【ブックメーカー】インディカー・シリーズ2017開幕:佐藤琢磨の躍進は?今シーズンのチャンピオンは?ブックメーカーのオッズとともに優勝を展望

インディカー

ド迫力のスピードで見るものを魅了する驚異のスピードレース「インディカー」が今年もまもなく開幕します。佐藤琢磨ら世界トップクラスのドライバーが鎬を削る熱く激しい戦いから目が離せません。

インディカー・シリーズ概要

インディカーシリーズロゴインディカー・シリーズは絶大な人気を誇る北米最高峰のフォーミュラレースです。その開幕戦は3月12日にフロリダのセント・ピーターズバーグで行われ、カリフォルニア州ソノマで行われる9月17日の最終戦まで17戦が開催されます。

レーシングコースや市街地コース、オーバルコースと3種類のコースでレースが行われる多様さもインディカーの特徴の一つです。

インディ500

特にインディカーの起源でもある、今年で101回目を迎えるインディアナ州インディアナポリスで開催されるインディ500は世界最速の周回レースと呼ばれ、F1モナコGPやル・マン24時間レースと並び世界3大レースとして称されています。

日本人ではアンドレッティ・オートスポーツに所属する佐藤琢磨が2010年から参戦しており、今年で8年目のシーズンを迎えました。

昨シーズンの結果

昨シーズンを制したシモン・バジェノー

2016年のインディカー・シリーズは、ダブルポイントが与えられる最終戦のソノマを制してシーズン5勝目を挙げたチーム・ペンスキーのシモン・パジェノー(フランス)がチームメイトのウィル・パワー(オーストラリア)とのタイトル争いを勝ち抜き、自身初のインディカーチャンピオンの座に輝きました。

AJEフォイト・レーシングで4年目のシーズンとなった佐藤琢磨は320ポイントを獲得し、チーム内では最高位、全35選手中では17位の成績を残しています。

優勝オッズ

【インディカー・シリーズ2017優勝オッズ】
インディカー・シリーズ2017優勝オッズ
※オッズは9日午後10時現在、同時刻更新

ベット365インディカー・シリーズ2017を制するドライバーは誰なのでしょうか?ブックメーカー「bet365」が発表した優勝ドライバーオッズでは、ディフェンディングチャンピオンのシモン・パジェノーと、チームメイトのウィル・パワーがともに3.75倍で優勝候補の筆頭に立っています。両雄に待ったをかけたいジョセフ・ニューガーデン(アメリカ)は6.00倍、スコット・ディクソン(ニュージーランド)が6.50倍で続いています。日本の佐藤琢磨には81.00倍のオッズがついています。

【開幕戦セント・ピーターズバーグ優勝オッズ】
インディカーシリーズ2017開幕戦セント・ピーターズバーグ優勝オッズ
※オッズは9日午後10時現在、同時刻更新

注目選手

佐藤琢磨

佐藤琢磨

昨年まで4年間所属したAJEフォイト・レーシングがエンジンをホンダからシボレーに変更(インディカーのエンジンはホンダかシボレーを使用している)したことを契機に、ホンダエンジンの使用する名門アンドレッティ・オートスポーツへの移籍を決めた佐藤琢磨。アンドレッティは2003年以降4度の優勝を誇る強豪チームであり、そこに経験豊富な佐藤が加わることはチームにとって大きなプラスになるはずです。そのサポート体制はAJEフォイトに比べて非常に強力なものです。

また、エンジンを供給するホンダのサポートも大きな助けとなるでしょう。昨シーズン、ホンダのエンジンを使用した選手は25人、シボレーが8人。ホンダ使用者の中でシボレー使用者を上回ることができたのは5位のグレアム・レイホールのみと、まさにシボレーに圧倒される結果となってしまいました。そのため、その巻き返しのためにホンダは多大な努力を払うことでしょう。特に、日本企業であるホンダとしては、日本人でありかつキャリアを通してホンダと長い付き合いを持つ佐藤の勝利を願ってやまないはずです。

2013年には第3戦ロングビーチで日本人として初めての優勝を成し遂げました。再び表彰台の頂点へ、40歳を迎える佐藤の新たな挑戦が始まります。

インディカー・シリーズで8年目を迎えた佐藤琢磨

シモン・パジェノー

シモン・パジェノー

昨シーズン頂点を手にしたパジェノー。今シーズンも再び王座に就くことを目指して邁進します。彼の所属するチーム・ペンスキーはまさに常勝と呼ぶにふさわしいチーム。インディカーでは14回の優勝を誇ります。昨シーズンも優勝したパジェノーを筆頭に、2位に2014年王者のウィル・パワー、3位にエリオ・カストロネヴェス(ブラジル)と、ペンスキー勢でトップ3を独占しました。

2015年にシュミット・ハミルトン・モータースポーツからチーム・ペンスキーに加入したパジェノーは、移籍初年度は11位と苦しむも、昨年見事な復活を遂げました。前所属チームでは3年で5位、3位、5位と安定して上位進出しており、今年も表彰台が期待できるそうです。

不安が残るとすれば優勝争いのライバルがチームメイトばかりとなりそうな現状において、チームが分裂してしまうことでしょうか。チーム内で足を引っ張り合って自滅してしまうようなケースも予想されるかもしれません。とはいえ、昨年も似たような状況にありながらむしろ互いに高め合い、表彰台独占という素晴らしい成果を収めているので、今年はさらに進んで全チームメイトで上位独占をも目指していけるのではないでしょうか。

グレアム・レイホール

グレアム・レイホール

昨シーズン5位に入り、ホンダ勢として唯一上位に食い込んだレイホール(アメリカ)。所属するレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは父親のボビー・レイホールが運営するチームであり、親子鷹でインディカーの頂点を目指します。

2015年には総合4位、ここ2年間で3度の優勝を飾っており、チーム・ペンスキーの牙城を崩す最有力候補の一人であると言えるはずです。ホンダにとっても、シボレーの天下を覆すためにはレイホールの活躍が必須となります。そのため、佐藤と並んで万全のバックアップがなされることが予想できるでしょう。

日本のエンジンがアメリカのものより優れていると証明するためにも、レイホールの奮迅の活躍に期待したいところです。