NBA 2023-2024レギュラーシーズンは、現地時間4月14日に全30チームが82試合を終え、4月20日から6月23日にかけて『NBAプレーオフ2024』が開幕します。近年まれに見る激戦となった今季のレギュラーシーズンで東西カンファレンスから勝ち上がってきた16チームが、ファイナル制覇を目指して熱戦を繰り広げます。
イースタン・カンファレンスでは、ボストン・セルティックスが独走していますが、ウェスタン・カンファレンスでは最終日まで3チームが同率首位というデッドヒートを繰り広げた末に、オクラホマシティ・サンダーが第1シードを獲得しました。今シーズン優勝を飾るのはどのチームか、大きな注目が集まります。
NBAプレーオフ出場チームは以下の通りです。
【イースタン・カンファレンス(東)】
第1シード:ボストン・セルティックス
第2シード:ニューヨーク・ニックス
第3シード:ミルウォーキー・バックス
第4シード:クリーブランド・キャバリアーズ
第5シード:オーランド・マジック
第6シード:インディアナ・ペイサーズ
第7シード:フィラデルフィア76ers
第8シード:マイアミ・ヒートまたはシカゴ・ブルズ
【ウェスタン・カンファレンス(西)】
第1シード:オクラホマシティ・サンダー
第2シード:デンバー・ナゲッツ
第3シード:ミネソタ・ティンバーウルヴズ
第4シード:ロサンゼルス・クリッパーズ
第5シード:ダラス・マーベリックス
第6シード:フェニックス・サンズ
第7シード:ロサンゼルス・レイカーズ
第8シード:ニューオリンズ・ペリカンズまたはサクラメント・キングズ
NBAプレーオフ2024は「ピナクル」でご覧頂きながらご紹介に移りたいと思います。
イースタン・カンファレンス第1シードのセルティックスが優勝最有力か?
イースタン・カンファレンス第1シードのボストン・セルティックスはフランチャイズ史上18度目の王座獲得を目指します。ジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウン、ドリュー・ホリデー、ポルジンギスらオーススター選手が起用される可能性が高く、4人とも優れたショットクリエイターであり、1on1のマッチアップもこなせることから他チームにとっては脅威となる存在です。昨年は優勝候補筆頭に上がる中、カンファレンスファイナルまで進んだものの、ヒートに第7戦で敗れてシーズンを終えました。リーグ最高の豪華戦力を有するセルティックスが今年こそ王座を獲得できるか期待が高まります。
4月14日のダラス・マーベリックス戦に135-86で勝利したオクラホマシティ・サンダーは、これによりNBA史上最年少でウェスタン・カンファレンス第1シードを獲得したチームとなりました。西地区では史上初めて最終日まで3チームが同率首位で第1シードを争う波乱の展開となりましたが、最終的にはサンダーが首位を獲得し、ナゲッツが2位、ティンバーウルブズが3位で確定しました。6度目のディビジョン優勝を果たしたサンダーですが、昨年はプレイイン・トーナメントに進出するも初戦のペリカンズ戦で勝利した後、ウルヴズに敗れてプレイオフ進出を逃しています。平均年齢23.3歳の若きチームはNBA最年少優勝の偉業を達成することができるでしょうか?
2季連続プレーオフ進出を決めたレイカーズは昨季王者ナゲッツ撃破なるか?
八村塁が所属するレイカーズは、4月16日にプレーオフ進出をかけたペリカンズ戦に110-106で勝利しました。この試合で先発出場した八村は、得意のミドルシュートでこの試合の初得点を奪うと、第2クォーターにはトップの位置から3ポイントシュートを成功させ、ゴール下でも堅実な守備を見せました。32分43秒のプレーで13得点、1リバウンド。フィールドゴール成功率は83.3%と、チームの勝利に貢献しました。2年連続のプレーオフ進出を決めたレイカーズですが、プレーオフでは1回戦で昨シーズンの王者であるナゲッツと激突します。
対する昨季チャンピオンのナゲッツは、昨シーズン初めてNBAチャンピオンに輝きました。今シーズンは57勝25敗でウエスタン・カンファレンスの2位につけています。エースのニコラ・ヨキッチは、2021年から2年連続でシーズンMVPに輝いており、初優勝を果たした昨シーズンはファイナルMVPに選出されるNBA屈指のセンターです。今シーズンは平均26.4得点をマークし、リーグ3位の9アシスト、さらにリーグ4位の12.4リバウンドを記録しています。昨シーズンのカンファレンスファイナルで、レイカーズはナゲッツを相手に1勝もできず4連敗を喫しましたが、ヨキッチとマッチアップした八村は、ディフェンスで相手エースの自由を奪う活躍をみせたことから、プレーオフ1回戦での対戦に注目が集まります。
NBAプレーオフの優勝予想オッズ
優勝最有力候補は、ボストン・セルティックスで2.600倍の予想です。昨季王者のデンバー・ナゲッツが2番人気の3.930倍、2年ぶり25度目のプレーオフ進出を決めたダラス・マーベリックスは14.940倍の予想です。八村が所属するロサンゼルス・レイカーズは28.010倍の予想です。
そして、日本人最長6シーズン目の渡邊雄太はフェニックス・サンズのメンバーとして開幕を迎えたものの、左太ももを痛めた後は出場機会が減少しプレータイムを確保することが出来ず、2月には古巣であるメンフィス・グリズリーズへ移籍しました。グリズリーズは27勝55敗のウェスタン・カンファレンス13位で終了しました。なお、渡辺はNBAアンバサダーとして22日のマーベリックスvsクリッパーズのプレーオフ1回戦の中継にゲスト出演することが決定しています。世界最高峰のNBAで頂点を極めるのはどのチームでしょうか?