オーストラリアの国際招待競走「コックスプレート」(豪G1、2040㍍・芝)が日本時間の24日午後3時40分にビクトリア州メルボルン郊外のムーニーヴァレー競馬場で行われます。翌日25日には日本の京都競馬場を舞台に牡馬三冠最終戦「菊花賞」(G1、3000㍍・芝)が午後3時40分に出走します。
コックスプレート2015 (出走時間:24日15時40分)
コックスプレートは南半球では唯一となる1999年の創設のワールドシリーズ・レーシング・チャンピオンシップに第1回から入っている、オセアニアにおける前半戦の最強馬決定戦として位置付けられています。昨年の同レースではアイルランドの3歳馬・アデレードが大外から最後の直線で差し切り、勝ち名乗りを挙げました。
【コックスプレート2014】
さあ、今年のコックスプレートを制してオセアニアNo.1馬に名乗りを上げるのはどの馬でしょうか?イギリス系ブックメーカー「bet365」が単勝オッズを発表していますので見てみましょう。
【コックスプレート2015単勝オッズ】
※オッズは23日午前9時現在
1番人気に目されているのはハイランドリール(Highland Reel)で4.50倍のオッズが付いています。2番手にはクライテリオン(Criterion)とウィンクス(Winx)で6.50倍、3番手にはアロッド(Arod)で7.00倍となっています。
アイルランドから遠征でオーストラリアに乗り込んできたハイランドリールは、アメリカのアーリントンパーク競馬場で8月に行われた「セクレタリアトS」(米G1、10F・芝)で2着に5馬身差を付ける逃げ切り圧勝劇を演じました。前走となるアイリッシュチャンピオンS(G1、10F・芝)では5着と奮いませんでしたが、今度は豪州でその強さを世界中の競馬ファンに見せつけるのではないでしょうか。
クライテリオンは、4月に行われたオーストラリアのクイーンエリザベスS(G1、2000㍍・芝)のチャンピオン馬です。その後は香港でのクイーンエリザベス2世カップ(G1、2000㍍・芝)で3着、前走6月のイギリスのプリンスオブウェールズ(G1、2000㍍・芝)では5着と期待に応えることができませんでした。約4か月ぶりのレースでは地元オーストラリアを沸かせる走りができるかに期待しましょう。
ウィンクスは5月のクイーンズランドオークス(G1、2200㍍・芝)を制した牝馬で、単勝7.50倍のオッズがついているカーマデックは20頭立てで行われたドンカスターマイル(G1、1600㍍・芝)で、日本から参戦したリアルインパクトに1馬身以上の差を付けて優勝しています。オセアニア競馬前半戦を締めくくる最強馬決定戦「コックスプレート」にふさわしい実績のある馬たちが集結しております。
菊花賞2015 (出走時間:25日15:40)
花言葉は「高貴」「高尚」。菊の花は今年はどの馬の頭上に飾られるのでしょうか?昨年の菊花賞は、トーホージャッカルが三冠最後のビッグレースを制しました。今シーズンの2冠馬であるドゥラメンテがケガのため不在となり、淀の長い長い3000㍍は大混戦になるのではという見方が強いようです。
【菊花賞2014(優勝:トーホージャッカル)】
菊花賞2015の枠順が22日に確定し、JRAから発表されましたので紹介しておきましょう。そして、イギリスの老舗ブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」がレース前日の24日夜に単勝オッズを発表しましたら、下記にて更新したいと思います。
※「菊花賞」のオッズは発表されていませんが、18日の「秋華賞」のオッズが発表されています(25日午前7陣現在)。上記からウィリアムヒルHP→競馬→「京都サンガFC」参照
【菊花賞2015枠順と単勝オッズ】
1-1 ミコラソン(武幸四郎)
1-2 サトノラーゼン(岩田康誠)
2-3 タンタアレグリア(蛯名正義)
2-4 キタサンブラック(北村宏司)
3-5 ベルーフ(浜中俊)
3-6 レッドソロモン(武豊)
4-7 スティーグリッツ(内田博幸)
4-8 ミュゼエイリアン(横山典弘)
5-9 アルバートドック(藤岡康太)
5-10 ブライトエンブレム(田辺裕信)
6-11 リアルスティール(福永祐一)
6-12 ワンダーアツレッタ(M.デムーロ)
7-13 マサハヤドリーム(和田竜二)
7-14 マッサビエル(戸崎圭太)
7-15 ジュンツバサ(石橋脩)
8-16 タガノエスプレッソ(五十嵐忠男)
8-17 リアファル(C.ルメール)
8-18 スピリッツミノル(酒井学)
※単勝オッズは「ウィリアムヒル」から発表があり次第、更新します
混戦が予想される今年の菊花賞ですが、実績という面でいけば一番あるのが6枠11番のリアルスティールでしょう。皐月賞ではドゥラメンテの次の2着、日本ダービーでは4着と「ドゥラメンテがいなければ・・・」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。同じ思いをしている日本ダービーで2着のサトノラーゼンは1枠2番に入りました。
神戸新聞杯を制したリアファルは8枠17番、セントライト記念で勝利したキタサンブラックは2枠4番に収まりました。キタサンブラックのオーナーである演歌界の大御所・北島三郎氏は勝てば『まつり』を歌うことを公言しています。淀に『まつり』が鳴り響くことはあるのでしょうか?