【ウィリアムヒル】天皇賞秋2014-イスラボニータ対ジェンティル、フェノーメノら古馬たちの決戦

天皇賞秋 ロゴ

昨年の天皇賞秋では、ジャスタウェイが圧倒的な強さを見せて2着に4馬身の差をつけて圧勝しました。今年はどの馬が150回の記念を迎える天皇賞を制するのでしょうか?

【天皇賞秋2013(優勝:ジャスタウェイ)】


岡部幸雄を鞍上にシンボリクリスエスが優勝した2002年以来の天皇賞秋“3歳馬V”なるか?イスラボニータ!

天皇賞秋(G1、2000㍍・芝)が11月2日午後3時40分に東京競馬場で発走します。今回はなんといっても皐月賞を制して、日本ダービー2着、そして菊花賞を避けてこの天皇賞で強敵ぞろいの古馬たちに挑むイスラボニータでしょう。30日にJRAより枠順が発表されましたので、それを見ながら天皇賞秋を展望してみたいと思います。

シンボリクリスエス

ウィリアムヒルなお、日本のG1レースは海外のブックメーカー(スポーツブック)で馬券を購入することができます。すなわち、単勝オッズをレース先日の夜(今回は11月1日夜)に、“密かに”「William Hill(ウィリアムヒル)」が発表しています。オッズが発表されましたら、この場で更新していく予定です。JRA発表の単勝オッズよりも高い傾向にありますので、どうせならブックメーカーで賭けてみるのもいいでしょう。

【天皇賞秋2014枠順とオッズ】
1-1 ジェンティルドンナ:5.00倍
1-2 ヒットザターゲット:21.0倍
2-3 デニムアンドルビー:17.0倍
2-4 スピルバーグ:11.0倍
3-5 エピファネイア:8.00倍
3-6 ダークシャドウ:34.0倍
4-7 サトノノブレス:34.0倍
4-8 ディサイファ:17.0倍
5-9 フェノーメノ:5.00倍
5-10 ペルーサ:51.0倍
6-11 ラブイズブーシェ:34.0倍
6-12 フラガラッハ:51.0倍
7-13 カレンブラックヒル:26.0倍
7-14 マーティンボロ:17.0倍
7-15 イスラボニータ:3.75倍
8-16 トーセンジョーダン:51.0倍
8-17 アスカクリチャン:67.0倍
8-18 マイネルラクリマ:34.0倍
※「ウィリアムヒル」のオッズは発表。オッズは2日午前2時更新

イスラボニータ

まずは、8戦6勝で連対率10割、3歳馬最強の呼び声が高いイスラボニータは7枠15番と外に入りましたね。日本ダービーからの秋1発目となった新潟競馬場で行われた朝日セントライト記念(G2、2200㍍・芝)では、新馬戦からタッグを組む蛯名正義騎手と絶対に負けられないという大きなプレッシャーの中で、格の違いを見せつけるレースをしました。栗田博調教師も「直線追われてからはグイグイ伸びて、安心して見ていられるレースでした」と振り返る完勝でした。

【セントライト記念2014(優勝:イスラボニータ)


イスラボニータはもう一つ戦わなければならない“相手”がいます。それは、7枠15番という枠順です。1984年のグレード制が導入されて以来、この枠順で天皇賞秋を制した馬はいないのです。関係者からは「もう少し内がよかった」というホンネが聞かれましたが、勝てない枠順という呪縛からイスラボニータが開放してあげるチャンスでもあるのです。

クリストフ・ルメール

今回、菊花賞(G1、3000㍍・芝)ではなく天皇賞秋へとシフトしたのは確実に力を出せる距離だからではないでしょうか。そして、この天皇賞秋にかける思いを体現したのが、騎手の交代です。蛯名騎手からフランス人のクリストフ・ルメール騎手へと乗り換えを決断しました。「何も心配していない」と栗田調教師が絶対的信頼を置くルメール騎手に、“3歳馬天皇賞秋戴冠”を託しました。

イスラボニータのライバルとして名を挙げておきたいのが3頭います。

ジェンティルドンナ

1枠1番と好位置が取れた現役最強牝馬、ジェンティルドンナがその筆頭でしょう。石坂正調教師は「言うことない枠。着順と一緒になれば」と絶好の位置に心の中はニンマリだったのではないでしょうか。

石坂 正3月のドバイシーマクラシック(G1、2410㍍・芝)で、海外G1制覇を果たしました。しかし、日本凱旋レースとなった6月の宝塚記念(G1、2200㍍・芝)では9着に沈みました。海外遠征の疲れや馬場状態もあって全く力が発揮できなかった前走以来のレースが天皇賞秋となります。

【ドバイシーマクラシック2014(優勝:ジェンティルドンナ)】


また、昨年の天皇賞秋ではジャスタウェイに敗れて2着となり、今年こそはと不甲斐なかった宝塚記念のリベンジとともに、G1 6勝、牝馬三冠も達成しているジェンティルドンナがどんなレースを見せてくれるのか楽しみです。戸崎圭太騎手との初タッグとなりますが、G1レース7勝目も視界に入っているでしょう。

蛯名 正義戸崎 圭太

「高ぶりもなく、力がみなぎっています。枠順(9番)もちょうど良いし、恥ずかしくない競馬が出来ると思う」と戸田博文調教師が自信を見せるのは、天皇賞春秋連覇を目指すフェノーメノです。蛯名正義騎手が満を持して鞍上します。

フェノーメノ

2012年の天皇賞秋で1番人気ながら2着に終わったフェノーメノですが、翌2013年の天皇賞春(G1、3200㍍・芝)でG1初制覇を果たすと、今年の天皇賞春でも勝って連覇を成し遂げました。長距離に強いですね。

【天皇賞春2014(優勝:フェノーメノ)】


その天皇賞春以来の今回がレースとなり、レース感という意味で不安もあるであろうフェノーメノ。しかし、戸田調教師の口からは不安という文字が出てきません。「今回の死角は久々という点。春の天皇賞はこの馬の持っている芯の強さが表れた一戦だと思うし、あの当時より充実してきた印象。気になるのは当日の天気くらい」

エピファネイア

最後の1頭は、香港遠征以来のレースとなるエピファネイアです。昨年の皐月賞、日本ダービー2着、そして牡馬三冠最後の菊花賞で戴冠を受けました。今年4月の香港遠征ではクイーンエリザベス2世カップ(G1、2000㍍・芝)では、2番人気で4着でした。

【クイーンエリザベス2世カップ(4着:エピファネイア)】


福永 祐一フェノーメノ同様に春以来の競馬となりますが、福永祐一騎乗のエピファネイアは2000㍍の距離に関しては香港遠征では敗れたとはいえ、いい手応えを持って帰ってきたのではないかと思います。体の張りなど随分とよくなっている様子で、自分のレース展開に持ち込めれば直線でスっと抜け出してそのままなんてことも十分にありえるでしょう。

「イスラボニータ対強豪古馬」の構図となった天皇賞秋は、11月2日午後3時40分発走です。ブックメーカー「ウィリアムヒル」のオッズ発表(1日夜の予定)もお楽しみに!