金メダルを獲得すれば、2016年リオデジャネイロ五輪出場権が獲得できる―。盛り上がらないはずはありません。FINA世界水泳選手権大会2015ロシア・カザン(世界水泳2015)が7月25日に開幕しました(日程:7月25日~8月9日)。すでにシンクロナイズド、飛び込み、水球、オープンウォーターの戦いがスタートしています。
前回(2013年)の世界水泳には、世界170か国以上の国と地域から2500名の選手が参加し、オリンピックを超える規模で2年に1度行われるまさしく水泳の世界No.1決定戦です。その中で最も世界からの熱視線を浴びるのが競泳です。世界水泳2015の競泳は8月2日からスタートします。
【世界水泳2015競泳日本代表メンバー(トビウオジャパン)】
※テレビ朝日「世界水泳2015」HPより抜粋
前回大会では、金メダルを獲得したのは瀬戸大也で、400㍍個人メドレーでの獲得が日本唯一の金メダルとなりました。銀メダルは今回の世界水泳2015にはケガのため出場しない萩野公介が、200㍍個人メドレーと400m自由形で獲得しました。銅メダルは、寺川綾が50㍍背泳ぎ、100㍍背泳ぎの2種目で、そして4×100㍍メドレーリレーで日本男子が獲得して合計3つとなりました。
【世界水泳2013 400㍍個人メドレー決勝(優勝:瀬戸大也)】
今回の世界水泳2015で前回大会を上回る金メダルを獲得し、リオ五輪出場切符を獲得するのはどの選手なのでしょうか?イギリスのブックメーカー「Coral」(コラル)が競泳全種目の金メダルオッズ(優勝オッズ)を発表していますので、それを参考に日本代表で金メダル有力選手を紹介しておきましょう。
瀬戸大也
出場予定種目:200㍍個人メドレー、400㍍個人メドレー、200㍍バタフライ
【400㍍個人メドレー優勝オッズ】
※オッズは28日午前11時現在
前大会で日本勢唯一の金メダルをもたらした瀬戸大也が400㍍個人メドレーで連覇を狙います。「Coral」が発表した優勝オッズで瀬戸は優勝最有力となる2.50倍のオッズがついています。2番手には、ロンドン五輪200㍍背泳ぎを五輪レコードで金メダルを獲得したタイラー・クラーリー(アメリカ)で4.33倍、3番手には前回大会で同種目2位のチェイス・カリシュ(アメリカ)で5.00倍となっています。前回大会同様に非常に厳しい戦いが瀬戸には待っています。
7月はアメリカのフラグスタッフで高地合宿を行い、最終追い込みをしてきた瀬戸はテレビ朝日の競泳壮行会の席で「200㍍バタフライで(金メダルを)取れれば(個人メドレーも)いける」と自信を見せていました。ライバルである萩野がいない中での「友情“金”」をいくつ獲得できるかに期待が集まります。
瀬戸がポイントに挙げていた200㍍バタフライは、「Coral」のオッズでチャド・ル・ クロス(南アフリカ)の1.33倍に次いで、瀬戸は2番手となる4.33倍のオッズが付いています。3番手以降が2桁オッズであることを見るとこの2人による金メダル争いになるものと思われます。200㍍個人メドレーでは、「五輪で11個のメダル獲得男」で同種目の世界記録をマークしたライアン・ロクテ(アメリカ)の1.36倍に次いで、瀬戸は2番手となる4.00倍となっています。瀬戸の3種目金メダルも十分期待が持てるのではないでしょうか。
【200㍍バタフライ優勝オッズ】
※オッズは28日午前11時現在
【200㍍個人メドレー優勝オッズ】
※オッズは28日午前11時現在
入江陵介
出場予定種目:100㍍背泳ぎ、200㍍背泳ぎ
【200㍍背泳ぎ優勝オッズ】
※オッズは28日午前11時現在
今回の日本代表競泳選手団の主将を務める入江陵介は、未だ世界選手権で手が届いていない悲願の金メダル獲得を目指します。ブックメーカー「Coral」のオッズでは、200㍍背泳ぎで入江は2.62倍で優勝最有力に挙がっています。入江のあとをロンドン五輪で同種目金メダルのクラーリー(アメリカ)が3.25倍、欧州新記録をマークしたラドスワフ・ カベツキー(ポーランド)が3.50倍、ライアン・マーフィー(アメリカ)が5.50倍となっています。非常に力が拮抗していますが、悲願の金メダルを獲得してくれるでしょう。
