2015年の相撲シーズンを締めくくる大相撲11月場所(九州場所)が8日、福岡国際センターで初日を迎えます。9月場所は途中休場した横綱・白鵬の復帰戦や、高校相撲出身最速で十両入りを狙う佐藤(貴乃花部屋)など話題豊富な今年の締めくくりとなりそうです。
先場所では、横綱・鶴竜と大関・照ノ富士による優勝決定戦までもつれ、鶴竜が9場所ぶり2回目の幕内最高優勝を成し遂げました。また場所自体も大いに盛り上がり、1996年9月場所以来19年ぶりの快挙となる「15日間満員札止め」を達成するなど再び大相撲人気が沸騰しています。
【大相撲9月場所2015優勝決定戦】
さて、今年最後の大相撲となる大相撲九州場所を制するのはどの力士なのでしょうか?鶴竜の連覇はあるのか?白鵬の復活Vとなるのか?はたまた照ノ富士のリベンジ優勝となるのでしょうか?イギリスのブックメーカー「Marathonbet」が大相撲の優勝オッズおよび毎日の幕内取り組みオッズを毎場所発表しています。幕内優勝オッズは2日現在、発表されていませんが、「Marathonbet」関係者によると初日(8日)までには発表する予定であるとのことですので、発表され次第下記にて更新いたします。(7日午前7時更新)
【大相撲11月場所(九州場所)2015幕内優勝オッズ】
※オッズは7日午前7時現在
優勝最有力には白鵬で1.65倍のオッズが付いています。2番手には照ノ富士で3.50倍、3番手には前場所優勝の鶴竜で4.50倍、4番手には日馬富士で5.00倍のオッズで続いています。稀勢の里が11.00倍、琴奨菊と豪栄道が15.00倍で日本人大関3人衆があとを追っています。
二人の横綱がケガから九州場所でどのように復帰してくるのか?これが幕内優勝争いの肝になってくるのではないでしょうか?
白鵬は先月28日から福岡での稽古を再開しました。先場所途中休場の原因となった左ひざについても違和感なく相撲が取れているようです。とはいえ、右と左の足の力の入り具合に違和感があることも口にしており、まだ完調とはいえない状態にあると思われます。九州場所に出場するかどうかは今週、幕内力士らと稽古をしてみての感触でどうやら決めるようです。出るとなれば優勝争いをしなければいけない立場ですので、判断が難しいところでしょう。
日馬富士は7月、9月場所と2場所連続でケガにより休場しています。右ひじのケガの回復具合は順調で、九州場所への出場に意欲を見せています。2年前の九州場所以来優勝から遠ざかっている日馬富士ですが、場所前の稽古でも優勝の意欲に少し欠くところがあるようです。どうやら「寒くなって土俵が冷たくなるとヒザや足首が痛くなる。炎症を起こしそうで怖い」などネガティブな発言も飛び出しているとのことです。2年ぶり賜杯を持つ日馬富士の姿を見てみたいという気持ちはあります。
2連覇を狙うもう一人の横綱・鶴竜ですが、このところあまりスポーツ紙などに登場していません。先月26日に九州場所の新番付が発表された時には、東の正横綱となり「これで本当に、番付が一番上になったんだなという実感」と口にしていた鶴竜。3人の横綱の頂点に立ったわけであり、最も優勝に近い状態なのが鶴竜なのではないでしょうか。白鵬と日馬富士の状態が心配される中、もう一度横綱の強さを九州の相撲ファンに見せつけてほしいところです。
その鶴竜に先場所優勝決定戦で敗れた大関・照ノ富士も黙ってはいないでしょう。次の横綱候補の筆頭にいる照ノ富士は、今場所で全勝優勝、またはそれに近い成績で賜杯を手にすることができれば横綱昇進の可能性も十分にあります。照ノ富士が横綱になるために求められているのは強引な取り組みをなくすことです。どんな形成でも強引に力でねじ伏せてしまうきらいがあり、この強引さが横綱たちを苦しめているケガにもつながりかねないのです。いい状態のまま15日間戦い抜くことができれば、今場所は照ノ富士にとって最大のチャンスとなるでしょう。
地元・福岡出身の大関・琴奨菊や、稀勢の里、そして豪栄道の日本人大関トリオにも久しぶりの優勝チャンスだと思います。横綱対大関の激しい争いが九州場所を最も盛り上げるカンフル剤になると思います。