WBCでは日本中が連日侍ジャパンの勇姿に熱狂しましたが、3月30日からはパシフィック・リーグ、3月31日からはセントラル・リーグと野球ファン待望のレギュラーシーズンがいよいよ開幕します。毎年、各チームの戦力が大きく変わるプロ野球ですが、今年はシーズンオフの期間中に通常の新人ドラフトに加えて、出場機会の少ない中堅選手の移籍の活発化を狙いとした現役ドラフトも開催されました。もともと日本のプロ野球はチーム数が少なく戦力に大きな差がない為、毎年どのチームが勝ち上がるかわからないという面白さがありますが、今年は更に各球団手厚い補強をしているだけにますます予想するのが難しい状況ではあります。また、感染症対策の面で見ても約3年ぶりに声出し応援や楽器を使っての応援が可能となり、一層の盛り上がりを見せるでしょう。
プロ野球レギュラーシーズンの展望は「ベットチャンネル」でご覧頂きながらご紹介に移りたいと思います。
日本シリーズ優勝予想本命はオリックス!
昨年2年連続14度目のリーグ優勝を収め、日本シリーズでは怒涛の4連勝で1996年以来26年ぶりの日本一を達成したオリックス・バファローズが今年も優勝最有力の予想で、予想オッズは4.09倍です。日本シリーズ第5戦では、WBCでも活躍した吉田正尚による劇的サヨナラ弾での逆転勝ちなど数々の激闘を演じました。
そんなオリックスと2年連続で日本シリーズを戦ったのが東京ヤクルトスワローズで、今シーズンの優勝予想オッズは4.15倍とオリックスよりやや劣勢です。こちらもWBCで苦戦しつつも最終的に大逆転のサヨナラ打を放った村上宗隆が所属しており、令和初にして史上最年少の三冠王への期待はより一層高まっています。また、優勝予想の大穴となるのが阪神タイガースで、2005年のリーグ優勝をしている経験豊富な岡田監督指揮のもと、1985年以来2回目となる悲願の日本シリーズ制覇を目指します。予想オッズは10.42倍と中盤予想ですが、果たして岡田監督の「勝負勘」がどこまで冴え渡るかに注目です。
【プロ野球 日本シリーズ優勝予想オッズ】
※オッズは28日午後3時現在
リーグ優勝3連覇に挑むオリックスの予想は?
パ・リーグ優勝予想の注目ポイントは、やはりオリックスバファローズがリーグ3連覇を達成するのか否かというところではないでしょうか。リーグ優勝予想でも2.83倍と最有力候補です。オリックスの4番打者であった吉田正尚がシーズンオフにメジャーリーグへ移籍しましたが、同じパ・リーグの埼玉西武ライオンズより森友哉をフリーエージェントで獲得しました。森は2019年には首位打者を受賞していることからも、吉田と同じように活躍することが期待されます。また、リーグ2連覇達成を支えた投手陣は健在で、成長著しい若い投手陣と新戦力がうまくかみ合うかが優勝を掴む鍵となりそうです。ファンの期待通り、リーグ3連覇、日本シリーズ2連覇を達成できるのでしょうか。
そのオリックスのライバルとして呼び声高いのが、福岡ソフトバンクホークスで予想は2.91倍です。パ・リーグの強豪として、安定した強さを誇るソフトバンクは、若手の育成に抜け目がなく、2011年にはプロ野球史上初となる3軍を開設しました。WBCで侍ジャパンとして活躍した甲斐拓也や、今年MLBのニューヨークメッツへ移籍した千賀滉大など日本を代表する選手たち輩出し、また安定した資金力から今年のシーズンオフには大型補強を敢行。それに加えて、フリーエージェントでも北海道日本ハムファイターズから近藤健介、横浜DeNAベイスターズから嶺井博希を獲得しました。ここからも日本一奪還にかける強い意気込みが感じられます。また、注目したいのが監督2年目の新庄が率いる北海道日本ハムファイターズです。予想オッズは27.19倍と劣勢予想ですが、新球場オープンも相まって話題に事欠きません。所属選手も若手ばかりなので、新庄監督の手腕で「日本ハム旋風」を巻き起こせるか期待したいところです。
【プロ野球 パ・リーグ優勝予想オッズ】
※オッズは28日午後3時現在
セ・リーグ優勝予想はヤクルトが優勢!
セ・リーグ優勝最有力候補は2連覇中の東京ヤクルトスワローズで予想オッズ3.05倍です。シーズンオフには、リーグ2連覇の立役者で抑えピッチャーのマクガフがメジャーリーグ移籍で退団したのは痛手でしたが、WBCにも選出された高橋などを擁する投手陣の層の厚さは健在です。また、野手陣はミスタートリプルスリーとも呼ばれる山田哲人、日本代表の若き主砲である『村神様』こと村上宗隆などが所属しており、今シーズンのセ・リーグにて最も隙の無いチームと評されています。リーグ3連覇を達成し、日本シリーズへと再び勝ち上がることができるのでしょうか。
ヤクルトに続くのが、読売ジャイアンツで3.37倍の予想です。今シーズンからキャプテンとなる岡本和真は、WBCでも2本のホームランを打ち、自身初の40本塁打も期待されます。投手陣も昨シーズン戸郷、菅野、大勢らが奮闘するも、それに続く投手が出てきていないことが懸念されています。以前よりやや選手層が薄いことが課題に挙げられるジャイアンツですが、新外国人選手の補強でかつての栄光を取り戻すことができるでしょうか?
そして、セ・リーグの注目ポイントは阪神タイガースが2005年以来18年ぶりとなるリーグ優勝、及び日本シリーズ優勝を達成できるのかということです。予想オッズは4.21倍と中盤予想ですが、今シーズンは昨季全12球団トップのチーム防御率2.67を誇る投手陣の主力が残留、加えて2005年に藤川球児などを擁しチームをリーグ優勝に導いた、岡田彰布氏が監督に復帰したことで期待が集まります。名将・岡田監督のもと、悲願のリーグ優勝、日本一を達成に挑みます。
三浦監督が3年目を迎える横浜DeNAベイスターズも、昨シーズン終盤に怒涛の追い上げで2位に食い込んだ実力のあるチームで、投手陣の戦力が揃ってきたこともあり上位進出が期待されます。予想オッズは5.05倍。3年目の真価が問われる三浦監督の采配に注目です。
今年も混戦予想のプロ野球レギュラーシーズン開幕にまだまだ野球熱が収まりません。