【ピナクル】ウィンブルドンテニス2016:錦織圭は復活初Vなるか!?ブックメーカーが注目の男女シングルス優勝オッズを発表!

オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ

ウィンブルドン2016 ロゴウィンブルドンテニス2016(全英オープン2016)が、日本時間の6月27日からイギリスのオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブを会場に行われます。今年は、4強のうちラファエル・ナダル(スペイン)が出場しないとのことで、たいへん残念ではありますが、すべてのテニスプレーヤーが憧れるウィンブルドンの開催です(日程:6月27日~7月10日)。

男子シングルス

【男子シングルスドロー表】
2016年ウィンブルドンテニス男子シングルス組み合わせ
2016年ウィンブルドンテニス男子シングルス組み合わせ
※「WOWOW Tennis Online」より抜粋

錦織圭は、グランドスラム第2戦の全仏オープン2016でリシャール・ガスケ(フランス)に1−3で敗れましたが、大きな後遺症は残っていないでしょう。全仏では試合開始から雨天中断までは圧勝に近く、中断後にボールが重くなりコントロールが効かずガスケに敗れました。クレーの経験の少なさが原因と考えて良いでしょう。去年のウィンブルドンでは、2回戦でケガのため棄権となり残念でした。

今年は、ウィンブルドンの前哨戦のドイツのハレで6月13日から行われた芝の大会「ゲリー・ウェバー・オープン」(ATP500)で、左脇腹を痛め2回戦を欠場しました。果たしてウィンブルドンに出て、順調に勝ち進めるか少し心配です。錦織は芝には相性が良くなく、これまでの成績は4大グランドスラムの中では最も芳しくありません。

錦織圭

錦織のテニスの良さは、フォアハンドもバックハンドもライジングを捉えることをベースとしたスピードで、スピードでは、現在のテニス界では世界一です。この点では、錦織は、ウィンブルドンに向いているように思いますが、芝コートゆえの問題が2点あります。一つは、サーブのスピードも増すのでビッグサーバーにたいへん有利なコートであることです。ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)やジョン・イズナー(アメリカ)が有利となります。もう一つは、芝は滑りやすく、ケガをしやすいということです。

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【ウィンブルドン2016男子シングルス優勝オッズ】
ウィンブルドン2016男子シングルス優勝オッズ
※オッズは19日午後3時現在

ピナクルのオッズから見ると、ウィンブルドンではノバク・ジョコビッチ(セルビア)が1.735倍で優勝候補の筆頭に挙げられており、次のアンディ・マレー(イギリス)が4.39倍で、全仏オープン大会の決勝の結果からみるとリーズナブルということでしょう。

しかし、全仏の決勝の内容を仔細に分析すると、スコアの差ほど両者の実力は離れていません。マレーの実力がジョコビッチに近づいていると感じられます。また、ウィンブルドンではビッグサーバーに有利で、マレーは普段はあまり見せませんが、ビッグサーバーの持ち主です。したがってマレーの優勝の可能性も十分にあるでしょう。

【全仏オープン2016男子シングルス決勝】


次のロジャー・フェデラー(スイス)が11.61倍なのは納得でしょう。フェデラーのテニスは、芝に向いているので、2012年大会以来8度目の優勝もあるかもしれません。次に、ビッグサーバーのラオニッチが19.52倍できているのもうなずけます。ただし、全仏では腰の調子が悪く、痛み止めを飲みながらの試合で4回戦でアルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)に3-0で敗れています。ウィンブルドンまでに治っているか心配です。

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5番目が26.82倍でニック・キリオス(オーストラリア)の名前が挙がっています。若手の中では伸び盛りで、オッズが良いのはサーブが強いためでしょう。6番目はスタン・ワウリンカ(スイス)で33.22倍、4強に次ぐ実力派なので納得です。ラオニッチ、キリオスより低いのは気分のムラや安定性に問題があるためでしょうか。

7番目がドミニク・ティエム(オーストリア)が38.79倍となっており、今年の芝コートの実績と勝率の良さからでしょう。8番目が42.76倍で我らが錦織です。少しオッズが良くないのは、ウィンブルドンで実績がないことと、ビッグサーブがないためでしょう。その後に、ジョーウィルフライ・ツォンガ(フランス)が84.26倍で続きますが、錦織との差は大きいです。

ノバク・ジョコビッチ

ジョコビッチは全仏で念願の生涯グランドスラムを達成して、今、最も充実している時期でしょう。優勝に最も近く、死角はほとんどないと言えます。ジョコビッチに勝てるとすれば、ウィンブルドンではビッグサーバーでジョコビッチが拾えない場合、錦織のストロークスピードに負ける場合、マレーに総合的に競り負ける場合くらいですが、どれも可能性は低いでしょう。

