テニスの4大国際大会（グランドスラム）の一つであるウィンブルドン選手権2023が7月3日から16日にかけてイギリスのオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブにて開催されます。鮮やかな緑のグラスコートが印象的な今大会は、グランドスラムの中でも伝統と格式を重んじており、選手は試合時に着用するウェア、ユニフォームはシューズやリストバンドに至るまで白を基調とすることが定められています。そんな140年以上もの歴史を誇るウィンブルドンでは、独自のシード順位を採用しているため、他の大会ではあまり見られない対戦が実現することも楽しみのひとつです。男子シングルスでは、長年ジョコビッチを含むロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダル、アンディ・マレーによるビッグ4で優勝争いをしてきましたが、今年はフェデラーの引退やナダルの怪我による棄権などからジョコビッチ1強ムードも見られます。若手の活躍が目覚ましいなか今大会で新たな王者が誕生するのでしょうか？
ウィンブルドン選手権2023の展望は「ピナクル」でご覧頂きながらご紹介に移りたいと思います。
絶対王者ノバク・ジョコビッチの連覇を阻む強豪は？
先の全仏オープンで、世界ランキング1位のカルロス・アルカラスやカスパー・ルードら若手の強豪選手を退けて優勝し、四大大会最多23度の優勝を誇るノバク・ジョコビッチは、今大会2018年から続く男子シングルス5連覇を狙います。予想オッズは1.694倍と優勝最有力予想で、「ノバク・ジョコビッチはウィンブルドンで優勝するか？」という予想を見ても「はい」が1.694倍と優勢予想です。ディフェンディングチャンピオンとして臨むウィンブルドン選手権で、ジョコビッチの連覇を阻む選手が現れるのか注目が集まります。
先日のシンチ選手権を制し、再びジョコビッチから世界ランキング1位の座を奪い返したカルロス・アルカラスは予想オッズ4.850倍です。全世界の注目を集めた全仏オープンでのアルカラス vs. ジョコビッチによる準決勝は、第3セット第2ゲーム終了後に起きた右足の痙攣から本来のプレーが出来ず、アルカラスにとっては不本意な結果での敗戦となりました。今大会で再びジョコビッチとの対戦が期待されますが、ジョコビッチを撃破し大会初優勝を掴み取れるでしょうか？
3番人気はダニール・メドベージェフで8.180倍です。昨年はウクライナ侵攻の影響からロシア人・ベラルーシ人選手の参加を拒否され、大会に出場することができませんでした。今年は一定条件のもと参加が認められた為、出場を予定しています。現在、世界ランク3位につけているメドベージェフですが、グラスコートは苦手としており、これまでのウィンブルドンでは一度も準々決勝に到達したことがありません。初の準々決勝を決め、大会を制す可能性はあるでしょうか？
西岡良仁は四大大会で自己最高の第25シードで出場を予定しています。全仏オープンでは初のベスト16入りを果たし、4大大会自己最高の8強入りを期待されましたが世界ランキング49位のトマスマルティン・エチェベリを相手にストレート負けを喫しました。今大会でどこまで頂点に近づけるか注目です。
【ウィンブルドン2023男子シングルス優勝予想オッズ】
※オッズは３０日午後４時現在
【ノバク・ジョコビッチはウィンブルドンで優勝するか？予想オッズ】
※オッズは３０日午後４時現在
世界1位のシフォオンテクがグラスコートを制し初優勝を飾るのか？
全仏オープンで見事2連覇を達成した世界ランク1位のイガ・シフォオンテクは圧倒的強さを誇り、優勝予想オッズも4.020倍と最有力候補です。実は、グラスコート大会ではまだ一度もタイトルを獲得したことがなく、戦績は4勝4敗と優勝するためには改善が必要とされていました。ですが、直近のバート・ホンブルク・オープンではツアーレベルのグラスコート大会で初の8強入りを果たしており、今大会優勝にも期待がかかります。
シフォオンテクに続き2番人気はアリナ・サバレンカで4.820倍です。サバレンカも昨年はウクライナ侵攻の影響からウィンブルドンへの出場は禁止されていました。2021年のベスト4入りが今大会での最高成績となりますが、今年その成績を伸ばすことはできるでしょうか？
続くエレナ・リバキナは2022年の優勝者で予想オッズは5.260倍です。2連覇に挑むリバキナですが、今年の全豪オープンでは、先述のシフォオンテクを4回戦で下し2度目のグランドスラム決勝に駒を進めるも、決勝ではアリナ・サバレンカに逆転負けを喫しました。強豪を下して連覇達成なるか注目です。
伝統のグラスコートを制し、頂点に君臨するのは果たしてどの選手でしょうか？
【ウィンブルドン2023女子シングルス優勝予想オッズ】
※オッズは３０日午後４時現在
