【Marathonbet】大相撲名古屋(七月)場所2017:幕内優勝争いは白鵬を筆頭に、日馬富士、稀勢の里ら横綱勢に照ノ富士、新大関・高安が割って入れるか?

熱田神宮での横綱土俵入り

60回目の開催となる、大相撲七月場所の開催が近づいてきました。白鵬の大記録への挑戦、稀勢の里復活なるか、新大関高安、となにかと話題に事欠かない今場所。

ブックメーカー「Marathonbet」(マラソンベット)の発表する優勝オッズを参考に、真夏の太陽に負けじと燃え上がる力士たちの戦いの展望をご紹介していきます。

七月場所とは?

名古屋場所会場(愛知県体育館)

名古屋で開催するため名古屋場所とも呼ばれる七月場所。一月、三月、五月に続く四場所目となります。名古屋場所は今年で60周年。1958年に大相撲の本場所として定められた歴史を持ちます。

2016年の名古屋場所では、稀勢の里の綱取りが注目されました。しかし12勝3敗で優勝次点。13勝2敗の横綱日馬富士が4場所ぶり8回目の優勝を飾っています。白鵬は38回目の優勝および通算1000勝を狙うも、10勝に終わって大記録達成を逃しました。今年の七月場所は7月9日(日)に初日、そして7月23日(日)に千秋楽を迎える日程となっています。

五月場所は白鵬復活の狼煙となる

五月場所を制した白鵬

稀勢の里ブームに沸くなか行われた五月場所。ふたを開けてみれば、それは稀勢の里ではなく、白鵬が主役の場所となりました。他の力士を寄せ付けない圧倒ぶりで、白鵬は見事全勝優勝を飾っています。

続くは3敗の大関照ノ富士と関脇栃ノ心。期待の稀勢の里は、かねてより懸念されていた怪我の影響で星を落とし、6勝5敗ののち途中休場となりました。

稀勢の里の代わりに奮起したのが同部屋の弟弟子、高安。五月場所の成績により、見事大関昇進を決めました。初土俵から73場所目での大関昇進は史上9番目の遅さです。昇進の勢いそのまま、兄弟子に続いて横綱まで駆け上がれるか、注目が集まるところでしょう。

優勝オッズ

【大相撲七月場所2017幕内優勝オッズ】
大相撲七月場所2017幕内優勝オッズ
※オッズは6日午前8時現在

大相撲七月場所2017最新オッズ情報(Marathonbet発表)

ブックメーカー「Marathonbet」の挙げる七月場所優勝候補筆頭はやはり白鵬。オッズは1.85倍となりました。

Marathonbet ロゴ対抗馬にはまず横綱日馬富士。オッズは4.00倍がつけられています。続いて三番手に日本人横綱稀勢の里で5.00倍。同じく三番手に横綱鶴竜が並んでいます。五番手は横綱昇進を期する大関照ノ富士で6.50倍、六番手に新大関高安が8.00倍となりました。

史上最多勝利更新にリーチをかける白鵬

白鵬

元大関・魁皇の持つ歴代最多1,047勝まであと11勝となった白鵬。怪我などのトラブルがなければ、間違いなく今場所中に達成するでしょう。名実ともに史上最高の力士と呼ばれるにふさわしい成績を残すこととなります。38回目の優勝の前には多少の足踏みがありましたが、五月場所では稀勢の里ブームをものともしない強さで最強の座を再びつかみました。

そんな白鵬の強さの秘密はなんと断食。医学研究所の所長、山田豊文氏の協力のもと2012年から食生活を改善したそうです。これによって怪我を予防することができ、ついに歴代最多勝更新に手が届くまでになりました。32歳とベテランの域に差し掛かりつつある白鵬ですが、まだまだ勝利数を伸ばしていけることでしょう。追いすがるライバルたちを蹴落とし、最強の座をさらに強固なものにしていくはずです。

日馬富士、貴乃花越えなるか

日馬富士

白鵬の史上最多勝利更新の陰に隠れてはいますが、今場所日馬富士も貴乃花(現親方)が持つ幕内勝利数歴代7位701勝の記録に挑むこととなります。現在日馬富士の勝利数は690勝。優勝争いに絡むことができれば十分貴乃花越えは可能でしょう。

懸念されるのは怪我の状態。ひじやひざに慢性的な痛みを抱え、昨年の七月場所を制して以来1年間優勝から遠ざかっています。とはいえ、七月場所は過去三度優勝している相性のいい舞台なだけに、復活の足掛かりとするにはうってつけ。白鵬や稀勢の里にばかり注目が集まる中、その存在感を観衆に示すことができるでしょうか。

怪我の状態が稀勢の里の明暗を分ける

稀勢の里

稀勢の里は絶大な応援を背に五月場所に臨みましたが、三月場所に痛めた左胸の状態はやはり思わしくなく、途中休場に追い込まれてしまいました。この七月場所を迎えるにあたっても、まだ万全の状態とは程遠い様子。先場所同様、出場が危ぶまれています。

今場所は同じ田子ノ浦部屋に所属する弟弟子、高安の大関としての初場所となるだけに、兄弟子としてはともに戦いに臨みたいところでしょう。万全の状態でなら、白鵬の連続優勝を阻む最有力候補となるだけに、良い状態で七月場所を迎えることができるよう願うばかりです。

大関の座は通過点、高安はさらなる高みを目指す

高安

2017年一月場所では白鵬、鶴竜の横綱2人に照ノ富士、豪栄道、琴奨菊の大関3人を破る金星を立て続けに挙げ敢闘賞、三月場所では初日から10連勝の快進撃で殊勲賞を受賞しました。そして五月場所で11勝4敗の成績を残したことで活躍が認められ、ついに大関昇進を果たしています。

目標はもちろん綱取り。そのためには、優勝が求められます。最強横綱白鵬はもちろん、兄弟子稀勢の里、そして日馬富士や鶴竜らにも勝っていかなければなりません。

課題となるのは場所を戦い抜くスタミナでしょうか。また、関取の少ない田子ノ浦部屋(現役は稀勢の里と高安のみ)では、稀勢の里が怪我で稽古を休むと稽古相手に不足してしまうのも悩みどころ。万全の稀勢の里とともに高め合い、さらなる日本人横綱の誕生となれば日本中が再び相撲ブームで沸き立つのは間違いないだけに、ぜひ頑張ってほしいところです。