ファイナル4、カミング!
「March Madness」(マーチ・マッドネス)もいよいよ佳境を迎えました。4地区全64チームが参加して3月にスタートしたNCAAトーナメントも、残るはわずか4チームとなりました。3月末には4地区のそれぞれ決勝戦が行われ、それを勝ち抜いた4チームがファイナル4(準決勝)を戦います。
まずは、サウス地区決勝は全米ランキングNo.1で第1シードのフロリダ大と第11シードのデイトン大が激突し、フロリダ大がデイトン大を62-52で破り、ファイナル4進出を順当に決めました。
この試合は、フロリダ大のスコッティー・ウィルヴェキンが23得点を奪う活躍で終始デイトン大をリードしました。フロリダ大は通算5度目となるファイナル進出で、全米No.1に輝いた2007年時の35勝を超える36勝目を挙げました。今シーズン破竹の30連勝となり、トーナメント優勝最有力と言えるでしょう。パトリック・ヤングがこの試合12得点、ミハエル・フレイザーが10得点をそれぞれ挙げて、自慢のDF力に攻撃力も加わり、勢いは増すばかりです。
【サウス地区決勝ダイジェスト映像】
ウエスト地区の決勝は、順当に勝ち上がった2チームの戦いとなりました。第2シードのウィスコンシン大が64-63で第1シードのアリゾナ大をオーバータイムの末破りました。ウィスコンシン大のフランク・カミンスキーがオーバータイムの6得点を含む28得点を挙げる活躍で、チームをけん引しました。カミンスキーは3本の3点シュート、11リバウンドも記録し、ウエスト地区の最優秀選手に選ばれました。
【ウエスト地区決勝ダイジェスト映像】
イースト地区はアップセットが起こりました。第7シードのコネティカット大が第4シードで過去2度のナショナルチャンピオンに輝いたミシガン州立大を60-54で下し、64チームに参加枠が広がった1985年以降初めて第7シードがファイナル4進出を決めました。コネティカット大のシャバズ・ナピアが後半の17得点を含む25得点を挙げる大活躍で、チームを地区優勝へ押し上げました。ミシガン州立大のボックス・アウトのパワープレーもうまくかわしながらファイナル4行きのチケットをもぎ取りました。
最後はミッドウエスト地区です。ここは戦前から最激戦区であることを述べていましたね。全米ランキング2位でシーズン無敗を誇った第1シードのウィチタ州立大を3回戦で破った第8シードのケンタッキー大が、第2シードのミシガン大を75-72で下してファイナル4進出を決めました。この決勝で鬼神の活躍を見せたのがアーロン・ハリソンです。ハリソンはこの試合12得点すべてを後半で挙げ、さらに残り3秒で地区優勝を決める3点シュートをねじ込んだ救世主です。チームも18のオフェンスリバウンドをうまく得点に結び付けて、ミシガン大を振り切りました。
さて、各地区を勝ち抜いた4チームがいよいよ日本時間の4月6日朝からファイナル4が激突します。では、そのファイナル4(準決勝)の組み合わせとともに、チームのトーナメント勝ち上がり、それから忘れちゃいけない勝敗オッズ(日本語対応のブックメーカー「SBOBET」発表)を紹介していきます。
【ファイナル4第2試合勝敗オッズ(6日午前10時49分~)】
※オッズはともに3日午後5時現在。ハンディキャップオッズ。
ファイナル4第1試合はサウス地区優勝のフロリダ大(36勝2敗)とイースト地区優勝のコネティカット大(30勝8敗)が対戦します。実は、両チームは昨年12月に一度対戦しており、その時はコネティカット大が65-64で勝利しています。イースト地区優勝に大きく貢献したナピアがブザービーターをねじ込んでの劇的な勝利でした。コネティカット大は自信を持って挑んでくるでしょうし、フロリダ大はリベンジマッチに燃えるでしょう。
【フロリダ大トーナメント勝ち上がり】
2回戦:vs.アルバニー大 67-55
3回戦:vs.ピッツバーグ大 61-45
4回戦:vs.UCLA 79-68
地区決勝:vs.デイトン大 62-52
【コネティカット大勝ち上がり】
2回戦:vs.Stジョセフ大 89-81
3回戦:vs.ヴィラノヴァ大 77-65
4回戦:vs.アイオワ州立大 81-76
地区決勝:vs.ミシガン州立大 60-54
第2試合は、ウエスト地区優勝のウィスコンシン大とミッドウエスト地区王者のケンタッキー大が顔を合わせます。ケンタッキー大は全米で2番目となる過去8度の全米王者の輝かしいキャリアがあり、ハリソンのようなラッキーボーイ的な選手もいて、チームは勢いづいています。ウィスコンシン大も1点差の接戦を制することが出来たことはチームにとって大きな自信になっていることでしょう。ともに地区の第1シードを破った同士の対戦に注目ですね。
【ウィスコンシン大勝ち上がり】
2回戦:vs.アメリカン大 75-35
3回戦:vs.オレゴン大 85-77
4回戦:vs.ベイラー大 69-52
地区決勝:vs.アリゾナ大 64-63
【ケンタッキー大勝ち上がり】
2回戦:vs.カンザス州立大 56-49
3回戦:vs.ウィチタ州立大 78-76
4回戦:vs.ルイビル大 74-69
地区決勝:vs.ミシガン大 75-72
さて、どのチームがファイナル進出するのか?そして、どのチームが優勝するのか?まずは6日の日曜日は大学バスケで熱狂しましょう!!
4月もマッドネスです!
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