NFLのレギュラーシーズン全17週がすべて終了し、「第50回スーパーボウル」への出場権をかけてNFCとAFC両リーグを勝ち抜いた各6チーム、全12チームで争われるプレーオフが行われます。
【NFL2015-2016シーズンプレーオフ日程(現地時間)】
1)9日・10日:ワイルドカードゲーム
2)16日・17日:ディビジョナルラウンド
3)24日:カンファレンスチャンピオンシップ
4)2月7日:第50回スーパーボウル
※「2016年スポーツカレンダー(日程)」より
まずは、ワイルドカードゲームでその戦いの火ぶたが切って落とされるわけですが、早速ブックメーカー「888sport」がワイルドカードの勝敗オッズを発表しましたので見てみましょう。
【NFLプレーオフ2015-2016ワイルドカードゲームオッズ】
※オッズは7日午後4時現在
まずは、日本時間の10日午前6時35分にスタートするAFC第4シードのカンザスシティ・チーフス(11勝5敗)と第5シードのヒューストン・テキサンズ(9勝7敗)が激突します。チーフス勝利が1.55倍、テキサンズ勝利が2.50倍とチーフス有利とブックメーカーは見ているようです。10日に行われるもう一試合は午前10時15分から行われ、第3シードのシンシナティ・ベンガルズ(12勝4敗)と第6シードのピッツバーグ・スティーラーズ(10勝6敗)が対戦します。こちらはスティーラーズ勝利が1.68倍、ベンガルズ勝利が2.23倍とスティーラーズがシード上位チームより有利との見方を示しています。
ワイルドカードの残り2試合は11日に行われ、午前3時15分から行われるNFC第3シードのミネソタ・バイキングス(11勝5敗)と第6シードのシアトル・シーホークス(10勝6敗)は、シーホークス勝利が1.45倍、バイキングス勝利が2.85倍とシード下位のシーホークスが有利なオッズとなっています。ワイルドカード最後の試合は11日午前6時40分開始で、第4シードのワシントン・レッドスキンズ(9勝7敗)と第5シードのグリーンベイ・パッカーズ(10勝6敗)が最後のディビジョナルラウンド進出切符を競います。レッドスキンズ勝利が1.98倍、パッカーズ勝利が1.86倍とほぼオッズも均衡しており、どちらが勝ってもおかしくない情勢となっています。
【NFL2015-2016シーズンプレーオフトーナメント表】
※「NFL Japan」から抜粋
このワイルドカードを勝ち抜いた4チームが、ディビジョナルプレーオフで両リーグの第1、第2シードチームとカンファレンスチャンピオンシップ進出をかけて戦います。AFCの第1シードはデンバー・ブロンコス(12勝4敗)、第2シードはニューイングランド・ペイトリオッツ(12勝4敗)、NFCの第1シードはカロライナ・パンサーズ(15勝1敗)、第2シードはアリゾナ・カーディナルス(13勝3敗)となっています。
スーパーボウル進出を果たすには、カンファレンスチャンピオンシップで勝たなければその檜舞台には立つことはできません。レギュラーシーズンの成績通りにプレーオフもシード上位が勝ち上がるのか?それとも、下位シードチームが下剋上を果たすのか?ブックメーカー「888sport」は、両カンファレンスの優勝オッズを提供しているので見てみましょう。
AFC優勝争い
第2シードのペイトリオッツが2.50倍で優勝最有力に挙げられています。2番手には第1シードのブロンコスが3.25倍で上位2チームがここでも強さを発揮しています。少し開いて3番手にはスティーラーズが7.00倍、4番手にベンガルズとチーフスで9.00倍、そしてテキサンズが29.00倍のオッズとなっています。
ペイトリオッツは何といってもQBトム・ブレイディのパス攻撃で得点を量産し、レギュラーシーズンを勝ち抜いてきました。TEロブ・グロンコウスキーとのホットラインが充実しており、他チームはこのラインをいかに封じるかが打倒・ペイトリオッツのカギを握るでしょう。
ブロンコスは、QBペイトン・マニングが昨シーズンのようなパフォーマンスを発揮できない中でも、開幕から7連勝と勢いに乗りました。この勢いはディフェンス、特にLBデマーカス・ウェア、LBボン・ミラーの両パスラッシャーの活躍が光りました。守りから攻撃のリズムを作る戦略で戦うことになるでしょう。
スティーラーズはパス1試合平均獲得ヤードが287.7ヤードで全体の3位で、ケガから復帰したエースQBベン・ロスリスバーガーのパフォーマンスがチームの勝敗に大きく影響しそうです。また、1勝5敗から奇跡ともいわれる10連勝でプレーオフ進出を決めたチーフスの勢いにも注目したいところです。
NFC優勝争い
第1シードのパンサーズが2.75倍でカンファレンスチャンピオンに最も近いオッズとなっています。続いて第2シードのカーディナルスで3.25倍となっており、こちらも上位シードが優勝候補の筆頭に挙がっています。この2強を追うのが第6シードのシーホークスで4.33倍とここまでがオッズが均衡しています。4番手にはパッカーズで10.00倍、バイキングスが13.00倍、そしてレッドスキンズが23.00倍で続いています。
パンサーズは開幕からエンジン全開で怒涛の14連勝と優勝街道をひた走りました。ラン1試合平均獲得ヤードは全体で2番目となる142.6ヤードで、RBジョナサン・スチュワートだけでなく、QBキャム・ニュートンも積極的にラン攻撃を仕掛けるなど圧倒的な攻撃力で第1シードを勝ち取りました。
カーディナルスは、QBカーソン・パーマー中心にパスでもランでも得点が取れる破壊力があります。パーマーは13年目となる今シーズンはキャリアハイとなる34TDパスを決めるなど、全く力の衰えを感じさせないパフォーマンスでチームを2008年以来のスーパーボウル進出へと導くことができるのでしょうか。
攻撃の中心であるRBマーション・リンチが戦線離脱など序盤戦は苦戦を強いられた昨シーズンのスーパーボウルでは4点差に泣いたシーホークスですが、QBラッセル・ウィルソンのパス攻撃が爆発し、チームは波に乗っています。NFCはこの3強の争いになるのではないかと思われます。
第50回スーパーボウルを制するのは?
では、どのチームが今シーズンのスーパーボウルを制するのでしょうか?ブックメーカー「888sport」によれば、パンサーズが5.00倍で優勝最有力に、そしてカーディナルスとペイトリオッツが5.50倍であとを追う展開となっています。
【第50回スーパーボウル優勝オッズ】
※オッズは7日午後4時現在
NFLのプレーオフ、そしてスーパーボウルまでの1か月間はアメフトから目が離せません!