アンディ・マレー

いつも決勝でジョコビッチに負けていて、不甲斐なさが先立つような気がしますが、それはジョコビッチが偉大なのであってマレーのせいではありません。それよりも、全仏で感じたのは、マレーがジョコビッチの実力に肉薄してきたということです。芝では、マレーのほうがサーブは強いので勝てる可能性もあります。また、イワン・レンドル(アメリカ)に再びコーチを頼んだので、ウィンブルドンは期待できるかもしれません。

ロジャー・フェデラー

フェデラーは、言わずと知れた伝説のプレーヤー。年齢とともに円熟味を増しており、ウィンブルドンが最も優勝できる可能性の高いグランドスラム大会です。ただ、ジョコビッチとマレーがさらに実力を付けて来ており、それに対抗できるかどうか心配な面もあります。

若手の注目としては、ティエム、キリオス、アレキサンダー・ズベレフ(ドイツ)でしょう。ティエムは、すぐにでもバブリンカ、錦織、ラオニッチなどの4強の次のグループに入ってくるでしょう。キリオスも、ショットの正確さと粘り強さが身につけば、4強の次のグループに入るでしょう。ズベレフはもう少し時間がかかるでしょうが、19才での完成度は驚きです。サーブ、ボレー、フォア、バックのショット、ランニングショットなど、どれを取っても完成度が高く、フェデラーに似たスタイルになると感じています。

ニック・キリオス

ラオニッチ、イズナー、イボ・カルロビッチ(クロアチア)、サム・クエリー(アメリカ)らが、4強や他の実力者をどこで破っていくかで、ウィンブルドンはほんとうに面白くなってゆくでしょう。

女子シングルス

【女子シングルスドロー表】
2016年ウィンブルドンテニス女子シングルス組み合わせ
2016年ウィンブルドンテニス女子シングルス組み合わせ
※「WOWOW Tennis Online」より抜粋

女子シングルスのオッズもブックメーカー「Pinnacle(ピナクル)」が発表しておりますので見てみましょう。

【ウィンブルドン2016女子シングルス優勝オッズ】
ウィンブルドン2016女子シングルス優勝オッズ
※オッズは19日午後3時現在

言わずと知れた女子のナンバーワンのセリーナ・ウィリアムズ(アメリカ)は、優勝候補の筆頭で2.57倍のオッズとなっています。あとに続くはずだった、マリア・シャラポワ(ロシア)、ぺトラ・クビトワ(チェコ)、ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)がいまいち伸びずに差が縮まっていません。そのような中で、全豪オープンでアンジェリク・ケルバー(ドイツ)に、全仏でガルビネ・ムグルッサ(スペイン)に負けたのは、少しずつ年齢的な衰えが見えて来ました。特に左右のフットワークが落ちています。

セリーナ・ウィリアムズ

2番目のオッズは、全仏で優勝したムグルッサで6.34倍です。決勝はやはりこの2人で争う確率が高そうです。ムグルッサはやっと大成した大型プレーヤーです。出始めの頃は期待していましたが、その後は鳴かず飛ばずでした。全仏オープンで優勝してようやく完成の域に達してきました。スペインのアランチャ・サンチェス・ビカリオ(スペイン)やコンチータ・マルティネス(スペイン)より偉大なプレーヤーになるでしょう。

ガルビネ・ムグルッサ

次がクビトワで6.83倍です。調子が良ければ、優勝候補の一人になる可能性があります。クビトワは良いものを持っていますが、問題は自分に対する自信のなさと気持ちの安定性が足りないことです。精神的なもろさが試合中にも見られます。ディナラ・サフィーナ(ロシア)と同じように、強気一辺倒の人というように見えますが、実は繊細で気持ちな弱さが弱点です。強く見せようとするのは、その裏返しなのでしょう。

ぺトラ・クビトワ

4番目はアザレンカで9.53倍です。セリーナやムグルッサに勝つには、どうしても筋トレが必要です。それ以外には、シモナ・ハレプ(ルーマニア)が20.60倍、ケルバーが21.13倍で2人とも良い成績を残していますが、非力という感じは隠せません。アナ・イワノビッチ(セルビア)やキム・クライシュテルス(ベルギー)をはじめとする女子プレーヤーは、筋トレをして筋肉モリモリの男みたいなプレーヤーになるのが嫌がる場合が多いそうです。

ビクトリア・アザレンカ

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