北米4大プロスポーツの一角にして、世界最高のバスケットボールリーグであるNBAのプレーオフがいよいよスタートです。2メートルを超すような巨大な男たちがコートを所狭しと駆け回るド迫力の光景を楽しめるNBA。その超人的な一つ一つの動きに興奮を禁じえません。
白熱のプレーオフは現地4月15日に始まり、5月1日にセミ・ファイナル、そして6月1日にNBAファイナル2017が開催される日程となっています。
昨年プレーオフ結果
2016年のプレーオフでは、イースタンカンファレンスをクリーブランド・キャバリアーズが、ウェスタンカンファレンスをゴールデンステート・ウォリアーズが勝ち抜き、NBAファイナルに進出しました。このファイナルの組み合わせは2015年と同じもの。2年連続でファイナルをこの2チームで争うこととなった結果、昨年度王者であるウォリアーズを破ったキャバリアーズが見事雪辱を果たしてNBAファイナルを制覇、1970年の創設以来チーム史上初となる世界の頂点に輝きました。
2017年レギュラーシーズン結果
ウェスタンカンファレンスは昨年に引き続き、ゴールデンステート・ウォリアーズが1位となりました。2位サンアントニオ・スパーズを引き離して安定のプレーオフ進出となっています。3位以下との差も大きく、プレーオフにおけるウェスタンカンファレンスの大本命はウォリアーズとみて間違いないでしょう。
イースタンカンファレンスは昨シーズンカンファレンス1位で、NBAファイナルを制したキャバリアーズは2位に甘んじ、勝ち点2上回ったボストン・セルティックスが首位の座を奪取しています。3位のトロント・ラプターズもキャバリアーズと同じく勝ち点2差、続く4位のワシントン・ウィザーズも勝ち点4差と、ウェスタンカンファレンスに比べて上位チームの差が少なく、プレーオフも予想がつきづらいものになりそうです。
2017年プレーオフ組み合わせ
イースタンカンファレンス
ボストン・セルティックス(1位)対シカゴ・ブルズ(8位)
ワシントン・ウィザーズ(4位)対アトランタ・ホークス(5位)
クリーブランド・キャバリアーズ(2位)対インディアナ・ペイサーズ(7位)
トロント・ラプターズ(3位)対ミルウォーキー・バックス(6位)
ウェスタンカンファレンス
ゴールデンステート・ウォリアーズ(1位)対ポートランド・トレイルブレイザーズ(8位)
ロサンゼルス・クリッパーズ(4位)対ユタ・ジャズ(5位)
サンアントニオ・スパーズ(2位)対メンフィス・グリズリーズ(7位)
ヒューストン・ロケッツ(3位)対オクラホマ・サンダー(6位)
優勝オッズ
ブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」がこの世界最高の超人達の戦いのプレーオフ優勝オッズを発表していますので、ご紹介していきます。
イースタンカンファレンス
【イースタンカンファレンス優勝オッズ】
※オッズは14日午前8時現在
イースタンカンファレンスのオッズ1位は昨年王者のクリーブランド・キャバリアーズで1.44倍となりました。リーグ戦では2位に甘んじたものの、短期決戦となるプレーオフではキャバリアーズに分があるというのが大方の見方なのでしょうか。2番手にはレギュラーシーズン1位のボストン・セルティックスで6.00倍、続いて3位のトロント・ラプターズが3番手で8.00倍となりました。
ウェスタンカンファレンス
【ウェスタンカンファレンス優勝オッズ】
※オッズは14日午前8時現在
ウェスタンカンファレンスでは昨シーズンNBAファイナリストで今季リーグ戦1位のゴールデンステート・ウォリアーズが順当に1番手となり、1.33倍のオッズが付けられました。2番手にはリーグ戦2位のサンアントニオ・スパーズが5.00倍、残りのチームは2桁のオッズが付けられており、大勢はこの2チームで争われることになるでしょう。
NBAファイナル
【NBAプレーオフ優勝オッズ】
※オッズは14日午前8時現在
2017年のNBAの頂点に君臨するチームの最有力候補はオッズ1.61倍が付けられたゴールデンステート・ウォリアーズとなりました。対抗馬の2番手にはクリーブランド・キャバリアーズで5.00倍。昨シーズンのファイナリストが今年もファイナルに進出するというのが最有力の予想のようです。続く3番手にはサンアントニオ・スパーズが8.00倍、4番手はボストン・セルティックスで15.00倍、そしてトロント・ラプターズとヒューストン・ロケッツが19.00倍で並んでいます。
優勝候補
ゴールデンステート・ウォリアーズ
3シーズン連続でリーグ最多勝利を決めているウェスタンカンファレンス首位のウォリアーズ。昨シーズンつかみ取ることのできなかった王座を奪還するための準備は十分に整っていると見ていいでしょう。
チームの鍵を握るのはやはりケビン・デュラントとなるでしょう。左ひざの負傷により、今シーズン19試合を欠場したデュラントですが、復帰すると怪我の影響を感じさせないプレーでチームの勝利に貢献しています。
そしてやはりNBA史上最高のシューターとの呼び声が高いステフィン・カリーのことも忘れてはならないでしょう。昨シーズンには2年連続かつあのマイケル・ジョーダンやコービー・ブライアントですらなしえなかった、NBA史上初となる満票でのMVPを獲得しました。
この2人のビッグスターがその実力を発揮することさえできれば、並みいる強敵でもその進撃を防ぐことはできないはずです。
クリーブランド・キャバリアーズ
ディフェンシング・チャンピオンとしてプレーオフに挑むキャバリアーズ。その中心にあるのはやはりキングと呼ばれる男、レブロン・ジェームズでしょう。
現在のNBA最高のスター選手と言えるレブロン・ジェームズ。それはリーグトップの年棒3100万ドルを稼ぎ出していることからも明らかでしょう。昨シーズンのキャバリアーズの優勝にも大きく貢献しました。NBAファイナルでは序盤の4試合こそ精細を欠き、チームも1勝3敗と苦しんだものの、優勝を決めた第7戦では27得点、11リバウンド、11アシストのトリプルダブルをマークするなど、圧倒的な勝負強さを見せています。
今季レギュラーシーズンでは、カンファレンス2位ながらもカンファレンス優勝オッズでは断トツ1位となっているのはこれによるのかもしれません。時代をリードするカリスマ的プレーヤーの活躍に大いに期待したいところです。