メジャーリーグの前半戦が終了し、日本時間の16日午前9時から年に一度の球宴「オールスターゲーム」がミネソタ・ツインズの本拠地ターゲット・フィールドで行われます。日本人選手はテキサス・レンジャーズのダルビッシュ有とボストン・レッドソックスの上原浩治が出場します。ニューヨーク・ヤンキースの田中将大は、右ひじを痛めて故障者リストに入ったため出場を辞退しました。
ア・リーグとナ・リーグを代表するスター選手たちが1つのスタジアムに集結する特別な1日で、選手たちも「ワールドシリーズの開幕開催権」もかかっている一戦に力を込めています。また、日本時間の19日から再開する後半戦に向けて弾みをつけたいところでしょう。
ガチンコで戦う両リーグの軍配は、どちらに挙がるのでしょうか?英国のブックメーカー(スポーツブック)「William Hill(ウィリアムヒル)」が勝敗オッズを発表していますので紹介しておきます。
【MLBオールスター勝敗オッズ】
・ア・リーグ勝利:1.91倍
・ナ・リーグ勝利:1.91倍
※オッズは14日午後11時現在
好きなチームや選手がどちらのリーグにいるか?で決めるしかありませんね(笑)。
さて、メジャーリーグの特別な1日が終わるとすぐさま後半戦に突入します。ここからは、前半戦を振り返りながら後半戦の優勝予想を交えて書いてみたいと思います。まずは、ア・リーグの前半戦の順位表を見てみましょう。
東地区ですが、イチロー、黒田博樹、田中将大と日本人大物メジャーリーガーを揃えるヤンキースですが、田中が12勝4敗、イチローがチームトップ打率の.297をマークしましたが全体的には振るわずちょうど5割で3位に甘んじています。昨年のワールドシリーズを制したレッドソックスは、上原の活躍はあったものの5月の10連敗などが響いて最下位に低迷しています。首位にはボルチモア・オリオールズが立っています。
中地区は、デトロイト・タイガースがア・リーグトップのチーム打率となる.280の攻撃力で首位を独走しています。ミゲル・カブレラがリーグトップの75打点でタイガースの打を引っ張れば、マックス・シャーザー(11勝3敗)とリック・ポーセロ(12勝5敗)の2枚看板が守を牽引しています。投打のバランスも良く、後半戦もこのまま走っていくのではないかと思われます。
西地区は、オーランド・アスレチックスが両リーグ最多となる58勝をマークし首位、ロサンゼルス・エンゼルスが1.5ゲーム差で追う展開となっています。アスレチックにはインディアンスから今年移籍して大ブレークしている左腕のスコット・カズミアー(11勝3敗)と、右腕のソニー・グレイ(10勝3敗)が両輪となって鬼神の活躍を見せています。これまで8勝を挙げている岩隈久志が所属するシアトル・マリナーズも3位と健闘していますが、一方ダルビッシュ(8勝5敗)率いるレンジャーズは投手陣の大不振から最下位に沈んでいます。
ア・リーグ制覇へと駒を進めそうなチームは、「2枚」が揃っているアスレチックスとタイガースだと思われます。両輪がしっかりと働いているところがやはり前半戦でもよい成績を収めています。「William Hill(ウィリアムヒル)」がリーグ優勝オッズを発表していますので、そのオッズを見ながら後半戦を展望してみてはいかがでしょうか?
【MLBア・リーグ優勝オッズ】
※オッズは15日午前10時現在
次は、ナ・リーグです。前半戦終了時の順位表は以下のようになっています。
まずは東地区を見ると、リーグトップとなる149奪三振をマークしているスティーブン・ストラスバーグ(7勝6敗)率いるワシントン・ナショナルズが首位に立っています。「ウィリアムヒル」が今年3月に発表していた奪三振王オッズでは13番目となる23.0倍でした。
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2012年に地区優勝、昨年は2位とこの2年は力強さを見せるナショナルズが強豪のアトランタ・ブレーブスとゲーム差なしの首位争いを演じています。
中地区は、前半戦の最終戦でセントルイス・カージナルスを下して単独首位に立ったミルウォーキー・ブルワーズと1ゲーム差でカージナルスが肉薄の戦いを演じています。カージナルスには両リーグで唯一となる防御率1点台のアダム・ウェインライト(12勝4敗)がマウンドを守っています。2メートル超の長身から投げ下ろすフォーシームやカーブは打者にとって驚異ですね。昨シーズン19勝を挙げてリーグ最多勝を獲得した32歳はリーグ連覇とともに最多勝連覇を果たしたいところでしょう。
西地区はロサンゼルス・ドジャースが首位、1ゲーム差でサンフランシスコ・ジャイアンツが追っています。ドジャースは6月にノーヒットノーランを達成したクレイトン・カーショー(11勝2敗)とザック・グレインキー(11勝5敗)のコンビが2ケタ勝利を挙げてチームを鼓舞しています。昨年のリーグ優勝決定戦で敗れた悔しさをこの後半戦にもぶつけてくるでしょう。
ナ・リーグの優勝を追う上でやはり重要なのが「2枚」でしょう。となると、ナショナルズやブルワーズ、カージナルスよりもカーショー&グリンキーの2枚看板がドンと構えているドジャースが一歩リードなのかなと思います。「William Hill(ウィリアムヒル)」のオッズでもドジャースを優勝最有力に挙げていますね。
【MLBナ・リーグ優勝オッズ】
※オッズは15日午前10時現在
ブラジルW杯がドイツの優勝で幕を閉じました。ここからは再び野球がスポーツの主役の座を奪うでしょう。暑い夏に差し掛かりますが、メジャーリーグのオールスターも後半戦も熱気を帯びそうです。最後に、「ワールドシリーズ優勝オッズ」を紹介して、締めくくりたいと思います。真夏の野球を楽しんでいきましょう!