【ブックメーカー】香港チャンピオンズマイル2016でモーリスが1番人気!注目の英2000ギニー、英1000ギニー単勝オッズも発表

モーリス

日本でもクラシック一冠目である「桜花賞」そして「皐月賞」が開催され、大いに競馬界を沸かしてくれましたが、海外競馬もいよいよクラシックシーズンが本格化してきます。

200年以上もの長い歴史を持つ海外競馬の世界的名レースが、日本時間の4月30日にイギリスはニューマーケット競馬場で行われます。「英1000ギニーステークス」と「英2000ギニーステークス」(海外G1、約1609㍍・芝)です。

また、日本よりモーリス(牡5・美浦・堀宣行厩舎)の参戦が予定されているのが5月1日に香港のシャティン競馬場で行なわれる「チャンピオンズマイル」(海外G1、1600㍍・芝)。こちらもあわせて紹介いたします。「チャンピオンズマイル」は予想投票もあります!

英2000ギニーステークス2016(発走時間:30日23:45)

ベット365日本における「皐月賞」のモデルともなったのが当レース。日本においても新潟競馬場で芝1000mの直線レースが名物として行なわれていますが、英2000ギニーに関しては更にその上を行く約1600メートルの直線競馬。広大な土地に競馬場がある海外だからこそなしえる一戦となっています。

早速ですが、イギリスの人気ブックメーカーの「bet365」が単勝オッズを発表していますのでご紹介しましょう。

【英2000ギニーステークス2016単勝オッズ】
英2000ギニーステークス2016単勝オッズ
※オッズは25日午後1時現在

圧倒的な人気を誇り、1.61倍の単勝オッズが付いているエアフォースブルー(Air Force Blue)。2015年度のカルティエ賞最優秀2歳牡馬を受賞した同馬はここまで5戦4勝2着1回。目下GIレースを3連勝中とあり、人気を集めるのは致し方ないといったところでしょうか。

エアフォースブルー

前走で騎乗していた日本でも御馴染みのR.ムーア騎手からは「今年の2歳馬(前走のデュハーストS終了時)の中でどの馬が一番か決めるのは本当に難しい」と、同馬の乗り味を高く評価していたことや、管理するA.オブライエン調教師も、三冠への手応えを聞かれ「歴代の名馬たちに比肩するような存在」とコメントし、昨年の勝ち馬グレンイーグルス(Gleneagles)に引き続いての同一レースの連覇へ自信を覗かせています。

実はこのエアフォースブルー、日本にとって非常に縁のある1頭です。同馬の半兄にあたる馬が現在も日本競馬で活躍するシェーンメーア(藤沢和雄厩舎)。また、エアフォースブルーの弟を日本の社台ファームが落札するなど、日本との関係も非常に強い1頭だけあり、日本国内の競馬関係者も要注目の一戦です。

【英2000ギニーステークス2015】
英2000ギニーステークス2015

英1000ギニーステークス2016(発走時間5月1日23:40)

2000ギニーが「皐月賞」のモデルなら、こちらは「桜花賞」のモデルとなったのが英1000ギニーステークス。こちらも2000ギニーと同じく約1600mの直線競馬で行なわれます。

英1000ギニーレース

2000ギニーでご紹介したエアフォースブルーを管理するA.オブライエン厩舎は本年の1000ギニーステークスにおいても注目の厩舎サイドとなっています。まずはこちらも、イギリスの人気ブックメーカーの「bet365」が単勝オッズを発表しておりますので確認していただきましょう。

【英1000ギニーステークス2016単勝オッズ】
英1000ギニーステークス2016単勝オッズ
※オッズは25日午後1時現在

単勝2.50倍で1番人気に推されているマインディング(Minding)、そして6.00倍のオッズで3番人気に推されているバリードイル(Ballydoyle)の2頭は、先ほどもご紹介したエアフォースブルー(Air Force Blue)を管理するA.オブライエン調教師の管理馬。

マインディング

2戦目こそ敗れたものの、新馬戦でみせた6馬身差の圧勝劇は関係者間でも評価が高く、そして「イギリス2最短距離最強牝馬決定戦」とも称される2015年の「チェヴァリーパークステークス」(海外G1、約1207㍍・芝)を制したルミエール(Lumiere)が、オブライエン軍団の快進撃に待ったをかける存在といえるでしょう。

いずれにしても本年の英1000ギニー、英2000ギニーの両レースにおいて鍵を握るのはA.オブライエン陣営の出走馬たちであるといえます。果たして両レース制覇なるか、それとも思わぬ伏兵の存在が露見するのか、今後のイギリス3歳戦線を占う上でも重要な一戦であることは間違いないでしょう。

香港チャンピオンズマイル2016(発走時間:5月1日)

昨年は6頭という少頭数で開催されていたのがこの「チャンピオンズマイル」(海外G1、1600㍍・芝)です。

【チャンピオンズマイル2015(優勝:エイブルフレンド(Able Friend))】


しかし、今年は昨年12月に行なわれた「香港マイル」(海外G1、1600㍍・芝)の覇者であり、昨年の日本最優秀短距離馬でもあるモーリス(牡5・美浦・堀宣行厩舎)らをはじめとする10頭が顔を揃えることとなりました。

Paddy Power Logo果たして、海外でのモーリスの評価はどういったものなのか、早速ブックメーカー「Paddy Power」が発表している単勝オッズを確認してみましょう。

【チャンピオンズマイル2016単勝オッズ】
チャンピオンズマイル2016単勝オッズ
※オッズは25日午後1時現在

やはり、実績的にもレーティング的にも抜けているモーリスが2.10倍のオッズで1番人気。これまで同レースに挑み、敗れた日本馬3頭(2005年コスモバルク、2008年マイネルシーガル、2014年マイネルラクリマ)の分までぜひとも活躍してもらいたいところです。

「輸入検疫に入っていますが、今回は2回目になりますので落ち着いていますし、至って順調です。今日の追い切りは、行きっぷりも反応も良かったですね。少しレース間隔があきましたが、力を出せる態勢は十分整っています」と調教助手も話しているように、経過は順調とのこと。

ただ、本来であれば3月26日(土)の『ドバイウィーク』で開催された「ドバイターフ」(海外GI、1800m、芝)への出走を予定していたにもかかわらず、状態面の不安から同レースを回避。その影響から昨年の「香港マイル」から直行で今回の「チャンピオンズマイル」に向かう事となってしまったのは、陣営にとっても誤算のひとつでしょう。

コンテントメント

ジャイアントトレジャー(Giant Treasure)とともにモーリスに次ぐ人気を集めているのが、昨年に「チャンピオンズマイル」と同条件で行なわれた「シャティントロフィー」(海外GII、1600m、芝)の勝ち馬コンテントメント(Contentment)。GI実績馬も数多く顔を揃えた本レースにおいて結果を残せた事は陣営としても大きな自信に繋がっていることでしょう。

「香港マイル」ではモーリスの後塵を拝する5着の結果でしたが、逆転を狙っている陣営のひとつといえるでしょう。