奇しくも同じ池江厩舎の2頭が、「連勝」と「王座」をかけて激突!
第74回皐月賞(G1、2000㍍・芝)が中山競馬場で20日午後3時40分に発走します。昨年は、ロゴタイプが皐月賞レコードを作って優勝しましたが、今回は連勝街道を走り続ける2頭を中心に争われそうです。
皐月賞の枠順が17日に発表されましたので、まずは見てみたいと思います。オッズについては、競馬でお馴染みの日本語対応ブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」が19日(土)に単勝オッズを発表する予定ですので、発表され次第、下記に更新したいと思います。
【皐月賞枠順およびオッズ】※オッズは「ウィリアムヒル」から発表され、19日午後8時30分更新
1-1 ワンアンドオンリー:8.0倍
1-2 イスラボニータ:5.5倍
2-3 クラリティシチー:21.0倍
2-4 クリノカンパニー:101.0倍
3-5 アデイインザライフ:26.0倍
3-6 アドマイヤデウス:15.0倍
4-7 トーセンスターダム:5.5倍
4-8 ステファノス:41.0倍
5-9 スズカデヴィアス:21.0倍
5-10 ベルキャニオン:34.0倍
6-11 ロサギガンティア:8.0倍
6-12 タガノグランパ:41.0倍
7-13 キングズオブザサン:34.0倍
7-14 バウンスシャッセ:26.0倍
7-15 コウエイワンマン:101.0倍
8-16 アジアエクスプレス:6.0倍
8-17 トゥザワールド:4.5倍
8-18 ウインフルブルーム:21.0倍
デビューから3戦無敗で皐月賞に挑むのが、武豊騎乗のトーセンスターダムです。前走のきさらぎ賞(G3、1800㍍・芝)をしっかりと勝ち上がって、父であるディープインパクト以来9年ぶり17頭目の無敗「V」を狙います。皐月賞に向けて仕上がりも順調のようで、調教に当たる中澤助手も「体がしっかりしてきた」と順調な調整ぶりを話していました。
【きさらぎ賞(トーセンスターダム)】
トーセンスターダムは、昨年V馬のロゴタイプと同じ「7番」ということもあって、縁起の良さも走りを後押しするのではないではないでしょうか。武豊騎手は「道中は全く力まずに走っていたし、先週よりも反応が良い。若干、落ち着きのない馬ですが、いい方向に来ています」とコメント。過去3戦はすべて京都競馬場での勝利で、今回初となる長距離輸送に若干の不安はありますが、父と同じ記録へ一直線に進んでいくでしょう。
池江厩舎のもう一頭は、新馬戦こそ2着に終わったものの、その後連勝し、前走の弥生賞(G2、2000㍍・芝)を制して破竹の4連勝中のトゥザワールドです。皐月賞にも出走する横山典弘騎乗のワンアンドロンリーに最後の直線で大きく追い込まれて、辛くも鼻差で逃げ切ったトゥザワールドに騎乗する川田将雅騎手は「道中、無駄なことをさせてしまって、ラストは追い詰められた」と前走を振り返っていました。
【弥生賞(トゥザワールド)】
川田騎手といえば、現在ノリにノっている騎手と言えるでしょう。前週の桜花賞ではハープスターを直線一気の強烈な追い込みで「女王」へと導きました。トゥザワールドはハープスタートとは違って先行馬ですが、この馬を今度はどのように「王者」へと導くのかその手綱さばきにも注目です。川田騎手は「弥生賞より良くなってきている。完成度も高いけど、成長力もいい」と桜花賞&皐月賞の2冠に自信を見せていました。
桜花賞ではハープスターの後塵を拝したフォーエバーモアに騎乗した蛯名正義騎手が、皐月賞ではイスラボニータに騎乗し、桜花賞でのリベンジを狙っています。イスラボニータは前走の共同通信杯(G3、1800㍍・芝)で圧勝し、それから約2ヶ月ぶりのレースとなります。ベテランの蛯名騎手はイスラボニータの走りをこう表現します。「フットワークが独特で、今までにないタイプだ」。
【共同通信杯(イスラボニータ)】
前脚を普通の馬はかき込むようにして進みますが、イスラボニータはピンと伸ばしたまま走っています。この走りができるのはトモの筋力が強いと出来ないそうです。2000㍍の距離を走るのは今回初めてで、距離適正がどうかと不安視する声もありますが「2400㍍までは大丈夫」と馬体とスタミナには他馬をしのぐ力がありそうです。
様々な評価を見ていて、あまり上位に入ってこない朝日FSを制して2歳王者となったアジアンエクスプレスも意地を見せる走りをしそうですね。今年、中山競馬場でダントツの33勝を挙げている戸崎圭太騎手がライアン・ムーア騎手に代わって騎乗します。休み明けで出走したスプリングSでは入れ込んでしまい2着に終わりましたが、戸崎騎手はムーア騎手の言葉を借りながら「ギアが何個もあって、エンジンがかかればドンドンギアが変わっていく」とアジアンエクスプレスの走りについて語っていました。
中山競馬場の直線は短い方ですが、アジアンエクスプレスの切れ味鋭い末脚が炸裂すれば、あっという間に他馬を抜き去ってしまう可能性は十分ありますね。最後の上り坂を登って、先行馬が逃げ切るのか?それとも追い込み馬が直線一気か?
連勝対決に同厩舎対決と大変見所の多い皐月賞は、20日午後3時40分発走です!!
【皐月賞2013(ロゴタイプ)皐月賞レコードでV】