昨年のFIFAクラブワールドカップ(クラブW杯)決勝では、欧州王者のバイエルン・ミュンヘンが開催地・モロッコ代表のラジャを2-0で下して、12年ぶり3度目のクラブW杯王者になりました。
今年もヨーロッパ王者が世界一の座につくのでしょうか?それとも、2012年のコリンチャンス以来の世界一の称号が再び南米王者の手に渡るのでしょうか?それとも・・・??
日本時間の11日午前4時30分にクラブW杯2014の開幕を告げるホイッスルが、アフリカはモロッコの地で鳴り響きます。
今年のクラブW杯には各大陸での競争を勝ち抜いた7チーム(開催国・モロッコ代表含む)が、クラブ世界一の称号を賭けてしのぎを削ります。
まずは、ヨーロッパ王者はレアル・マドリード(スペイン)、南米王者にはサンロレンソ(アルゼンチン)、アジア王者はウェスタンシドニー(オーストラリア)、アフリカ王者はセティフ(アルジェリア)、北中米カリブ海王者のクルスアズル(メキシコ)、オセアニア王者のオークランド(ニュージーランド)、そして最後は、昨大会の決勝まで進出して地元を一層盛り上げた開催地・モロッコ代表として今年はマグレブ・テトゥアンが出場します。
世界一の役者は全て揃いました。この7チームの、そして世界中のクラブのNo.1になるのはどのクラブでしょうか?世界中のサッカーを幅広くカバーしているブックメーカー(スポーツブック)の「10Bet」が、今年のクラブW杯の優勝オッズ(アウトライト)を発表していますので、見てみましょう。
欧州王者のレアル・マドリードが1.16倍でダントツの1番人気となっています。続いて、南米王者のサンロレンソが6.50倍と2番手で追う展開です。欧州と南米の王者はともに準決勝から登場するという大きなハンディキャップがあることもあり、1度勝てば決勝という日程的にも有利であることには変わり無いでしょう。
もちろん、他地域に勝る力が両王者には十分すぎるほど備わっています。中でも、レアル・マドリードは格がさらに1つ、2つ上なのではないでしょうか。
【クラブW杯トーナメント表】
※「日本テレビHP」より抜粋
現在、レアルはスペインのリーガ・エスパニョールで12勝2敗(勝ち点36)で首位に立ちながら、同時進行で行われているUEFAチャンピオンズリーグでは、グループリーグを負けなしの5連勝で早々にベスト16進出を決めています。やはり、強いです。
レアルといえば、この人でしょう。FWクリスティアーノ・ロナウドは、今シーズンリーグで早くも23得点を奪い、得点ランキング2位のリオネル・メッシ(13得点)に10点差をつけています。この23点はチームの総得点の約半分にあたります。絶対的エスストライカーがいるチームは、やはり強さと同時に怖さを感じます。
攻撃だけではありません。中盤の要でドイツ代表のトニ・クロース、守りの要となるGKイケル・カシージャスなど守備力が安定しているからこそ、ロナウドが前で群を抜いたパフォーマンスを発揮することができるのではないでしょうか。このチームを倒すにはどうすればいいのか?非常に難しいですね。
このレアルと倒すことが出来るとすれば、南米王者のサンロレンソでしょう。第266代ローマ法王であるフランシスコ1世が肩入れするチームということで知っていらっしゃる方もいるでしょう。アルゼンチン国内1部リーグで10回の優勝を誇るサンロレンソは、100年以上の歴史を持つアルゼンチンの老舗サッカークラブで、今年のコパ・リベルタドーレス(リベルダ杯)を初めて制し、南米王者へと登り詰めました。
このチームの特徴といえば、やはり堅守ということになるでしょう。H&Aで行われたリベルダ杯の決勝トーナメント8試合で失点はわずかに4と守備力の高さを武器に勝ち上がりました。8月に行われた決勝では、ナシオナル(パラグアイ)にアウェイで1-1のドロー、勝負を決めるホームでの試合では1点を守りきって優勝を勝ち取りました。
フアン・メルシエルとネストル・オルティゴサが形成するダブルボランチは「最強の盾」とも言われており、非常に強固です。いかにロナウドでもそうやすやすと突破を許してはくれないでしょう。となれば、もし両者が対戦すれば、『攻撃のレアル対守備のロレンソ』というわかりやすい図式になるのではないでしょうか。
両者の決勝になるかのような書き方になりましたが、非常に高い確率でなるのではないでしょうか?2005年から現在の6大陸からの王者が出場する形となっても、優勝したのは欧州が6回、南米が3回とほかの大陸王者の優勝経験はありません。準優勝であれば、昨年のラジャ、2010年のマゼンベの2回でいずれもアフリカ王者がファイナリストになりました。
他の大陸からの初優勝もぜひ見てみたいものです。その大事な一歩として、そして今年のクラブW杯の開幕戦として、開催国のマグレブ・テトゥアンと4年連続6回目の出場となるオセアニア代表のオークランド・シティが対戦します。
早速、オッズが発表されていますので「10Bet」で見てみましょう。サッカーベッティングの基本的な「1X2」「Asians&オーバー/アンダー」「最初に得点するチーム」の3つを紹介しておきます。
地元・モロッコ代表が大いに優勢ですね。これはAsian(アジアンハンディキャップ)の数値を見ればわかります。-されている方が強いということでしたよね。ちょっと忘れたなという方は、「ブックメーカー用語集」を確認してみてください。
欧州と南米の2強の争いとなるのか?それとも、その他の大陸王者が新しい歴史を作るのか?日本の方々には少々辛い時間帯でのゲームとなりますが、盛り上がってまいりましょう!