページ→競馬をクリック→スクロールして「京都サンガF.C.」をクリックすると菊花賞のオッズが見られます。
まずは、ダービー馬であるワンアンドオンリー(横山典弘騎手)が本命に上げられるでしょう。日本ダービーでは皐月賞馬のイスラボニータに見事にリベンジを果たし、休養明けで挑んだ9月の神戸新聞杯(G2、2400㍍・芝)では万全な状態ではなかったものの貫録勝ちをして、菊花賞へと乗り込んできました。
【日本ダービー2014(優勝:ワンアンドオンリー)】
ワンアンドオンリーの状態はかなりよさそうです。追い切りで鞍上した横山典騎手は「前走よりも動きが格段に良い」と絶賛しています。加えて「(レースで)使って良くなるタイプ。1回使ってグンと動きが良くなった」と太鼓判を押していました。橋口弘次郎調教師は追切を終えたワンアンドオンリーの手応えについて「理想的な追切だった。自然と結果はついてくる」と自信たっぷり。
このワンアンドオンリーの二冠を阻止するのはどの馬でしょうか?皐月賞2着、日本ダービー5着と人気がありながら頂点まで届かなかったトゥザワールド(川田将雅騎手)を挙げたいと思います。前走のセントライト記念(G2、2200㍍・芝)ではイスラボニータの後塵を拝して2着でしたが、「いい内容で走ってくれた」と川田騎手が振り返るように次につながるレースを見せてくれました。
【セントライト記念2014(2着:トゥザワールド)】
菊花賞ではセントライト記念より800㍍距離が延びて、距離適性に若干の不安があるトゥザワールドですが、池江泰寿調教師はそれを認めながらも「距離についてはやってみなければわからないが、力は出せると思う」とコメント。調教でトゥザワールドに鞍上した川田騎手は「ガラッと変わった感じはない」としながらも「今回もいい状態で迎えられそう。何とか最後の一つで良い結果を」と意気込んでいます。
ワンアンドオンリーへの挑戦者としては、神戸新聞杯で接戦を演じた2頭に着目したいところです。
【神戸新聞杯2014】
神戸新聞杯2着のサウンズオブアース(蛯名正義騎手)が、日本ダービー11着から下剋上を叩きつけています。神戸新聞杯でも8番人気ながら最後の直線であわやワンアンドオンリーを食ってしまうくらいの勢いのあるレースで、日本ダービー馬に冷や汗をかかせました。鞍上の蛯名騎手は「反応が良すぎて距離がどうか心配もある」とうれしい不安を口にしながらも「折り合いの心配もない」とはなみずき賞(500万以下)馬の抜群の瞬発力に大きな期待が持てます。
同じく3着のトーホウジャッカル(酒井学騎手)も虎視眈々と菊戴冠を狙っています。7月の未勝利戦、8月の500万以下と真夏も放牧せずに戦い続けてきたトーホウジャッカルには競り合いに強い勝負根性が備わっています。谷潔調教師も前走の神戸新聞杯で確かな手応えをつかんでおり、「(3000㍍という)距離はどうかと思ったが、前走を見る限り大丈夫」と話しています。鞍上の酒井騎手も「前走は勝っていたレースだった。今度はギャフンと言わせたい」とリベンジを誓っていました。
リベンジと言えば、皐月賞11着、日本ダービー16着と人気にこたえることが出来なかったトーセンスターダム(武豊騎手)も戴冠候補に加えておきたいところです。トゥザワールドの調教にも当たっている池江調教師は「3000㍍でも折り合いはつくので、こなしてくれると思う。うまく差し切ってくれたら」と話し、自慢の末脚で直線一気の勝負に持ち込めば十分チャンスはあるでしょう。
昨年はエピファネイアが直線一気で抜け出して制した菊花賞を、今回はどの馬が勝ち取るのでしょうか。25日夜のブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」の単勝オッズ発表、そして26日午後3時40分の発走時間が待ち遠しいですね。
【菊花賞2013(優勝:エピファネイア)