【ウィリアムヒル】ラストランのジェンティルドンナは2枠4番!ゴールド、エピファ、ジャスタ役者そろった第59回有馬記念

有馬記念 ロゴ

2014年の中央競馬を締めくくるビッグレース「第59回有馬記念」(G1、2500㍍・芝)が、28日午後3時25分に中山競馬場でスタートします。ジャパンカップを制したエピファネイア、有馬記念人気投票1位のゴールドシップ、引退レースとなるジャスタウェイとジェンティルドンナなど今年の日本を盛り上げた強豪馬がグランプリ制覇に挑戦します。

あなたの予想はいかがなものでしょうか?

今年は昨年までと異なる枠順決定方法です。JRA史上初となる枠順決定方法「枠順ドラフト」が採択されました。具体的には、枠順(馬番号)を選択する出走馬1頭を抽選により選定し、選定された出走馬の関係者が希望する枠順を選択できるようになりました。そして、その枠順決定の模様がテレビで生中継されました。

ジェンティルドンナ田中 将大

枠順抽選者の田中将大(ヤンキース)が最初に引いたのはジェンティルドンナでした。会場はどよめきました。その後、枠順は内から埋まっていきました。16番目となった蛯名正義騎乗のオーシャンブルーが8枠16番に収まりました。

ウィリアムヒル大注目の今年の有馬記念の枠順がクリスマスの25日に決定しました。競馬でお馴染みの英国老舗ブックメーカー(スポーツブック)の「William Hill(ウィリアムヒル)」が発表する単勝オッズとともにご紹介しましょう。

【有馬記念2014枠順と単勝オッズ】
※単勝オッズは27日午後9時「ウィリアムヒル」が発表、更新
1-1トーセンラー:21.00倍
1-2ヴィルシーナ:34.00倍
2-3ワンアンドオンリー:13.00倍
2-4ジェンティルドンナ:9.00倍
3-5ラキシス:17.00倍
3-6トゥザワールド:26.00倍
4-7ラストインパクト:11.00倍
4-8メイショウマンボ:41.00倍
5-9ウインバリアシオン:34.00倍
5-10フェノーメノ:15.00倍
6-11サトノノブレス:34.00倍
6-12デニムアンドルビー:51.00倍
7-13エピファネイア:4.00倍
7-14ゴールドシップ:4.50倍
8-15ジャスタウェイ:5.00倍
8-16オーシャンブルー:51.00倍
※ウィリアムヒルHP→競馬→NAKAYAMA

昨年の有馬記念は引退レースとなったオルフェーヴルが圧勝し、有終の美を飾りました。第4コーナーを回ったところから先頭に立つと、後続を一気に引き離して2着馬に8馬身差。競馬ファンの記憶に残る強さを見せつけました。

【有馬記念2013(優勝:オルフェーヴル)】


さて、今年はどうなるのでしょうか?

オルフェーヴルこのオルフェーヴルに後塵を拝し、昨年の有馬記念で3着だった7枠14番ゴールドシップ(岩田康誠騎乗)が2012年の同レース優勝以来2度目の戴冠を狙います。ゴールドシップは今年前半戦の大一番「宝塚記念」(G1、2200㍍・芝)を制し、史上初の同レース2連覇を達成しました。そして、凱旋門賞(G1、2400㍍・芝)にチャレンジして14着と奮いませんでしたが、その後有馬記念1本に絞って調整をしてきました。

【宝塚記念2014(優勝:ゴールドシップ)】


凱旋門賞では14着と期待に応えることができなかったゴールドシップ。「やる気にならなかったのでしょう。飛行機の輸送も初めての経験だったから」とその要因を語った須貝尚介調教師。それでも人気No.1に推されたゴールドシップについては「それに応えられるだけの出来にはあると思う」とその後の調整ぶりには自信を見せています。

ゴールドシップ

2度目のタッグを組む岩田騎手は阪神大賞典以来のコンビとなります。調教を終えた岩田騎手は「馬体の張りもいいし、走りも力強い。先週は動きに不満があったが、今週はいい。走れる状態になっている。いいレースができると思う」とグランプリレース連覇に手ごたえを感じていました。

エピファネイア

このゴールドシップと人気を分け合いそうなのが7枠13番エピファネイア(川田将雅騎乗)でしょう。昨年の菊花賞(G1、3000㍍・芝)を制してその後が期待されましたが、なかなか思うような結果を出すことが出来ませんでした。しかし、今年のジャパンカップ(G1、2400㍍・芝)で強豪馬をなぎ倒す圧勝劇を見せて、一気にその力を開花させました。

