「世紀の一戦」と称される那須川天心と武尊が「THE MATCH 2022」にて6月19日に東京ドームで行われます。世紀の決戦よりもフジテレビが放送中止を決めたニュースの方が先立って目立ってしまうのが悔しいところではあります。地上波で放送される有無によって選手の強さは変わらないがしかしながらモチベーションは少し変わってくるでしょう。
現状、同試合はインターネットTVの「ABEMA」による有料配信での独占生中継となっています。ABEMA TVのサブスクリプションを契約していれば見れるというわけではなく、別途4,000円を支払う必要があり、生観戦では高額に支払うことだけでなく視聴でこの価格というのはコアなファンにのみとなりせっかくの良い対戦カードであるので物議を醸し出しています。
対戦カードは以下の通りです。
【オープニングファイト/-53kg契約/3分3R・延長1R】
那須川 龍心 対 大久保 琉唯
【第1試合/-55kg契約/3分3R・延長1R】
鈴木 真彦 対 金子 晃大
【第2試合/-55kg契約/3分3R・延長1R】
志朗 対 玖村 将史
【第3試合/-55kg契約/3分3R・延長1R】
江幡 睦 対 璃明武
【第4試合/-53kg契約/3分3R・延長1R】
風音 対 黒田 斗真
【第5試合/-60kg契約/3分3R・延長1R】
笠原 友希 対 中島 千博
【第6試合/-100kg契約/3分3R・延長1R】
内田 雄大 対 マハムード・サッタリ
【第7試合/-100kg契約/3分3R・延長1R】
山下 力也 対 シナ・カリミアン
【第8試合/-71kg契約/3分3R・延長1R】
“ブラックパンサー”ベイノア 対 和島 大海
【第9試合/-62kg契約/3分3R・延長1R】
YA-MAN 対 芦澤 竜誠
【第10試合/-62kg契約/3分3R・延長1R】
中村 寛 対 レオナ・ペタス
【第11試合/-63kg契約/3分3R・延長1R】
白鳥 大珠 対 ゴンナパー・ウィラサクレック
【第12試合/-67kg契約/3分3R・延長1R】
山田 洸誓 対 安保 瑠輝也
【第13試合/-65kg契約/3分3R・延長1R】
原口 健飛 対 山崎 秀晃
【第14試合/-68.5kg契約/3分3R・延長1R】
海人 対 野杁 正明
【第15試合/-58.0kg契約/3分3R・延長1R】
那須川 天心 対 武尊
THE MATCH 2022のイベント展望は「ベットチャンネル」をご覧いただきながら詳細のご紹介をさせていただきます。
世紀の決戦は那須川天心が優勢か?
格闘技のメガイベント「THE MATCH 2022」(ABEMAで全試合独占生中継)が当初は正午開場予定でありましたが開催直前に午前11時へ1時間前倒しになり、開催前から少しバタバタ模様でありますが、世紀の決戦をこの目で見たいというファンは沢山いることでしょう。チケットは高額にも関わらず全席完売となっています。そもそもこんなにも話題になるのは何故でしょうか。
03年旗揚げの新興団体RISEをメジャー団体に引き上げたのは那須川天心の力と言われているだけでなく総合格闘技RIZINにも参戦して周囲を驚かせ続ける活躍を見せています。『キックボクシング史上最高の天才』などと称されこの強さは誰にも止められない状況と言っても良いでしょう。
また対する武尊は爆発的なブームを呼んだK-1から体制を一新した新生K-1で3階級を制覇した絶対的エースとも言える存在。一時期のK-1ブームが過ぎ去ろうとしているところからまた呼び戻した武尊との戦いが世紀の決戦と言われるようになったのは2015年に那須川が武尊との対戦希望を公言してからとなります。
那須川は幾度となく武尊との対戦をアピールしていましたが武尊はK-1が専属契約制であることから公に対戦を希望することはありませんでした。武尊はそのことから負け犬呼ばわりされ訴訟問題の話になるなど事態は一変し、20年6月13日に東京ドームで対戦が決まるも武尊の右拳負傷で流れることとなりました。
那須川は22年春のボクシング転向を表明し、21年大みそかがラストチャンスと思われましたが那須川のボクシング転向を遅らせて実現にこぎ着けた一戦となります。
那須川対武尊は長期戦にもつれるか?
前置きは長くなりましたがこの世紀の一戦は最高額の席は300万円とプレミアムチケットで村田諒太-ゲンナジー・ゴロフキン戦の最高が22万円であることからこの一戦の価値の大きさを物語っています。オッズは那須川に1.73倍で武尊が2.00倍であることから大きな差がなく勝利は予想しにくいもののとなっています。そのぐらいこの二人の戦いはレベルが近く良い戦いをしてもらえるという大きく期待が出来そうです。また、決着ラウンドオッズをご覧頂いても3Rで決着が3.46倍でそれ以降となるのが1.60倍で長期戦にもつれるであろうという予想をせずにいられません。
また忘れてはならないのが那須川天心の弟である神童の弟、那須川龍心がオープニングマッチで登場する。今年の4月に代々木大会で、プロデビュー戦を白星で飾った那須川龍心は次のスターは俺だと心強い発言をしています。今回のイベントはチームRISEとK-1の対抗戦でもあり、強い団体はどちらだというところも見どころの一つです。K-1は歴史から言っても負けることはプライドが許さないでしょう。オッズはRISEが4勝するというところが3.97倍と支持が高く、オープニングマッチを含めると16試合ある今回のイベントで4勝ということはK-1団体が優勢であるのが予想できます。このビッグマッチイベントに目が離せません。
【那須川天心 武尊対戦オッズ】
※オッズは17日午前10時現在