世界水泳の競泳が開幕！日本人メダル第１号は“四刀流”萩野！！
日本人のメダル第１号は、萩野公介！
２８日に開幕した世界水泳バルセロナ大会の競泳（８月４日迄）で、男子四百㍍自由形に出場した萩野が、決勝で３分４４秒８２の日本新記録をマーク、銀メダルを獲得しました。金メダルは３分４１秒５９で孫楊（中国）。同種目での日本人のメダル獲得は、1960年のローマーオリンピックで山中毅の銀メダル以来、５３年ぶりの快挙となりました。
それでも萩野は試合後にこのようなコメントを出していました。「銀メダルはうれしいけど、タイムが思ったより遅かった。自分の泳ぎに納得していない」。53年ぶりに日本にもたらされたメダルでも、まだまだ上を目指す恐ろしいまでの向上心に脱帽です。おそらく萩野は「世界新で金メダル」を視野にいれているのでしょう。
萩野のすごさは、競泳４種目（クロール、平泳ぎ、バタフライ、背泳ぎ）においてすべてが世界レベルである“万能型スイマー”であるということです。今年４月の日本選手権では個人メドレー２種目を含む５つの競技で優勝し、同選手権史上初の「５冠」を達成しました。
結果だけでなく、タイムもすごいんです！今季の世界ランキング（6月末まで）で、世界ランク１位である四百㍍個人メドレーを筆頭に、４種目で２位以上のタイムをたたき出しています。オリンピック３大会で合計２２個のメダルを獲得したマイケル・フェルプス（アメリカ）に憧れているという１８歳の萩野が、“和製フェルプス”としてこの世界水泳で活躍してくれることを期待したいですね。
萩野の世界水泳出場種目と日程は以下の通りとなっています。萩野の首にいくつのメダルがかけられるのか見ものです。
２８日：四百㍍自由形（終了）▽２９日：二百㍍自由形、百㍍背泳ぎ▽３１日：二百㍍個人メドレー▽８月１日：二百㍍背泳ぎ▽２日：４×二百㍍リレー▽４日：四百㍍個人メドレー
２０１１年の世界水泳上海大会では、日本のメダル獲得総数は５個（銀４個、銅１個）でした。今回のバルセロナ大会では、萩野を中心にいくつのメダルを獲得できるでしょうか？前半戦（7月末まで）に行われるレースを、『ブックメーカー情報局』が推奨するブックメーカー「888sport」のオッズ予想を参考に、日本人選手のメダル獲得予想を見てみましょう（オッズは２９日正午現在）。
男子百㍍平泳ぎの優勝予想として、アテネと北京のオリンピックで「２冠」を達成した北島康介に４番目となる１５．０倍のオッズを付けています。また３位以内に入る予想では３．０倍とメダル獲得に十分期待を持たせる数字を出しています。準決勝８位のタイムでギリギリ決勝進出を決めた北島は、決勝に向けて「思い切ってやるだけ」とコメントし、メダル獲得へ意欲を見せていました。優勝最有力には、準決勝で２位に０．５秒以上の差を付けて決勝進出を決めた、元世界記録保持者のクリスチャン・スプレンガー（オーストラリア）を挙げ、１．３５倍のオッズを付けています。
また、２９日に予選が始まる女子百㍍背泳ぎに出場する寺川綾には３番目のオッズとなる５．５倍、女子百㍍平泳ぎの鈴木聡美には７番目となる４０．０倍のオッズが付いています。すべてのレースがオッズ予想の対象になってはいないのですが、男子百㍍背泳ぎに出場する入江陵介や萩野などもメダル候補と言えるでしょう。今後随時、オッズ対象のレースが加わってくると思います。ブックメーカーの予想をチェックしながら、日本人選手がメダルを何個獲得できるのかを楽しむのもいいのではないでしょうか。
Ｆ１ハンガリーＧＰはハミルトンが連覇！
