ゴルフ日本シリーズJTカップ2016
今週末は、1963年以来毎年日本の「男子ゴルフツアーメジャー最終戦」となっている「ゴルフ日本シリーズJTカップ」です。12月1日から4日まで東京よみうりカントリークラブで行われます。出場者数は選ばれた30人で、賞金総額は1億3,000万円、優勝賞金が4,000万円で、名物の大ペナントのほか、日産自動車賞としてスカイラインも送られます。
昨年は、石川遼がゴルフ「日本男子ツアー賞金王」となった金庚泰や、宮里優作、池田勇太らを寄せ付けず、2位となった藤本佳則に5打差をつけた圧勝でした。特に、2日目からトップを譲ることなく勝ちきったことで、石川遼の2016年の活躍をみなが期待するところでした。
今年のゴルフ日本男子ツアーの「賞金王争い」は、池田勇太、谷原秀人のデッドヒートとなっています。前週のカシオワールドオープンが最終日中止となり、賞金は75%になりました。そのため、池田は優勝賞金3000万円を獲得し、ランク2位で追う谷原秀人は約395万円の加算にとどまり、2人の差は約3077万円に開きました。池田は3人までの2位タイ、または単独3位以上で終えるか、谷原が優勝を逃した時点で初の賞金タイトルが決まります。初の賞金王獲得に池田が優位な状況ですが、どうなりますでしょうか?
では、ブックメーカー「bet365」がゴルフ日本シリーズJTカップのオッズを発表しましたので見てみましょう。
【ゴルフ日本シリーズJTカップ優勝オッズ】
※オッズは29日午前9時現在
<ゴルフ日本シリーズJTカップ最新優勝オッズ(bet365発表)>
出場予定30人のすべてのオッズが出ています。それでは、TOP3を紹介したいと思います。
4.33倍 優勝候補筆頭:池田勇太
今年から選手会長を降りて、プレーに専念した結果通りに自身初の賞金王に王手をかけています。また、ゴルフ日本シリーズ初制覇もかかっており、初優勝、初の賞金王をかけて、カシオワールドオープンにつづき連勝の可能性が高いといえます。
6.50倍 対抗筆頭:石川遼
今年は腰痛による欠場で長らくツアーの表舞台に出ていませんでしたが、復帰後すぐにRIZAP KBCオーガスタで優勝するなど、やはりゴルフ日本男子に石川遼ありということを証明しました。そして、先日のゴルフワールドカップでは、松山英樹とチームを組み松山におんぶに抱っこになることなくしっかりと結果を残しました。今回はディフェンディングチャンピオンとしてどんなプレーになるのか期待がかかります。
7.50倍 対抗2番手:谷原秀人
国内14勝を挙げながら、賞金王については最高2位で、まだタイトル獲得はありません。常に上位に進出し、コンスタントに成績を出しているので、この結果に意外さを覚える方もいるかもしれません。今年は、賞金王獲得のチャンスでツアー終盤までリードしていましたが、終盤で池田勇太にかわされ、今大会優勝が賞金王獲得の条件となりました。このあとがない状況でどのようなプレーで優勝を狙うのか?期待したいです。
ヒーローワールドチャレンジ2016
続いて、ヒーローワールドチャレンジについてです。
この大会ヒーローワールドチャレンジは、毎年12月にバハマで開催される「タイガー・ウッズ主催」のPGAツアー非公認の招待大会で、ゴルフ日本シリーズとの日程が重なっています。コースは「アルバニー・チャンピオンシップコース」です。
今年の話題は何と言っても昨年欠場した主催のタイガー・ウッズが出場するのかどうかでした。腰痛でツアーを長期離脱しているウッズは同大会で、競技に復帰する意欲があると報道されています。そこで気になるのは、やはりナイキのゴルフ用具からの撤退のニュースです。ウッズといえばナイキのイメージはゴルフ好きの皆さんならもう染み付いていると思います。競技復帰にあたり、どのメーカーを使用するのか、興味深いところです。報道によると、ボールについてはブリヂストンスポーツのTOUR B330S ボールを使用する意向のようです。クラブについてはまだテスト中ということなので、この試合のウッズのプレー姿でドライバーやパターがどんなクラブなのか今から楽しみです。
さて、こちらの試合はブックメーカー「888sport」でオッズが発表されているのでみてみましょう。今回の出場予定選手は、ウッズを含め18選手です。
【ヒーローワールドチャレンジ優勝オッズ】
※オッズは29日午前9時現在
<ヒーローワールドチャレンジ最新優勝オッズ(bet365発表)>
それでは、優勝候補トップ3を紹介します。
5.50倍 優勝候補筆頭:ダスティン・ジョンソン
この大会優勝候補として押されているのは、ダスティン・ジョンソンです。現在の世界ランク最上位者の出場者として、優勝候補筆頭となっているようです。初出場で優勝候補筆頭ということでかなり未知数な部分は大きいですが、実力を発揮するとやはり強いのがダスティン・ジョンソンでしょう。
7.00倍 対抗筆頭:ジョーダン・スピース
2014年のコースは違いますが、同大会では初日から首位の座を守りきる一人旅で完全優勝を達成しています。内容は、2位に10打差をつける通算26アンダーという圧勝でした。また、先のエミレーツオーストラリアオープンではプレーオフを制し優勝しました。この好調さをキープし、普段のPGAツアーと雰囲気の異なるこの試合での活躍も期待したいです。
9.00倍 対抗2番手:松山英樹
日本では、ゴルフ日本シリーズで同世代の石川遼がディフェンディングチャンピオンとしてプレーし、海外では松山英樹がデビューから3年連続このヒーローワールドチャレンジにてプレーし、優勝候補3番手に挙げられるというのは日本のゴルフファンにとって夢のような週末かもしれません。アメリカツアーは一足早くもう2016-2017シーズンが開幕し、松山はすでにWGC初優勝もふくめ、先のワールドカップでも調子が良いことを証明しました。PGAツアー対象ではないため、フェデックスカップのランキングには影響しませんが、世界ランクの対象試合になっているので、ここでも優勝をさらって今後のPGAメジャーに向けてどんどんと結果を出して欲しいところです。