【ジャパンカップ2014(優勝:エピファネイア)】


エピファネイアはジャパンカップ時よりも好調さを見せているようです。鞍上の川田騎手は「攻め馬ではリラックスしています。先週よりも少しスイッチが入っていましたけど、いい雰囲気です」と余力を残しての走りに手ごたえを感じています。角居勝彦調教師も言葉少ないながらも「予定通りに来ています」と自信を垣間見せていました。

角居 勝彦川田 将雅

ジャパンカップでは好位置から抜け出して、2着に4馬身差をつけて世界にその強さを見せつけたエピファネイア。来年3月にはドバイ遠征をする予定であることが明らかになり、今回の有馬記念を制して、世界挑戦への大きなステップにしたいところでしょう。

昨年に続き「有終の美」を飾りたい2頭の強豪馬がそうはさせまいと血気盛んです。ジャスタウェイとジェンティルドンナです。

ジャスタウェイ

ジャパンカップではエピファネイアに完敗した8枠15番ジャスタウェイ(福永祐一騎乗)は、今回の有馬記念でそのリベンジを果たし、G1レース4勝目を飾って花道を飾りたいところでしょう。3月のドバイデューティフリー(G1、1800㍍・芝)では1番人気の期待に見事にこたえる会心のレースで制し、世界No.1ホースへと駆け上がりました。

【ドバイデューティフリー2014(優勝:ジャスタウェイ)】


凱旋後の安田記念(G1、1600㍍・芝)を制しましたが、その後の凱旋門賞(8着)、ジャパンカップ(2着)と勝ちきれていません。ジャスタウェイの不安をあえて挙げれば距離適性なのかもしれません。G1レースでの勝利は2000㍍の天皇賞秋までしか勝てていないのです。それでもこれまで有馬記念3勝で最多タイをマークしているオリビエ・ペリエ騎手は次のように有馬記念を予想していました。

福永 祐一須貝 尚介

「一年を通じて100%の力を出せるコンディションをキープするのは難しいし、年によっても、今年は良いが、翌年は劣る、といったバラつきがあるのが普通だ。その意味で一年間のレースの疲れがどう影響するか。それでもジャスタウェイは相当強い馬だし、優勝する可能性は大きいとみている」(スポーツ報知単独インタビューより)

ゴールドシップとともに調教に当たる須貝調教師は「もともと使って良くなる馬で、ジャパンカップ後にガラッと変わってきた。前回で距離の壁がないことを証明できたので、あとは(福永)祐一に託すだけ」と話し、距離適性についての不安を一蹴し、万全の態勢が整っていることを強調していました。

戸崎 圭太G1レース7勝目を狙う最強牝馬の2枠4番ジェンティルドンナ(戸崎圭太騎乗)は、ドバイシーマクラシック(G1、2410㍍・芝)での勝利以来のビッグレース制覇を狙います。

【ドバイシーマクラシック2014(優勝:ジェンティルドンナ)】


初めての中山競馬場でのレースが今回の有馬記念で、それがラストランとなるジェンティルドンナ。これまで積み重ねたG1白星は6つと日本を代表する牝馬としてこれまで戦ってきた戦友を「ジェンティルは日本の宝、世界の宝だと思っている。だからこそ元気でいい競馬をして(牧場に)帰さないといけない」と石坂正調教師は並々ならぬ覚悟でラストレースに送り出します。2003年のシンボリクリスエス、2006年のディープインパクト、そして昨年のオルフェーヴルに続く有終Vに挑みます。

ジェンティルドンナ

もう一度あの強さを見せてほしい。多くの競馬ファンが楽しみにしていることだと思いますし、いわゆる「応援馬券」も相当なものになると思われます。有馬記念後には引退式も執り行われるジェンティルドンナの最後の走りに注目したいところです。

今年の有馬記念はそう簡単にはいかないでしょう。天皇賞春(G1、3200㍍・芝)を2度制しているフェノーメノ(田辺裕信騎乗)、G2レース連勝で登り調子のラストインパクト(菱田裕二騎乗)、今年の日本ダービー馬のワンアンドオンリー(横山典弘騎乗)ら強敵揃いです。

何はともあれ28日午後3時25分の出走時間を心待ちにしましょう。