2月12日にオーストラリアのパースにあるRACアリーナにてUFC284が開催されます。オーストラリアでの開催は2019年10月にメルボルンで行われたUFC243以来となります。今大会のメインカードは、フェザー級王座を4回防衛している王者ボルカノフスキーがフェザー級、ライト級の同時2階級制覇を狙い、昨年10月に王座を勝ち取ったばかりのマカチェフに挑みます。
メインカード含め、UFC284の対戦カードは以下となります。
【メインカード】
男子ライト級
イスラム・マカチェフ 対 アレキサンダー・ボルカノフスキー
男子フェザー級
ヤイール・ロドリゲス 対 ジョシュ・エメット
男子ウェルター級
ジャック・デラ・マダレナ 対 ランディ・ブラウン
男子ヘビー級
ジャスティン・タファ 対 パーカー・ポーター
男子ライトヘビー級
ジミー・クルート 対 アロンゾ・メニフィールド
【プレリム1】
男子ライトヘビー級
タイソン・ペドロ 対 モデスタス・ブカウスカス
男子フェザー級
ジョシュ・クリバオ 対 メルシック・バグダザリアン
【プレリム2】
男子フライ級
シャノン・ロス 対 クレイドソン・ホドリゲス
男子ライト級
ジェイミー・ムラーキー 対 フランシスコ・プラド
男子フェザー級
ジャック・ジェンキンス 対 ドン・シェイニス
女子ストロー級
ロマ・ルックブーンミー 対 エリース・リード
男子フェザー級
シェーン・ヤング 対 ブレイク・ビルダー
男子ライト級
ズバイラ・ツフゴフ 対 エルブス・ブレナー
UFC284のイベント展望は「Cloudbet」をご覧いただきながら詳細のご紹介をさせていただきます。
イスラム・マカチェフの初防衛成功なるか?
イスラム・マカチェフは昨年10月の王座決定戦で前王者のチャールズ・オリベイラに肩固めで一本勝ちし、第12代UFC世界ライト級チャンピオンの座を獲得しました。今回、現UFCフェザー級チャンピオンのアレクサンダー・ボルカノフスキーを挑戦者に迎えての初防衛戦に挑みます。マカチェフは現在11連勝中で、シャープな打撃と優れたフィジカルから相手に攻撃する隙を与えないファイトスタイルが特徴です。今対戦の予想オッズでは1.26倍と優勢の予想になっており、初の防衛戦でのパフォーマンスにも期待がかかります。ただ1つ懸念されるのが、先日セコンドについていたヌルマゴメドフがMMA業界から引退する報道があり、試合に影響があるのかというところです。
対するボルカノフスキーは、予想オッズ4.13倍と劣勢予想ですが、2階級制覇達成に向けて調整を進めています。その身長は168cmと小柄でマカチェフとの差は10cmほどありますが、リーチは181cmと引けを取りません。強烈なローキックと的確に相手を捉えるフック系のパンチとそれを繋げるコンビネーションを得意とし、体格差をどのようにカバーするのか注目です。また、2013年の敗戦以来10年間負け知らずという戦歴を持ち、コナー・マクレガー以来のフェザー級・ライト級2階級同時制覇を地元オーストラリアで目指します。
今試合のように、異なる部門のチャンピオンが1つのタイトルを争うのは、UFC史上8回目の事です。UFCフェザー級とライト級の2冠を手にすることになり、ボルカノフスキーが2階級制覇を成し遂げた場合、UFC史上4人目の快挙となります。最新のMMAパウンド・フォー・パウンド・ランキングで1位、2位である両者の戦いは熾烈なものとなるでしょう。
フェザー級暫定王者の座を手にするのはロドリゲスかエメットのどちらか?
ラテンアメリカのフェザー級優勝者ヤイール・ロドリゲスとジョッシュ・エメットによる暫定UFCフェザー級タイトルマッチも注目のカードです。今回フェザー級王者であるボルカノフスキーが先述のマカチェフ戦に挑むため、暫定王者決定戦として今対戦が組まれました。フェザー級2位のロドリゲスと同級5位のエメットによる対戦ですが、予想オッズはロドリゲスが1.60倍、エメットが2.47倍と上位ランカーのロドリゲスが優勢です。ロドリゲスはテコンドー仕込みの華麗な足技を武器とするメキシコの実力者で、一昨年11月には元王者のマックス・ホロウェイに敗戦しましたが、前戦となる昨年7月にはブライアン・オルテガに初回TKO勝利を飾り、勢いに乗っています。
対するエメットは2016年からUFCに参戦し、現在まで9勝2敗の好成績を残しています。前戦では上位ランカーのカルビン・ケイターと互いに流血しながらの激闘の末に競り勝ち、連勝を5に伸ばしました。共に激闘派ファイターとして人気の高いロドリゲスとエメットによる暫定王者を賭けての今対戦は壮絶なものとなることが予想されます。