「金メダルを取ってリオ五輪代表内定を決めること」と抱負を語った入江は、6月の欧州遠征で挑んだ欧州GPで6戦に出場し全勝するなど、世界水泳2015に向けて順調に仕上げてきています。もう一つの金メダルが期待される100㍍背泳ぎでも、前回大会同種目で金メダルを獲得したマット・グレバーズ(アメリカ)と並んで3.50倍と優勝候補筆頭に挙げられています。
【100㍍背泳ぎ優勝オッズ】
※オッズは28日午前11時現在
小関也朱篤
出場予定種目:100㍍平泳ぎ、200㍍平泳ぎ
【200㍍平泳ぎ優勝オッズ】
※オッズは28日午前11時現在
188センチの大型スイマーにも金メダル獲得の期待が高まります。瀬戸や入江に比べて知名度こそないものの、今年の日本選手権男子100㍍平泳ぎでは五輪メダリストの立石諒や北島康介を退けて初制覇しました。また、6月のジャパンオープンの200㍍平泳ぎでは世界記録を持つ山口観弘の記録に迫る記録をマークして優勝するなど勢いに乗っています。
「Coral」の200㍍平泳ぎ優勝オッズでは、ロンドン五輪同種目金メダリストのジュルタ・ダニエル(ハンガリー)の2.00倍、マルコ・コッホ(ドイツ)の6.00倍、アダム・ピーティー(イギリス)の7.50倍に次いで、小関は9.00倍のオッズが付いています。同種目に出場する立石は81.00倍のオッズとなっています。
渡部香生子
出場予定種目:100㍍平泳ぎ、200㍍平泳ぎ、200㍍個人メドレー
【200㍍平泳ぎ優勝オッズ】
※オッズは28日午前11時現在
日本代表女子では渡部香生子に注目です。平泳ぎと個人メドレーに出場する18歳の日本女子エースは、最も200㍍平泳ぎで金メダルが期待できます。「Coral」のオッズでは、同種目世界記録ホルダーのリッケ・ペダーセン(デンマーク)と、前大会の同種目選手権獲得者のユリア・エフィモワ(ロシア)がともに2.62倍のオッズが付いています。その両者を追うのが渡部で4.00倍となっています。同じく日本代表の金藤理絵が4番手となる12.00倍のオッズとなっています。2人の日本選手の表彰台も夢ではありません。
渡部は今年の日本選手権200㍍平泳ぎで日本記録にあと0.18秒に迫る記録で優勝するなど、50㍍、100㍍平泳ぎ、そして200㍍個人メドレーの4冠を達成しました。特に平泳ぎはロンドン五輪以降不調に苦しんでいた種目であり、これが復調してきたことは平泳ぎだけでなく個人メドレーにも大きなプラスになると思います。200㍍個人メドレーの「Coral」の優勝オッズでは、前大会の200㍍&400㍍個人メドレーで2冠を達成したカティンカ・ホッスー(ハンガリー)の1.40倍、英国記録保持者のシボーン=マリー・オコナー(イギリス)の4.33倍、葉詩文(中国)の4.50倍に次ぐ4番手となる26.00倍のオッズが渡部についています。
【200㍍個人メドレー優勝オッズ】
※オッズは28日午前11時現在
さあ、今年の世界水泳では誰が私たちの心を熱くさせてくれるのでしょうか?そして、誰が金メダルを獲得するのでしょうか?世界水泳2015の競泳は8月2日開幕です。地上波ではテレビ朝日系列が中継予定です。ブックメーカー「Coral」でオッズをチェックしながら、新しい世界水泳のぜひご堪能ください。
ブックメーカー「Coral」は世界水泳2015競泳の全種目のオッズを発表しています。ここで書いた以外のオッズなどの情報も、清崎民喜公式ツイッターや清崎民喜公式ブログなどでお伝えしていきますので、ぜひこちらもチェックしてください!
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