10月29日、東京競馬場にて『天皇賞(秋)』(G1、芝・2000㍍)が開催されます。天皇賞は春・秋に年2回施行され、春は京都競馬場で秋は東京競馬場で開催されます。遡ること1905年(明治38年)の「The Emperor’s Cup」を起源とし、日本で施行される騎馬の競走の中でも長い歴史と伝統を持っています。2000年よりジャパンカップ・有馬記念とともに「秋の古馬三冠競走」とされ、同一年に行われる3競走を全て優勝した馬には褒奨金が贈られます。今回のレース最も注目が集まるのが、現役最強馬のイクイノックスが天皇賞(秋)連覇&G1・5連勝達成なるかというところでしょう。各ブックメーカーでもイクイノックス勝利が最有力となっており、これを覆す伏兵が現れるのかにも注目したいところです。豪華メンバーによる秋の盾争奪戦の行方はいかに。
出走予定の馬は以下の通りです。
イクイノックス(牡4・美浦・木村哲也厩舎)
ドウデュース(牡4・栗東・友道康夫厩舎)
プログノーシス(牡5・栗東・中内田充正厩舎)
ジャスティンパレス(牡4・栗東・杉山春紀厩舎)
ダノンベルーガ(牡4・美浦・堀宣行厩舎)
スターズオンアース(牝4・美浦・高柳瑞樹厩舎)
ジャックドール(牡5・栗東・藤岡健一厩舎)
ガイアフォース(牡4・栗東・杉山春紀厩舎)
ヒシイグアス(牡7・美浦・堀宣行厩舎)
アドマイヤハダル(牡5・栗東・大久保龍志厩舎)
ノースブリッジ(牡5・美浦・奥村武厩舎)
エヒト(牡6・栗東・森秀行厩舎)
アサマノイタズラ(牡5・美浦・手塚貴久厩舎)
※19日 アサマノイタズラ回避発表
※24日 スターズオンアース回避発表
天皇賞(秋)の展望は「bet365」でご覧頂きながらご紹介に移りたいと思います。
現役最強馬イクイノックスが史上3頭目の天皇賞(秋)連覇に挑む!
イクイノックスは昨年の天皇賞(秋)の覇者であり、今回のレースではシンボリクリスエス(2002-03年)、アーモンドアイ(2019-20年)に続く史上3頭目の連覇達成に臨みます。昨年と同様にルメール騎手が騎乗を予定していることからも勝利への期待が更に高まります。G1ドバイシーマクラシックを制して以降、凱旋門賞を圧勝したエースインパクトをも差し置いて、ロンジンワールドベストレースホースランキングで堂々の1位をキープし続けています。予想オッズは1.66倍と圧倒的で現在G1・4連勝の天才馬は難なく5連勝目を挙げるのでしょうか?
イクイノックスに続く2番人気はプログノーシスで予想オッズ5.50倍です。前走の札幌記念では道中後方につけていましたが、勝負所から早めに動き直線では堂々たる走りで4馬身差の快勝を納めました。プログノーシスはこれまでに芝2000mに6回出走しており、日本国内のもの限れば全て上がり最速をマークし4勝2着1回の成績を残しています。今回も早い上がりが求められる流れになればイクイノックス連勝を阻む対抗馬となるかもしれません。
ドウデュースは過去イクイノックスとの対決で1勝1敗と互角の走りを見せています。ダービーでの上がりもドウデュース33.7、イクイノックス33.6と劣りません。イクイノックス1強ムードの中、最大のライバルとも言われるドウデュースが撃破するという展開に期待が高まります。騎乗する武豊騎手も再戦に向け闘志を燃やしており、果たして両雄の再戦ではどちらに軍配が上がるのか注目です。ドウデュースの予想オッズは3番人気の6.00倍です。
【天皇賞(秋)単勝予想オッズ】
※オッズは25日午後4時現在
天皇賞春秋連覇がかかるジャスティンパレスに勝機はあるのか?
ジャスティンパレスは今年の天皇賞(春)の勝ち馬で、史上6頭目の春夏連覇がかかります。春のレースでは、先に先頭に立っていたディープポンドを交わし2.1/2馬身差をつけてG1制覇を飾りました。予想オッズは4番人気の8.50倍です。連覇達成に向け最大の壁となるイクイノックスとは過去4回対戦していますが、全てイクイノックスに敗れています。同世代の最強馬を破り、天皇賞春秋連覇を遂げる事ができるのか注目が集まります。
札幌記念4着から2ヶ月ぶりの出走となるダノンベルーガは予想オッズ10.00倍です。ダノンベルーガは2021年の新馬戦(東京)、22年の共同通信杯で連勝しました。その後は勝利から遠ざかっており、通算8戦2勝という成績です。2勝馬が天皇賞(秋)を勝てばグレード制が導入された84年以降では2013年のジャスタウェイ、22年のイクイノックスに続く3頭目となります。果たしてダノンベルーガは久々の勝利でG1初制覇達成となるでしょうか?