第38回全英リコー女子オープンゴルフが日本時間の10日から13日まで、イギリス中西部サウスポートのロイヤルバークデールGC(6458ヤード、パー72)で行われます。日本勢は宮里藍、宮里美香、佐伯三貴、比嘉真美子、野村敏京、昨年の国内ツアー賞金女王の森田理香子、原江里菜、大山志保、渡邉彩香、成田美寿々、上原彩子の総勢11人が日本勢37年ぶりのメジャー制覇を目指して戦います。
全英女子オープンは、1984年に岡本綾子が日本人として初優勝をして以来、今回でちょうど30年を迎えます。そろそろ二人目の日本人女王を期待したいものです。
さっそくですが、今年の全英リコー女子オープンの優勝の行方を見ていきましょう。欧州のブックメーカー(スポーツブック)「888sport」が、優勝オッズおよび5位以内オッズを発表しましたのでご紹介します。
【全英リコー女子オープン優勝&5位以内オッズ】
※オッズは10日正午現在。全選手のオッズは「888sport」のサイトでご確認ください。
いわゆる今シーズンの女子3強と言えるステイシー・ルイス、ミシェル・ウィー、そしてパク・インビ(朴仁妃)のアメリカ女子ツアー組を軸に今年の大会は進みそうです。日本勢では宮里藍と昨年の同大会で7位タイに躍進した佐伯が最も上位に予想されています。
宮里藍は今シーズンこそ起亜クラシックで24位が最高順位で、この3大会連続で予選落ちと厳しい戦いが続いていますが、全英リコー女子オープンは大変相性のよい大会となっています。これまで過去9回出場し、トップ10入り4回、2009年大会では自己最高となる3位タイに入りました。
【2009年全英リコー女子オープン(宮里藍3位タイ)】
また、今回のコースであるロイヤルバークデールGCでは2005年は7アンダーで11位、2010年は2アンダーで9位と“難コース”と呼び声の高いコースを戦ってきた経験が宮里藍にはあります。練習ラウンドを回って再びコースの難しさを体感した宮里藍は「風を読むこと」「フェアウェーキープ」をポイントに挙げていました。今年も強風と深いラフが選手たちを苦しめそうです。
優勝候補の筆頭に挙げられているのが、昨年の同大会を8アンダーで制して大会連覇を狙う世界ランク1位のルイスです。今シーズンもこれまで好調を維持しており、アメリカ女子ツアー3勝をすでにマークしています。6月末に行われたウォルマートNWアーカンソー選手権では、母校であるアーカンソー大のある地で優勝し、勢いを増してイギリスに乗り込んできています。
ウィーは、今年6月の全米女子オープンでメジャー初優勝を飾り、メジャー2勝目をかけて本大会に挑みます。同大会の過去の最高順位こそ11位ですが、全米女子オープンでは2位だったルイスとの再戦で防衛を果たしたいところです。
昨年大ブレークし、クラフト・ナビスコ選手権、全米女子プロゴルフ選手権、全米女子オープンとメジャー3勝し、メジャー通算5勝のパク・インビにも注目です。全英リコー女子オープンは2012年の2位が最高順位のパクは、メジャー大会で唯一勝てていない大会です。生涯グランドスラムの偉業をかける気持ちは計り知れないものがあるでしょう。
さあ、今年もイギリスが熱くなるゴルフシーズンの到来です!
【2013年全英リコー女子オープンダイジェスト(優勝:ステイシー・ルイス)】