ビッグ４が今年も全米オープンを制するのか？それとも、若手の台頭があるのか？昨年の優勝者であるラファエル・ナダルが怪我のため欠場した全米オープンテニスが、アメリカはニューヨークにあるUSTAナショナル・テニス・センターで日本時間の26日午前0時より開幕します。
男子シングルスは、2009年にデル・ポトロが全米オープンを制して以来2010年から2013年まで、同大会はノバク・ジョコビッチ、ロジャー・フェデラー、アンディ・マレー、そして本大会を欠場したナダルのいわゆる“ビッグ４”のいずれかが決勝で争うという流れが続いています。
【全米オープンテニス2013男子シングルス決勝（ジョコビッチ対ナダル）】
今年はナダルの欠場で“ビッグ３”となった王者たちに、第5シードのミロシュ・ラオニッチと第7シードのグリゴール・ディミトロフの23歳コンビに、我らが第10シードの錦織圭の若手組が挑戦状を叩きつけるという構図が本大会の図式と言えるでしょう。
【全米オープンテニス男子Sドロー】
※「WOWOW Tennis Online」より抜粋
第1シードのジョコビッチは、昨年の全米オープン決勝でナダルと対戦し、フルセットの末敗れて準優勝でした。今シーズンのウィンブルドンでは、決勝戦でフェデラーを下して優勝し、本大会でグランドスラム連勝をと意気込みます。第2シードのフェデラーは、前週に行われたウェスタン＆サザンオープンで前人未到の6回目の優勝を果たし、勢いを増して本大会6回目の優勝を狙います。2004年から2008年までの全米オープン5連覇、そしてグランドスラム通算17勝の33歳が本大会でどのような強さを見せてくれるか楽しみです。第8シードのマレーは、2012年の本大会チャンピオンで2013年のウィンブルドンでは77年ぶりとなる地元優勝を果たしました。2度目の全米制覇を虎視眈々と狙っています。
【全米オープンテニス男子S優勝オッズ】
※オッズは２５日午後５時現在
テニスの勝敗予想でお馴染みのブックメーカー（スポーツブック）「bet365」が発表している優勝オッズ（To Win Outright）では、“ビッグ３”が上位を占めています。そして、それに続くのが若手組であるディミトロフとラオニッチです。優勝オッズでは第3シードで今年の全豪オープンを制したスタン・バブリンカに次いで5番目と6番目に位置づけられています。ディミトロフもラオニッチも7月のウィンブルドンでベスト4入りを果たしており、全米オープンで初のグランドスラム制覇を狙えるところまできています。
そして、もちろん錦織も日本人としてグランドスラム初優勝の夢を背に乗せて本大会を戦います。世界ランク11位の錦織は、8月初旬に右足拇指球の皮下に分泌液が溜まった「嚢胞」という袋状のものができ、それを治すために手術に踏み切りました。本大会の出場は非常に厳しいという見方もありましたが、大会前の記者会見で「出場するかどうかは大会当日に決める」と最後まで諦めない姿勢を見せました。本大会の結果次第では再び世界トップ10に返り咲くチャンスとあって、昨年の同大会１回戦敗退の屈辱を晴らすためにも出場に強い意欲を示しています。
【錦織圭１回戦オッズ】
※オッズは２５日午後５時現在
錦織の１回戦の勝敗オッズ、第１セットをどちらが取るかのオッズ（first set winner）、そしてセットカウントオッズ（set betting）を紹介しておきます。錦織の初戦の相手は世界ランク180位のウェイン・オデスニックです。格下の相手となりますが、思ったよりオッズ差がないのは錦織がケガからの復帰戦となることからでしょう。
日本からは錦織の他に伊藤竜馬、ダニエル太郎、西岡良仁が予選を勝ち上がり、本戦出場を果たしています。
【全米オープンテニス女子Sドロー】
※「WOWOW Tennis Online」より抜粋
女子シングルスは、混戦が予想されます。昨年の本大会優勝者で第１シードのセリーナ・ウィリアムズですが、今シーズンのグランドスラムでまだ優勝がありません。絶対女王の32歳は今季初グランドスラム制覇を地元アメリカでと狙っているでしょう。第2シードのシモナ・ハレプは、今シーズンの全仏オープンで準優勝を果たした22歳若手の新星です。7月のウィンブルドンでもベスト4入りを果たすなど着実にその実力を世界に示しています。さらに、全仏オープンを制した第5シードのマリア・シャラポワ、ウィンブルドン女王で第3シードのペトラ・クビトバが今季グランドスラム2勝目をうかがっています。
【全米オープンテニス女子S優勝オッズ】
※オッズは２５日午後５時現在
「bet365」の女子シングルス優勝オッズ（To Win Outright）では、セリーナ、シャラポワ、そしてハレプの順となっています。日本勢では唯一シードされている第31シードの奈良くるみが1回戦でアレクサンドラ・ウォズニアクと対戦します。その他日本勢としては、ベテランのクルム伊達公子、土居美咲が出場します。
「ブックメーカー情報局」では全米オープンテニスのオッズ情報などを中心に、公式フェイスブックページ、公式ツイッター、そして清崎民喜公式ツイッターで随時配信予定です。ぜひ楽しみにしておいてください。
全米オープンは本日25日より9月8日まで熱戦が繰り広げられます。また、寝不足の日々が続きますね。
【全米オープン2014見どころ】
