【10Bet】キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス2017:欧州三冠第2戦の単勝オッズをブックメーカー発表!ハイランドリールの連覇なるか?

キングジョージ6世&クイーンエリザベスS

本格化を迎えた欧州競馬。その中でも特にビッグレース目白押しなのがイギリス競馬では今週末の7月29日(土)に欧州三冠の二冠目ともなっているキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス2017(海外G1、2400㍍・芝)がアスコット競馬場において行われます(日本時間29日午後11時発走予定)。イギリス競馬界においても王の名を冠しているように格式高い1戦です。

キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークストロフィー

しかし、現代競馬では2400m戦よりもよりスピードを重要視される2000m戦における実績が繁殖馬としての価値を大いに高める傾向にある為、ローテション的にエクリプスステークスやインターナショナルステークス(両G1ともに2000m戦)を目指す陣営も増加しました。

またキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスを迎えるにあたって、というよりかは、今後のイギリス競馬を見ていく上で6月末に大きな動きがあったこともお伝えしておきましょう。

それが「馬齢重量基準の変更」です。

海外競馬の主要レースにおいて、近年猛威を振るっていたのが『3歳馬』の存在でした。これを「不均衡」と考えたイギリス競馬界は、6月末より3歳馬の斤量負担を約0.5キロ分増加させる方向を打ち出したのです。

10Bet ロゴとはいえ、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスに関しては直近5年間で3歳馬は僅かに1勝止まり。数字上だけを見ればますます古馬が有利になっていくと考えられますが、果たしてどうなるでしょうか。

注目の出走馬をご紹介する前に、まずはブックメーカー「10Bet」より発表されているオッズをご確認いただきましょう。

【キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス2017オッズ】
キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス2017オッズ①
キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス2017オッズ②
※オッズは23日午後10時現在
※※「10Bet」→競馬→イギリス&アイルランド→アンティポスト

海外競馬を楽しんでいらっしゃる方からすれば、中長距離のビッグレースでこの馬の名前を聞かないことはないでしょう。

本レースで1番手評価に推されているのは昨年の覇者にしてG1レース6勝の一流馬、ハイランドリール(Highland Reel)。2.25倍はほぼ抜けた評価となっています。

ハイランドリール

所属するアイルランドだけではなく、イギリスやフランスはもとより、2015年香港ヴァーズ(海外G1、2400㍍・芝)や、2016年ブリーダーズカップターフ(海外G1、2400㍍・芝)など、世界各国のクラシックディスタンスレースで活躍する非常にタフな名馬です。

5歳となった今年もその実力は健在であり、コロネーションカップ(海外G1、2420㍍・芝)を制した後、プリンスオブウェールズステークス(海外G1、2000㍍・芝)ではこれまであまり良績のなかった2000mにおいても見事勝利。

これまで、実績こそありながら高い評価を得ることが少なかったハイランドリールですが、今年のパフォーマンスを考えるに、本レースだけでなくこの後に控える世界中のクラシックディスタンスにおいて最も注目するべき1頭であることは間違いないでしょう。

もう1頭、クラシックディスタンスなら注目しておきたいのが、アイルランドダービーやドバイシーマクラシックなどの2400mで施行されているG1レースを勝利してきたジャックホブス(Jack Hobbs)でしょう。

ジャックホブス

とはいえ、前走のプリンスオブウェールズステークス(海外G1、2000㍍・芝)では、休み明けながら、ハイランドリールを抑えて1番人気に推されていましたが、結果は8頭立て8着と大惨敗の結果に。

今回、オッズ上では7.00倍の4番手評価。「挑む側」となったジャックホブスですがしっかりと間を空けて調整を踏み、得意の距離での巻き返しを誓います。

面白い存在の1頭といえば11.00倍のオッズとなっているフロンティアーズマン(Frontiersman)。

前々走で一般戦を勝利し、コロネーションカップではハイランドリールに次ぐ2着の結果。クラシックディスタンスの有力馬がそろう同レースでこの結果はまずまずといったところでしょう。

しかしフォロンティアーズマンにおいて注目したいのはその血統。父ドバウィは言うまでもなく世界最高峰の種牡馬ですが、母はG1レースを7勝し、日本のジャパンカップにも2年連続で参戦していた名牝ヴィジャボード。

ヴィジャボード

正に超良血馬といえ、加えて前走でメドは立たせることが出来ているだけにこの大舞台で一気に開花となりえる1頭です。

その他の注目古馬としては、ハードウィックステークス(海外G2、2400㍍・芝)を制した昨年のアイルランドダービー2着馬アイダホ(Idaho)が6.50倍。エクリプスステークスを勝利したユリシーズ(Ulysses)も6.50倍と高い評価ではありますが、クラシックディスタンスへの適性にやや不安があるといったところでしょうか。

一方で注目の3歳馬といえば、イギリスダービー2着のクリフオブモハー(Cliffs of Moher)でしょう。15.00倍はやや寂しい評価です。

クリフオブモハー

勝ち切ることのできなかったクラシックレースでの結果を受けて、名伯楽A.オブライエン調教師が打ち出した策は「中距離転向」。しかしながら前走のエクリプスステークスでは4着とイマイチピリっとしない結果となりました。

今年のイギリスダービーを制した、同じ厩舎のウィングオブイーグルス(Wings of Eagles)が骨折で引退となったため、オブライエン厩舎3歳勢の大将格として期待が集まります。

その他の注目3歳馬としては、主要ステップのひとつであるパリ大賞典(海外G1、2400㍍・芝)においてわずかハナ差で2着となったパーミアン(Permian)が17.00倍となっています。

クリフオブモハー、パーミアンともにクラシック戦線で期待されていた2頭ながら、結果を残せなかったことは陣営としても悔しい限り。この夏大ブレイクとなるでしょうか。

凱旋門賞にもつながる一戦だけに、要注目です。

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