新生全日本「火の鳥NIPPON」の1年間の集大成をどのように締めくくるか!?
4年に一度のバレーボール世界一決定戦「ワールドグランドチャンピオンズカップ」(通称:グラチャン)が本日12日から17日まで、日本ガイシホールと東京体育館で行われます。
開催国の日本(世界ランキング3位)に加えて、各大陸を勝ち抜いてきた欧州王者のロシア(同6位)、北中米王者のアメリカ(同2位)、アジア王者のタイ(同12位)、推薦国のドミニカ(同8位)、南米王者のブラジル(同1位)の6チームによる総当たり戦で世界No.1を決定します。
今回は第6回目の大会で、1993年の第1回はキューバ、第2回はロシア、第3回は中国、第4回はブラジル、そして前回大会はイタリアが優勝しており、過去に複数回優勝したチームがまだなく、今回の大会でロシア、ブラジルが初の2回目の優勝を目指すという意味でも大変興味深い大会となります。
グラチャンはオリンピックの翌年に行われ、各国が次の五輪に向けてどのような戦力で戦っていくのかが見られる大会でもあります。昨年のロンドン五輪で28年ぶりとなるメダルを獲得した全日本女子は、今年5月に眞鍋政義監督のもとで新生「火の鳥NIPPON」がスタートしました。ずいぶんとメンバーが変わり、主将にはトルコのガルタサイトでプレーする木村沙織が就任して、今回の大会では今年1年間の総決算としてその力が試されます。ちなみに、日本は2001年の第3回大会で3位に入っています。
今回のグラチャンバレーの全日本女子メンバー14人の顔ぶれは、下記集合写真をクリックするとご覧いただけます。チームの最年少は、今回グラチャンバレー初出場となる183㌢大型ミドルブロッカーの大竹里歩(19)です。大竹?と聞いてピンときた方は、相当のバレー通ですね(笑)。そうです。元全日本男子で、バルセロナ五輪に出場した大竹秀之氏が父親なのです。「高さのある攻撃を生かしたい」と娘・大竹は力強く意気込みを語っていました。
本日12日に開幕するグラチャンで、眞鍋監督は「2016年の(リオ)五輪で世界一になることを目標にしてきた。今回(グラチャン)は世界一を狙う。少なくとも表彰台を」と自信をのぞかせていました。木村主将も「メンバー全員で25点を最初に奪いたい」とチームワークで勝ち抜くことを強調していました。
また、今回の大会で眞鍋監督が2年間温めてきたという新戦術が披露されます。眞鍋監督は「(高さのない)日本のオリジナルを追求してきた。いろんな戦術や戦略を考えてこの大会に挑みたい」と話し、本日のロシア戦でどのようなバレーボールが見られるのかが楽しみで仕方ありません。
火の鳥NIPPONの試合スケジュールをここでまとめておきたいと思います。
・12日(午後7時10分~)対ロシア
・13日(午後7時10分~)対アメリカ
・15日(午後7時10分~)対タイ
・16日(午後7時10分~)対ドミニカ
・17日(午後6時10分~)対ブラジル
本日の開幕戦では欧州王者のロシアと対戦します。第2回大会以来2回目の世界一を目指すロシアは、高さと196㌢の大型エースであるナタリア・オブモチャエワが脅威ですね。アメリカはロンドン五輪で銀メダル、タイは9月のアジア選手権で日本は完敗しています。ドミニカはサーブとブロックの強さに定評があり、最終戦ではロンドン五輪金メダルを獲得し、今回の優勝候補筆頭のブラジルと戦います。どのチームも全く気を緩めることが出来ない強豪ばかりです。日本が世界一に向けてどう戦っていくのかが見ものです。
では、本日開幕するグラチャンバレーの初戦の勝敗オッズを、日本語対応のブックメーカー「10Bet」で見てみたいと思います。
いきなり世界1位と2位の戦いは、ブラジルが1.26倍のオッズが付いており「ブラジル優位」の見方が強いようです。日本はロシアとぶつかりますが、日本が1.90倍、ロシアが1.80倍とオッズは拮抗しておりどちらが勝ってもおかしくないという判断でしょう。アジア王者のタイはドミニカに優勢のようです。
第2戦以降も、勝敗オッズが発表されると思います。発表されましたら@KiyoTamiyoshiでお知らせしていきたいと思いますので、ぜひチェックをしてみて下さい。
本日12日からグラチャンバレーが開幕です。日本テレビが日本戦のテレビ中継をするようです。今週は夜の外出を控えて、火の鳥NIPPONの世界一挑戦の戦いを応援しましょう!下記画像をクリックすると、前大会(2009年)の日本対ブラジルのハイライト映像をご覧いただけます。