Ｆ１の第１０戦ハンガリーＧＰの決勝が２８日、ハンガロリンク（1周／4.381km）で行われ、予選でポールポジションを獲得したメルセデスのルイス・ハミルトン（イギリス）が１３年ぶりに同ＧＰで連覇を果たしました。「ここに来た時、この結果（優勝）は期待していなかった。最高に素晴らしい週末となった」と喜びのコメントをしたハミルトンは、Ｆ１ＧＰ通算２２勝目を挙げました。戦前の予想通り、予選での結果が決勝に大きく影響したレースとなりました。
２位にはロータスのキミ・ライコネン（フィンランド）、３位には優勝候補筆頭だったレッドブルのセバスチャン・ベッテル（ドイツ）が入りました。ドライバーポイント争いは、優勝したハミルトンが２５ポイントを獲得し、３位のフェラーリのフェルナンド・アロンソ（スペイン）に９ポイント差に迫りました。ドライバーズポイントの首位は１７２ポイントのベッテル、２位は１３４ポイントのライコネンが続いています。
次回のＦ１第１１戦ベルギーGPは、８月２３日（金）に開幕します。Ｆ１は約一ヶ月の夏休みに入ります。ハンガリーＧＰでちょっとオーバーヒートぎみになった方には、少し冷却して後半戦への力を蓄えるいい期間になると思います（笑）。
ＲＢＣカナディアンＯＰ、松山１６位、スネデガーＶ！ 女子の全英ＯＰは今週開幕
ＲＢＣカナディアンオープンが日本時間の本日早朝、最終日が行われ、ブラント・スネデカー（アメリカ）が通算１６アンダーで今季２勝目を挙げました。全英オープンで６位に入った松山英樹は通算９アンダーの１６位で、アメリカゴルフツアー初優勝はなりませんでした。石川遼は決勝ラウンドに進んだものの、３日目でセカンドカット（予選で７９人以上が決勝進出を決めた場合の３日目での足切り）に遭い、最終ラウンドをプレーすることが叶いませんでした。
この大会ではちょっとした“海外らしい”ハプニングがありました。予選ラウンドが終了（２日目終了）した時点で首位に立っていたハンター・メイハン（アメリカ）が、夫人の出産に立ち会うために棄権しました。優勝か家族か？これに似たような「究極の二択」はスポーツ界のみならずよくあることだと思います。自分がもしメイハンだったら、自分の目前にある成功を不意にしてまで出産に立ち会うことができるでしょうか？
アメリカのメジャーリーグでは「出産休暇」があり、今シーズン青木宣親（ブルワーズ）がこれを利用して、夫人の出産に立ち会いました。私はメイハンや青木の決断に拍手を送りたいと思います。試合は次もあり、優勝にもチャレンジできますが、出産はそういうわけにはいきません。現地時間の２８日、メイハンには女の子が無事に誕生したそうです。おめでとうございます。
今シーズンの男子の世界４大メジャー大会の最後を飾る「全米プロゴルフ選手権」が、８月８日からニューヨーク州のオークヒルCCで行われます。今回１６位に終わった松山の巻き返しに期待しましょう！
男子より一足先に、女子の世界４大メジャー大会の最終戦である「全英リコー女子オープン」が８月１日からゴルフの聖地、セントアンドリュースゴルフリンクスオールドコースで行われます。１９７６年に創設された同大会は、２００１年からメジャー昇格を果たした大会で、１９８４年大会では世界ゴルフ殿堂入りを果たした岡本綾子が日本人で唯一優勝を経験しています。
岡本綾子以来３０年ぶりの日本人優勝を目指して、日本人選手が今回９人出場します。２００９年の同大会で（２００１年に同大会がメジャー昇格後）日本人最高の３位に入った宮里藍や、昨年の同大会で４位タイの成績を残した宮里美香などが頂点を目指します。
【全英リコーオープン日本人出場者：９人】
森田理香子、佐伯三貴、横峯さくら、比嘉真美子、宮里美香、宮里藍、有村智恵、上原彩子、上田桃子
次回（８月１日）の記事では、「全英リコー女子オープン」の詳しい情報や、ブックメーカーのオッズを参考にしながら優勝予想について書いていこうと思います。水泳とゴルフから今週は目が離せません！
