ジャパンカップダートから名称が変更され、生まれ変わった「チャンピオンズカップ」(G1、1800㍍・ダート)が中京競馬場で7日午後3時30分に発走します。今年で15回目の開催となります。
コパノリッキー、ホッコータルマエ、インカンテーションの3強にどの馬が絡んでくるのか?今年のチャンピオンズカップはこの3頭を軸にレースが展開されるのではないでしょうか。
JRAが4日にチャンピオンズカップの枠順を発表しましたので、お知らせします。なお、単勝オッズですが日本語対応のブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」がレース前日6日の夜に発表する予定です。発表され次第、下記に掲載いたします。
【チャンピオンズC枠順と単勝オッズ】
※単勝オッズは「ウィリアムヒル」からの発表はありませんでした(7日午前10時更新)
1-1 インペラティヴ:
1-2 ベストウォーリア:
2-3 クリソライト:
2-4 ナムラビクター:
3-5 ワイドバッハ:
3-6 グレープブランデー:
4-7 サンビスタ:
4-8 ホッコータルマエ:
5-9 クリノスターオー:
5-10 ニホンピロアワーズ:
6-11 ワンダーアキュート:
6-12 ローマンレジェンド:
7-13 カゼノコ:
7-14 コパノリッキー:
8-15 インカンテーション:
8-16 ダノンカモン:
優勝候補の筆頭と目されているのが、7枠14番のコパノリッキー(田辺裕信騎乗)です。今年2月のフェブラリーS(G1、1600㍍・ダート)を勝ち、5月のかしわ記念(地方G1、1600㍍・ダート)、11月のJBSクラシック(地方G1、2000㍍・ダート)を制しました。今年は4レースすべてG1競走で、そのうち3回優勝、1回が2着(帝王賞競走)と勢いに乗っています。
【JBCクラシック2014(優勝:コパノリッキー)】
JBCクラシックではいいスタートからの見事な逃げでしたね。さらに最後の直線で後続を引き離す力はやはり本物でしょう。盛岡での初めてのレースでしたが全く物怖じする様子もなくという感じでした。鞍上の田辺騎手はチャンピオンズカップのレース展開について「行く馬がいなければ逃げるかもしれませんが、ハナを主張する気はありません。ポジションに関してはスタートと折り合い次第ですね」と馬の状態を見ながらという考えのようです。
これには村山明調教師も「相手は揃っているけど、出たなりで自分の競馬をするだけです。ハナでも番手でも。出遅れたときには外を回って勝ったこともあります」とどんな展開になろうとコパノリッキーは勝てるという自信をみなぎらせていました。中央G1レース2勝目が二人にはすでに見えているかのようです。
このコパノリッキーに、今年のフェブラリーSで敗れて2着だった4枠8番のホッコータルマエ(幸英明騎乗)が、第1の刺客として挙げられるでしょう。昨年のかしわ記念、帝王賞競走(地方G1、2000㍍・ダート)、JBCクラシック(地方G1、2100㍍・ダート)、東京大賞典競走(地方G1、2000㍍・ダート)とG1レースで4勝し、今年の川崎記念(地方G1、2100㍍・ダート)を勝ってこれまでG1レース通算5勝と実績十分です。
【川崎記念2014(優勝:ホッコータルマエ)】
川崎記念でのレースは、王者の貫録を見せつけられたレースでした。その後、ドバイワールドC(G1、2000㍍・ダート)では16着と世界の壁に跳ね返されましたが、復帰戦となった11月のJBCクラシックでは4着と徐々に調子を上げています。幸騎手は「動きに関しては、(ドバイから)帰って一番いいと思う」と手ごたえを話していました。
西浦勝一調教師もホッコータルマエの調子を前向きにとらえています。「道中は、休み明けと思えない感じだった。自分で動いて最後は息が持たなかったけど、すごいと思った。この馬のレースさえできれば・・・」とコメントしており、G1レース通算6勝目が中央でのG1初勝利となるべく虎視眈々と王座を狙っています。
第2の刺客としては、8枠15番のインカンテーション(大野拓弥騎乗)を挙げておきたいです。コパノリッキーやホッコータルマエのようにG1レースでの実績こそありませんが(昨年のジャパンカップダートで14着)、夏の新潟でオープンクラスのダート戦で2勝し、前走のみやこステークス(G3、1800㍍・ダート)を制して、目下中央競馬3連勝中と勢いがあります。
【みやこS(優勝:インカンテーション)】
中団待機で直線入って外へ持ち出しての差し切りレース。これまでの好位差しでの勝利の方程式通りのレースではありませんでしたが、中央レースでもまれてきたインカンテーションの強さを見るレースでした。3日の追い切りでは「もう少し速い時計でもよかった」とインカンテーションに注文を付けた羽月友彦調教師でしたが、「負荷はかけられた。態勢は整った」と調教内容には及第点を与えていました。
鞍上の大野騎手は今シーズン初めてG1を制し(スプリンターズS)、勢いに乗っています。3連勝のインカンテーションについては「以前はレースの反動があったが、今は順調に使えて、体がしっかりしてきた」と成長を実感しています。初々しさのあるコンビが人馬一体となってG1初制覇へと挑みます。
ちょっと不気味に思っているのが、アメリカから参戦の1枠1番のインペラティヴ(ケント・デザーモ騎乗)です。デザーモ騎手はアメリカ競馬の殿堂入りを果たしている名手で、インペラティヴは今年のチャールズタウンクラシック(米G2、9ハロン・ダート)を制しています。
「輸送はスムーズだったし、けさもリラックスして落ち着きがある。日本の競馬はアメリカほど前半スピードに乗っていかないので、この馬ももう少し前で競馬ができそうだ」とジョージ・パパプロドロモー調教師は、ジャパンカップダート(今年からチャンピオンズカップに変更)始まって以来2度目の外国馬Vに自信を見せていました。
インペラティヴを第3の刺客として最後に挙げておきたいと思います。
【ジャパンカップダート2013(優勝:ペルシャザール)】