太陽の光で熱せられた赤土の上で激しい戦いが繰り広げられるグランドスラム、全仏オープンがまもなく開幕します。2019年の全仏オープンは5月26日に開幕し、6月9日に決勝戦が開催される日程となりました。
アジアで確固たる地位を築き、世界的にもマンチェスター・シティやリバプールの公式スポンサーとしても知られる日本語対応のブックメーカー「188BET」が優勝オッズを発表していますので、その数字を参考に大会展望をご紹介していきます。
2018年男子はナダルが貫録の11冠!ティエムは初の戴冠を逃す
2018年の男子大会を制したのはラファエル・ナダル。クレーコートの帝王が2017年に続く2連覇、および歴代最多を更新する大会11回目の優勝を決めました。
決勝戦の相手ドミニク・ティエムはこれが初のグランドスラム決勝戦。過去2年の全仏オープンでともに準決勝まで進出しており、満を持しての挑戦となりましたが、あえなく跳ね返されています。
そのほか、日本人では錦織圭が4回戦で準優勝のティエムに敗戦。杉田祐一、西岡良仁はともに1回戦敗退となりました。
2018年女子はハレプが初のグランドスラム制覇!4度目の挑戦をものにする
女子大会を制し、2018年チャンピオンの座を手に入れたのは当時世界ランキング1位のシモナ・ハレプ。4回目のグランドスラム決勝にしてついに悲願の優勝を達成しました。
決勝戦の相手であるスローン・スティーブンスは2017年の全米オープンに続くグランドスラム2冠目を狙い、第1セットを幸先よく奪うもその後2セットを連続でハレプに奪取され、栄冠を逃しています。
日本人選手は大坂なおみ、奈良くるみの2選手が出場。大阪は2回戦、奈良は1回戦で敗退しました。
男子はナダルの記録更新が最高オッズ!王者の覇道を食い止める選手は?
【全仏オープン2019男子シングルス優勝オッズ(上位)】
※オッズは23日午前10時現在
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ブックメーカー「188BET」による全仏オープン男子の優勝オッズトップに挙げられたのは、もちろん帝王ナダル。オッズは2.10倍となりました。
続いて、2番手にナダル以外の数少ない現役全仏オープン優勝経験者の1人であるノバク・ジョコビッチで3.50倍、3番手は昨年度準優勝のドミニク・ティエムで6.50倍、4番手は20歳の新鋭ステファノス・チチパスで19.0倍、5番手はナダルと史上最高の選手の座を争うロジャー・フェデラーで21.0倍となりました。錦織圭は9番手タイの51.0倍がつけられています。
女子は昨年度王者ハレプがトップに!大坂は有力対抗馬の1人に名が挙がる
【全仏オープン2019女子シングルス優勝オッズ】
※オッズは23日午前10時現在
ブックメーカー「188BET」による女子の全仏オープン優勝候補筆頭は、昨年度全仏オープン王者のシモナ・ハレプで5.10倍。2番手にマドリード・オープンでハレプを破って優勝したキキ・ベルテンスで9.00倍となりました。
3番手タイには現在グランドスラム連覇中の大坂なおみと全豪オープン準優勝のペトラ・クビトバ、そして”史上最高”セリーナ・ウィリアムズの3人で13.0倍と続いています。
クレーの帝王ナダル復活!12回目の全仏制覇へ視界は良好
昨年9月の全米オープンで膝を怪我して以降調子が上がらず、長年独壇場としてきたクレーコートでも結果を残せていなかったナダル。
全仏オープンの前哨戦であるイタリア国際で1セットも落とすことなく決勝戦に進出し、勢いそのままジョコビッチを撃破。全仏オープンに向けて最高の準備ができていることを知らしめました。
全仏オープン歴代最多11回の優勝を自ら更新する12回目の栄冠へ、クレーの帝王はまだまだその座を誰にも譲るつもりはないようです。
好調を維持する錦織、悲願のグランドスラム制覇へ期待がかかる
全仏オープン前哨戦のバルセロナ・オープンでベスト4、イタリア国際でベスト8とクレーコートで結果を出すことができている錦織圭。イタリア国際は27時間で3試合という過酷すぎる日程を強いられたこともあって、本来ならもっと上も狙えたと思わせる戦いぶりでした。
グランドスラムにおいても昨年のウィンブルドンはベスト8、全米オープンはベスト4、全豪オープンはベスト8と続けて好成績を出していることも全仏オープンへの期待感を高めているといってもいいでしょう。大坂とともにグランドスラム男女完全制覇という夢も決して不可能ではないはずです。
グランドスラム3連覇へ!大坂は大舞台に初の第1シードとして臨む
世界ランキング1位の座を維持している大坂なおみは、この全仏オープンで初めてシングルス第1シードとなることが決まり、日本人史上初となるグランドスラム第1シードという快挙を達成しました。
これまでの日本人史上最高は1932年の全豪オープンで佐藤次郎が記録した第2シード。77ぶりの新記録となっています。
昨年の全米オープン、そして今年の全豪オープンとグランドスラム2連覇を達成している大坂にとって、この全仏オープンは3連覇のかかる大舞台。大坂はもはや日本の枠を飛び越えて、世界史上最高の選手への道を歩みだしているのかもしれません。