【ウィリアムヒル】スプリンターズステークス2018:GI・3連覇の大偉業に挑むレッドファルクスは8枠16番!

スプリンターズS

ようやく、多くの競馬ファンが待ち望んだこの時期が訪れました。今回ご紹介する9月末から12月末の有馬記念まで、ほぼノンストップでG1レースが開催される「秋のG1シーズン」の到来。その口火を切るのが中山競馬場で開催される「秋の電撃王決定戦」スプリンターズステークス(G1、1200㍍・芝)です。

今年の出走各馬のご紹介に移る前に、スプリンターズステークスの傾向を軽くさらってみましょう。この過去10年で単勝オッズ1番人気の勝利回数は「4回」と、上々の結果を残している反面、2桁人気馬も「2回」制している、一発を秘めたレースでもあります。

また、ここ5年近くで顕著になっているのが「血統的偏り」という点。3年前は上位3頭すべてが「サンデーサイレンス系」だったのに対し、昨年は「レイズアネイティヴ系」と、その年の馬場傾向によって大きな偏りが出ています。今年はぐずついた天気のまま週末を迎えるということもあり、この辺り予想する上で重要なファクターとなるでしょう。

【スプリンターズS2018枠順】
1-1 ラインスピリット(牡7、武豊・松永昌博)
1-2 ヒルノデイバロー(牡7、四位洋文・昆貢)
2-3 ワンスインナムーン(牝5、石橋脩・斎藤誠)
2-4 スノードラゴン(牡10、大野拓弥・高木登)
3-5 アレスバローズ(牡6、藤岡佑介・角田晃一)
3-6 ダイメイプリンセス(牝5、秋山真一郎・森田直行)
4-7 キャンベルジュニア(牡6、田辺裕信・堀宣行)
4-8 ファインニードル(牡5、川田将雅・高橋義忠)
5-9 ラブカンプー(牝3、和田竜二・森田直行)
5-10 レッツゴードンキ(牝6、岩田康誠・梅田智之)
6-11 セイウンコウセイ(牡5、池添謙一・上原博之)
6-12 ナックビーナス(牝5、J.モレイラ・杉浦宏昭)
7-13 ティーハーフ(牡8、国分優作・西浦勝一)
7-14 ラッキーバブルズ(セ7、B.プレブル・K.ルイ)
8-15 ムーンクエイク(セ5、C.ルメール・藤沢和雄)
8-16 レッドファルクス(牡7、戸崎圭太・尾関知人)

ウィリアムヒルそんな今年のスプリンターズステークスを制するのはどの馬か。まずはブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」が発表しているオッズをご確認いただきましょう。

【スプリンターズS2018オッズ】
スプリンターズS2018オッズ
※「ウィリアムヒル」が29日午後8時30分発表、更新。
ウィリアムヒル 登録方法

まずご紹介するのは春のスプリント王決定戦である高松宮記念(G1、1200㍍・芝)の王者であるファインニードル。現在のスプリント路線の主役と言っても過言ではないでしょう。

ファインニードル

今年ここまで4戦3勝、敗れた1回は香港への遠征でのみと「国内無敗」のファインニードル。特に前走の産経賞セントウルステークス(G2、1200㍍・芝)では楽々抜け出しての勝利を挙げたことに、ひと夏を超えてさらに春の王者が充実度を増したと感じたファンも多いことでしょう。

前走を含め、重馬場も十分にこなせるのは心強い点ですが、唯一気がかりなのは中山1200m戦はこれまで3戦1勝2桁着順が2回と勝利こそすれど決して好相性な競馬場ではないという点。海外修行帰りの川田将雅騎手がいかにエスコートするかに注目が集まります。

そんなファインニードルに迫る注目ライバルが3頭。
3頭ともにキーワードは「騎手」となりそうです。

ナックビーナス

8月の札幌キーンランドカップ(G3、1200㍍・芝)で人馬ともに初重賞勝利となったのがナックビーナス。

馬とともに初重賞勝利を挙げた鞍上とは、意外なことに香港の名手、雷神ことJ.モレイラ騎手。

モレイラ騎手

今夏の短期騎乗でも勝率「.413」という驚異の成績を残した名手がこのタイミングで短期免許を取得。香港からの遠征馬、しかもかなりの実績馬がいるにもかかわらず敢えてナックビーナスを選んだという点では、キーンランドカップでの手ごたえが相当良かったということの表れでしょうか。

加えて、ナックビーナスはこれまで条件戦、重賞含め9回中山コースを走り、複勝圏率が驚異の100%と得意舞台、やはり見過ごすことのできないコンビと言えるでしょう。

前人未踏ならぬ、前馬未踏の「同一G1レース三連覇」を目指すのがレッドファルクス。

レッドファルクス

昨年のスプリンターズステークス以降はやや成績的に落ち込み気味ではあったものの、大記録達成に向けておととし、昨年と手綱をとったM.デムーロ騎手を配しいざ…というタイミングでM.デムーロ騎手がまさかの騎乗停止処分。

代わりに白羽の矢が立ったのは2015年にストレイトガールでこのレースを制している戸崎圭太騎手でした。

戸崎圭太騎手

戸崎騎手、と言えば先週の神戸新聞杯においてやや「やらかし」をしてしまった直後。得意の中山コースでその汚名返上と行きたいところでしょう。果たしてレッドファルクスの3連覇達成はなされるのでしょうか。

重賞2連勝で波に乗るのがアレスバローズ。

アレスバローズ

こちらも騎手でひと悶着。前走で見事重賞勝利を挙げ、アレスバローズともコンビ経験が豊富な菱田騎手がほぼ本決まりだったにもかかわらず寝坊で調教師側が激怒、藤岡佑介騎手に変更という事態に。これが吉と出るか凶と出るかがポイントでしょう。

スプリントG1には縁がないディープインパクト産駒ですが、アレスバローズが新たな「ディープ伝説」の体現者となれるでしょうか。

スプリント路線であればこの馬も忘れてはなりません、今年の高松宮記念2着、昨年のスプリンターズステークス、高松宮記念2着と、常に惜しい競馬をし続けているレッツゴードンキ。

レッツゴードンキ

今年の高松宮記念においてもファインニードルにハナ差及ばずの2着。レース後には主戦の岩田康誠騎手からは思わず「またか~!」という声が挙がってしまったほど。実力はありながらもやや運に見放されてしまっている印象があります。

昨年と違う点と言えば、昨年は春から前哨戦を介さずにスプリンターズステークスに挑んだのに対し、今年はキーンランドカップを経たという点。結果こそ残せませんでしたがもう一押しで2015年桜花賞以来のG1勝利を手にしたいところです。

唯一の海外招待馬が香港から参戦の古豪ラッキーバブルズ。

ラッキーバブルズ

2017年後半~今年にかけてはなかなかいい結果を残せていませんが、2016~2017年前半のシーズンに関して言えば、成績的に考えても香港最上位スプリンターの1頭だっただけに復調しているとすれば怖い存在になります。

春秋スプリントG1完全制圧か、それとも大記録達成か、はたまた伏兵による一撃か。
注目のスプリンターズステークスは9月30日15時40分発走予定です。