【ウィリアムヒル】全英オープンゴルフ2017:全米OP2位の松山英樹のメジャー初制覇なるか?注目の優勝オッズをブックメーカー発表!

全米オープン2017で2位となった松山英樹

実に146回目の開催を迎える全英オープン。その歴史に裏付けられたこの大会のレベルはほかのどの大会よりも高く、優勝者には大いなる名誉を約束します。この偉大な大会の積み重ねてきた伝統に、146番目の優勝者としてその名を刻み込むのは誰になるのでしょうか?2017年の全英オープンゴルフは7月20日(木)に幕を開けます。

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世界一格式の高い一戦、全英オープン

ロイヤルバークデール

世界最古のゴルフトーナメント、全英オープン。1860年から続く長い伝統を持ち、非常に高い格式を誇ります。複数のコースが持ち回りで毎年全英を開催しますが、その格に合わないと見なされればどれほどの名コースでも開催地から外されてしまうほど。

一番顕著な例はターンベリーでしょう。スコットランド西海岸に位置し、世界最高のコースの一つに数えられるほどの名コースであるターンベリー。しかし、2014年にあのドナルド・トランプがターンベリーを買収すると、彼が繰り返す人種差別的発言が問題視されることに。結果、彼が保有する間は、ターンベリーでの全英開催は行われないこととなりました。

厳格にその格式を守る全英オープンの2017年の会場はイギリス北西部に位置するロイヤルバークデール。1898年に創立され、過去に9回の全英開催実績を持つイギリス屈指の名門コースです。フェアウェーが狭く、深いバンカーが多く点在し、強い海風が吹く難しいコースとして知られています。

2016年は40歳ステンソンがメジャー初優勝を飾る

ヘンリク・ステンソン(優勝時)

スコットランドのロイヤルトゥルーンで開催された2016年の全英オープンを制したのは、スウェーデンのヘンリク・ステンソンでした。1976年生まれ、当時40歳のステンソンにとって、これが海外メジャー初制覇。同時に、スウェーデン人としても初めてのメジャータイトルとなります。さらには、グレッグ・ノーマンが保持していた大会最少ストロークも更新するという、記録続きの優勝となりました。

最終日はフィル・ミケルソンとの激しい一騎打ち。一度逆転され、さらに逆転し返すという熾烈な戦いを繰り広げました。20アンダーのステンソンと17アンダーのミケルソンが他に大きく差をつけ、3位J.B.ホームズは6アンダー、4位S.ストリッカーは5アンダー、5位タイにローリー・マキロイ、セルヒオ・ガルシア、ティレル・ハットンが4アンダーで続きました。

日本人選手は池田勇太が13オーバーで72位、市原弘大が18オーバーの79位という結果を残しています。松山英樹は4回目の出場で初めてとなる予選落ちを喫しました。

世界1位ジョンソンに大きな期待が集まる

【全英オープン2017優勝オッズ】
全英オープンゴルフ2017優勝オッズ①
全英オープンゴルフ2017優勝オッズ②
全英オープンゴルフ2017優勝オッズ③
※オッズは13日午前9時現在

ブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」が発表した全英オープン2017の優勝オッズによると、優勝候補最有力は世界ランキング1位のダスティン・ジョンソンでオッズは10.00倍となりました。

ウィリアムヒル対抗馬筆頭となる二番手は、2014年の全英王者ローリー・マキロイと世界ランキング3位のジョーダン・スピースで13.00倍。四番手にはジョン・ラームで15.00倍、続いてセルヒオ・ガルシアとトミー・フリートウッドの2人が19.00倍で並んでいます。七番手は昨年度王者のヘンリク・ステンソン、ジェイソン・デイ、ジャスティン・ローズ、リッキー・ファウラー、そして世界ランキング2位の松山英樹が並んで21.00倍で挙げられています。

その他日本勢は谷原秀人に126.00倍、池田勇太と宮里優作に501.00倍のオッズがつけられました。
※世界ランキングは7月2日付

世界一の矜持を見せたいジョンソン

ダスティン・ジョンソン

今季メジャー初戦のマスターズでは前日にホテルの階段から落ちて負傷し欠場、全米オープンでは予選落ちに終わっています。ここ最近はかつての圧倒的な強さは鳴りを潜めつつあるようです。それでも20週連続で世界ランキング首位を維持し、2位松山にも4.3897ポイント差をつけている状況。一人だけダントツのポイントを獲得している事実は変わらず、まだしばらくはジョンソンの時代が続きそうです。

6月には第2子が誕生し、守るものが増えたジョンソン。それだけに、よりプレーへの意欲は高まっていることでしょう。マスターズを不注意で棒に振り、非難を浴びたばかりということもあり、挽回への思いも強いのではないでしょうか?ダスティン・ジョンソンが再び勢いを取り戻す日は近いはずです。

強さ蘇るか?マキロイ

ローリー・マキロイ

怪我からの復帰戦となった全米オープンで予選落ち。そして自らが大会ホストを務めるドバイデューティーフリーアイルランドオープン(7月7日-10日)でも再び予選落ちを喫したマキロイ。アイルランド出身のマキロイの実家からわずか車で1時間の会場で行われる大会だけに、残念な結果となりました。同大会は今年の全英オープンの会場とも地理的に近く、同様に沿岸に位置するリンクスコース。そこでの失敗に全英でのプレーを不安視する声も上がっています。

マキロイは2014年以降メジャータイトルから遠ざかっている状況にあり、キャリアの下り坂に入りつつあるのかもしれません。アイルランドオープンでの失敗を好意的にとらえるならば、リンクスで事前に失敗したことで、よりリンクスに適応した状態で全英に臨めるのではないかとも言えます。世界のトップランカーに求められる高い修正力を示し、その健在を世に示したいところです。

若き新鋭スピースが更なる飛躍を遂げるか

ジョーダン・スピース

2015年にはマスターズと全米オープンを制覇、全米プロ2位、全英4位タイと4大メジャーのすべてで大きな成果を残したスピース。今年は全米オープンの翌週に行われたトラベラーズ選手権を制し、23歳にしてツアー通算10勝目を飾りました。24歳以下での二けた勝利はなんとあのタイガー・ウッズ以来の快挙。その強さはまさに本物です。

ただ、2015年に比べれば勢いが落ちているのもたしか。トラベラーズ選手権の勝利した際にもパッティングミスが目立つなど、まだ本調子とは言えない状態です。タイガーのようなレジェンドクラスの選手になるには、もう一皮むける必要があるでしょう。今回の全英がその契機となるでしょうか。

松山に世界一へのチャンスが到来!

松山英樹

2016年の全英で、松山はまさかの予選落ちを経験しました。まずはその屈辱を晴らしたい、ということが今大会への大きなモチベーションになっているはずです。6月の全米オープンではメジャー大会における日本人最高位となる2位となった松山。1980年に同じく全米で2位となった青木功以来の快挙となりました。

大会後の世界ランキングでは自身最高位の2位に浮上。メジャータイトルも現実的に目指すべき目標となっています。ジョンソン、マキロイら世界ランキング上位陣が不振にあえぐ中、松山には日本人によるメジャー制覇および世界ランク1位に期待がかかります。大きなプレッシャーを乗り越えて、さらなる高みに到達することができるでしょうか。