4月5日から7日にかけて、鈴鹿サーキットにて『F1第4戦 日本GP』が開催されます。例年9月〜11月と秋シーズンに開催されていましたが、世界で開催されているF1のスケジュールを効率化し、人や物の移動を最小限にすることで、Co2排出量の削減を目指すカーボンニュートンラルの実現への取り組みの一環として、初めての春開催となりました。
第3戦オーストラリアGPでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がマシントラブルによりリタイアとなり、虫垂炎からの復帰戦となったカルロス・サインツ(フェラーリ)が今季初優勝、F1キャリア通算3勝目を飾りました。
日本勢では、F1世界選手権に参加し4季目となる角田裕毅がオーストラリアGPで7位となり、今季初入賞を果たしました。自身3度目となる母国グランプリで、角田がどのような走りを見せるのか注目が集まります。
F1日本GPの展望は「ウィリアムヒル」でご覧頂きながらご紹介に移りたいと思います。
連勝ストップのマックス・フェルスタッペンが再び王座に君臨するのか?
前戦のオーストラリアGPでは、開幕から連続でワンツーフィニッシュを達成していたレッドブルが振るわず、代わりにフェラーリが表彰台上位を独占しました。絶対的王者であるレッドブルが再び鈴鹿で頂点に返り咲くのか、新たな勢力図に塗り替えられるのか、大きな注目が集まります。特に、昨年の日本GP王者であるマックス・フェルスタペンは、前戦でのリタイアにより連勝記録が9で止まりました。雪辱に燃える王者の走りに期待が高まります。そして、フェルスタッペンと同じくレッドブルで第2ドライバーを務めるセルジオ・ペレスは前戦でフェルスタッペンがリタイアに終わる中、カバーできずに5位に沈みました。今季限りで契約満了となっていますが、日本GPで再びフェルスタッペンとワンツーフィニッシュを決めることができるでしょうか?
そして、フェラーリのカルロス・サインツは、第2戦のサウジアラビアGPで虫垂炎の手術が必要となり、2日目以降を欠場。2週間後のオーストラリアGPで早くも復帰し、術後とは思えない競争力のある姿を見せ優勝を果たし、チームメイトのシャルル・ルクレールとともにワンツーフィニッシュを飾りました。日本GPを制し、チャンピオン争いの主導権を握るのはレッドブルか、フェラーリか見逃せない一戦です。
またレース当日の天気にも注目が集まりますが、F1日本GP決勝が行われる7日は雨が予想されています。もし雨になると今シーズン初のウェットコンディションとなりますが、雨になるとマシンの本来の性能よりドライバーの腕がラップタイムに大きく影響し、エンジニアにとっても2024年の新車をいかにセットアップしていくのか腕が試されることになります。2年前の雨の鈴鹿ではレッドブルが1-2フィニッシュを飾ったものの、最後までシャルル・ルクレールが2位争いをし、4位には伏兵とも言えるエステバン・オコンが入りました。同じく2014年にも当時最強だったメルセデスが1-2フィニッシュを飾ったものの、3位には予選9番手からセバスチャン・ベッテルが入り、前回王者の意地を見せつけました。雨によってどんなドラマが生まれるかも見所となりそうです。
好調の角田裕毅は3度目のF1日本GPで入賞を狙います!
母国戦に挑む角田裕毅は、ここ2年の日本GPでは惜しくも入賞を逃していますが、今年は3度目の正直で入賞を狙います。過去2年の成績を振り返ると、2022年は13位、2023年は12位といずれもトップ10に届きませんでした。しかし、今年は上位5チームがポイントを分け合う中で、ビザ・キャッシュアップRBは2023年シーズン終盤の勢いそのままに、F1世界選手権参戦用に開発したレーシングカーであるVCARB01を中団グループのトップを走ることができるマシンに仕上げてきました。角田は開幕2戦では入賞に届きませんでしたが、第3戦のオーストラリアGPでは上位勢がペナルティやリタイアで後退するという大チャンスを確実に活かし、7位入賞を果たしました。シーズン初のポイントをチームにもたらした角田は、母国での入賞を果たすことができるでしょうか?
F1日本GP優勝予想オッズ
優勝最有力候補は、マックス・フェルスタッペンで予想オッズ1.22倍と他に圧倒的差をつけています。続いてチームメイトのセルジオ・ペレスが13.00倍の予想です。フェラーリのシャルル・ルクレールと、前戦で優勝を飾ったカルロス・サインツは15.00倍の予想です。雪辱を晴たすべく日本GPに挑むフェルスタッペンか、オーストラリアGP王者のフェラーリか、熾烈な頂上決戦の行方はいかに?そして、角田裕毅は501.00倍と劣勢の予想ですが、前戦に続き入賞を果たすことができるのか注目です。