【ウィリアムヒル】NBAファイナル2018:ウォリアーズ圧倒的優勢?キャバリアーズの巻き返しは?ブックメーカーが注目オッズ発表

ゴールデンステート・ウォリアーズ(昨年度優勝セレモニー)

バスケットボール世界最強を決める戦い、NBAファイナル。2018年のファイナルは歴史上初めて、4年連続で同じ組み合わせとなるゴールデンステート・ウォリアーズとクリーブランド・キャバリアーズによる戦いとなりました。

ウィリアムヒルブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」が、その勝敗オッズを発表していますので、その数字を参考に優勝展望をご紹介していきます。

2017年はウォリアーズが王座奪還に成功

ケビン・デュラント(ゴールデンステート・ウォリアーズ)

昨年度2017年のNBAファイナルに進出したのは、2018年と同様ゴールデンステート・ウォリアーズ(以下、ウォリアーズ)とクリーブランド・キャバリアーズ(以下、キャバリアーズ)。2015年から3年連続でこの両チームの対戦となりました。決勝の組み合わせが3年連続で同じとなるのはNBA史上初の快挙。この2チームの傑出ぶりを強く物語っているといえるでしょう。

ウェスタンカンファレンスを首位で通過したウォリアーズは、ファーストラウンドのポートランド・トレイルブレイザーズ戦、カンファレンスセミファイナルのユタ・ジャズ戦、そしてカンファレンスファイナルのサンアントニオ・スパーズ戦と全て4勝0敗のストレートで突破。その強さを見せつけました。

一方の前年度王者キャバリアーズも、レギュラーシーズンこそボストン・セルティックスに一歩譲る2位となるも、ファーストラウンドのインディアナ・ペイサーズ戦、そしてカンファレンスセミファイナルのトロント・ラプターズ戦を4勝0敗のストレートで突破。カンファレンスファイナルのボストン・セルティックス戦も4勝1敗と危なげなく勝利し、ファイナルへ駒を進めています。

2017年のファイナルで主導権を握ったのはウォリアーズ。第1戦、第2戦、第3戦と続けて勝利し一気に王手をかけると、第4戦でカイリー・アービング(現セルティックス)やレブロン・ジェームズが意地を見せてキャバリアーズが1勝を取り返すも、第5戦でケビン・デュラントが39得点7リバウンドと大爆発しウォリアーズを勝利に牽引。見事ウォリアーズが2年ぶり5度目のNBA制覇を果たしています。

ともに苦しんだ末にファイナル進出を決める

クリーブランド・キャバリアーズ(カンファレンスファイナル決勝)

史上最多をさらに更新する4年連続の組み合わせとなった2018年のNBAファイナル。過去3年はウォリアーズが2回、キャバリアーズが1回の優勝とウォリアーズが一歩リードしています。

先にファイナル進出を決めたのはキャバリアーズ。レギュラーシーズンではイースタンカンファレンス4位と低迷し、プレーオフでも厳しい戦いが予想されていました。ファーストラウンドのインディアナ・ペイサーズ戦では第7戦までもつれ込むもレブロンが45得点も一人で獲得する獅子奮迅の活躍ぶりでなんとか突破。

続くカンファレンスセミファイナルのトロント・ラプター戦こそ4勝0敗と危なげなく突破するも、カンファレンスファイナルでの宿敵セルティックス戦では再び窮地に。3勝3敗で迎えた第7戦で再びチームを救ったのはレブロンでした。35得点、8リバウンド、9アシスト、2ブロックと圧巻の成績を残し、チームを4年連続、レブロン個人としては前所属のマイアミ・ヒート時代から続く8年連続でのファイナル出場を決めています。

ゴールデンステート・ウォリアーズ(カンファレンスファイナル決勝)

一方のウォリアーズはレギュラーシーズンを2位で通過。ファーストラウンドのサンアントニオ・スパーズ戦、カンファレンスセミファイナルのニューオーリンズ・ペリカンズ戦を4勝1敗で突破すると、レギュラーシーズンで首位を勝ち取ったヒューストン・ロケッツとカンファレンスファイナルで対戦。

第5戦の時点でロケッツの3勝2敗とリードを許すも、第6戦ではウォリアーズが17点差をひっくり返して逆転勝利。そして第7戦も第2セットまでリードされるも第3セットに攻撃陣が爆発し逆転。そのままリードを守り、こちらも見事4年連続のファイナル進出を勝ち取りました。

優勝オッズ、MVPオッズともにウォリアーズが大きくリード

【NBAファイナル2018優勝オッズ】
NBAファイナル2018優勝オッズ※オッズは31日午前7時現在

ブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」発表のオッズは、昨年度王者のウォリアーズ勝利が1.10倍、2016年度王者のキャバリアーズ勝利が7.50倍と、大きく差が付く結果となりました。

【NBAファイナル2018MVPオッズ】
NBAファイナル2018MVPオッズ※オッズは31日午前7時現在

また、NBAファイナルのMVPオッズは昨年度MVPのデュラントが1.67倍、デュラントのチームメイトのステフィン・カリーが2.87倍とウォリアーズのエース格が2人続き、そしてキャバリアーズのエース、レブロン・ジェームズが8.00倍となりました。どちらが勝つにせよ、MVPはこの3人の誰かとなりそうです。

キャバリアーズの浮沈は”キング”の活躍次第か

レブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ)

昨年失った王座を奪い返すため、艱難辛苦を乗り越えて再びファイナルに戻ってきたキャバリアーズ。キャバリアーズがウォリアーズに勝つことができるかは、やはり”キング”レブロン・ジェームズの活躍にかかっているといって過言はないでしょう。

マイケル・ジョーダンやコービー・ブライアントらと並んでバスケットボール史上最高の選手の1人にも数えられるレブロンは、今シーズンのプレーオフでも苦戦が予想されたチームを力強くリードし、ファイナルまで押し上げてきました。8連続でファイナルに進出し、3度の優勝を経験。優勝した年には必ずファイナルMVPの座に輝いています。

3度のMVP受賞はマジック・ジョンソン、シャキール・オニール、ティム・ダンカンと並ぶ歴代2位タイ。今年再びチームを優勝に導けば、MVPの座は間違いなくレブロンでしょう。単独2位となる4度目の受賞を果たし、歴代1位6度の記録を持つマイケル・ジョーダンを迫っていけるでしょうか。

「ハンプトン5」がウォリアーズに再び栄光をもたらす

ハンプトン5(ゴールデンステート・ウォリアーズ)

過去4年で3度目の優勝を目指すウォリアーズ。選手個人の力ではレブロンに一歩譲るかもしれませんが、チームの総合力ではウォリアーズの方が上と見ていいでしょう。

そのベストなスターティングメンバーであるステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン、ケビン・デュラント、アンドレ・イグダーラの5人は「ハンプトン5」と呼ばれ、最強チームの代名詞ともなりつつあります。イグダーラが負傷によりカンファレンスファイナルで4試合連続欠場し、ファイナルの出場も危ぶまれているのが懸念事項として挙げられますが、彼らがそろえばいかにレブロンといえど打ち破るのは非常に困難なはずです。ウォリアーズは連覇を果たすことができるでしょうか。