アメリカンフットボールの最高峰NFLが29日にレギュラーシーズンを終えました。NFCとAFC両カンファレンス各6チームの計12チームが、日本時間の2月2日にアリゾナで行われるスーパーボウル進出をかけて戦うプレイオフがスタートします。
レギュラーシーズンを終えての最終順位と成績を確認しておきましょう。
【NFL順位表】
X:プレイオフ出場決定 Y:ディビジョン優勝 Z:カンファレンス首位
※「NFL Japan」より抜粋
第17週まで戦い抜いて、厳しいカンファレンスを勝ち抜いた12チームは以下のようになります。まずは、第3シードと第6シード、第4シードと第5シードのチームが戦う「ワイルドカード」が1月4日、5日に行われます。その後もトーナメント方式で戦い、AFCとNFCのカンファレンス王者が2月2日のスーパーボウルで争い、全米No.1を決定します。スーパーボウル出場をまずは目指す各チームの目標は、カンファレンスチャンピオンになることでしょう。ブックメーカー「SBOBET」が発表しているカンファレンスチャンピオンオッズも合わせて紹介しておきましょう。
【NFC地区とカンファレンス優勝オッズ】
第1シード シアトル・シーホークス:1.70倍
第2シード グリーンベイ・パッカーズ:2.80倍
第3シード ダラス・カウボーイ:5.50倍
第4シード カロライナ・パンサーズ:21.0倍
<ワイルドカード>
第5シード アリゾナ・カーディナルス:26.0倍
第6シード デトロイト・ライオンズ:21.0倍
【AFC地区とカンファレンス優勝オッズ】
第1シード ニューイングランド・ペイトリオッツ:1.90倍
第2シード デンバー・ブロンコス:2.80倍
第3シード ピッツバーグ・スティーラーズ:10.0倍
第4シード インディアナポリス・コルツ:13.0倍
<ワイルドカード>
第5シード シンシナティ・ベンガルズ:18.0倍
第6シード ボルティモア・レイブンズ:15.0倍
※オッズは30日午後1時現在
【NFLプレイオフトーナメント表】
※「NFL Japan」より抜粋
まずはNFCから見ていきましょう。NFC地区優勝の筆頭に挙げられているのが西地区を12勝4敗で制した第1シードのシーホークスです。言わずと知れた昨シーズンのスーパーボウルを制し、連覇を狙います。ラン1試合平均獲得ヤード数172.6、パス1試合平均喪失ヤード数185.6とともに1位です。何よりもシーホークスを優勝に導いたのは堅守です。ラン1試合平均喪失ヤード数も81.5ヤードで3位とリーグではともにトップでした。相手レシーバーを震え上がらせるCBリチャード・シャーマンや堅守の要であるFSアール・トーマスが、プレイオフでもしっかり仕事をすれば相手はそう簡単に得点を取ることは出来ないでしょう。力強いラン攻撃もあり、攻守ともに高い次元でバランスが取れているのではないでしょうか。
2番手には12勝4敗で北地区を制した第2シードのパッカーズが挙げられています。パッカーズは何と言っても超攻撃的チームで、点を取られたらそれ以上に取り返す、そんなチームです。実際、今シーズンの16試合中30点以上取った試合が実に半分の8試合もありました。その攻撃力の起点となったのが、昨シーズンの骨折から完全復帰したQBアーロン・ロジャースです。パス4,381ヤード、36タッチダウン、インターセプトはわずか5回と安定したパフォーマンスを見せました。MVP候補との呼び声も高く、プレイオフでも自慢の爆発力でチームをスーパーボウル進出にけん引するでしょう。
次にAFCを見てみましょう。AFC地区優勝最有力なのが東地区を12勝4敗で6連覇したペイトリオッツです。リーグ屈指のQBトム・ブレイディは、ここ14シーズンで11度のプレイオフ出場という圧倒的な数字を記録しています。プレイオフの戦い方を熟知するベテランQBが多彩なパスワークでチームをけん引するでしょう。2度のMVPを獲得しているブレイディのパス作戦を、WRジュリアン・エデルマンやTEロブ・グロンコウスキーなどリーグ屈指のレシーバーが支えています。3年ぶりのスーパーボウル進出に最も近いチームでしょう。
続いては、西地区で12勝4敗を挙げて優勝した第2シードのブロンコスです。昨シーズンのスーパーボウルではシーホークスに8-43と大敗したリベンジを果たすためにも、2年連続でのスーパーボウル進出を果たしたいところです。1試合平均で30得点以上をマークしている攻撃の要となっているのがQBペイトン・マニングです。リーグ4位のパス4,727ヤード、2位の39TDパスをマークし、大ベテランがチームを引っ張りました。また、マニングをサポートするオフェンスラインが強力で、マニングのパフォーマンスをうまく引き出しました。屈指のパスラッシャーであるOLBボン・ミラーは59タックル、14.0サックをマークするなど、高い守備力も備えています。
NFC、AFC両地区の王者が決まれば、あともう一つ勝てば栄冠をつかむことができます。今シーズンのスーパーボウルを制するのはどのチームか?スポーツブックの「SBOBET」が発表していますのでご紹介しておきましょう。
シーホークスがペイトリオッツをわずかにリードして、優勝最有力との見立てのようです。ブロンコスとパッカーズが同オッズで後を追う展開となっています。2月2日に笑うのはどのチームなのでしょうか。
ちょっと待ってください!2011年シーズンのスーパーボウルを制したパッカーズは第6シードでワイルドカードから勝ち上がりました。それ以前の過去6年間で5回が少なくともワイルドカードから1チームがスーパーボウル進出を決めているとのデータもあります。
では、1月4日、5日(日本時間)に行われるワイルドカードの勝敗オッズを見てみましょう。ブックメーカーの「Pinnacle Sports(ピナクルスポーツ)」が早速オッズを発表しています。
スティーラーズとパンサーズ、カウボーイズとコルツがワイルドカードで優勢との見方が強いようです。今回もこのワイルドカードからの下剋上となるのでしょうか?
ブックメーカー情報局での今年最後の記事となります。これまで世界中のスポーツをブックメーカーが発表するオッズを切り口に記事を書いてきました。少しでも読者の皆様にブックメーカーとスポーツの楽しみをお伝えできていれば、これ以上の喜びはありません。
2015年もどうぞよろしくお願いいたします。