【bet365】G1レースに昇格「大阪杯2017」:初代王者の筆頭はキタサンブラックでブックメーカー単勝オッズ2.25倍!マカヒキ、サトノクラウンが続く

キタサンブラック

ドバイミーティングにおけるヴィブロスの激走や、大混戦の高松宮記念を突き抜けたセイウンコウセイらを皮切りに、いよいよ日本競馬も春のG1シーズン本格化を迎えました。

そんな中、春のG1シーズン第二戦として、今年からG1レースへと昇格した大阪杯(G1、芝・2000㍍)が阪神競馬場で4月2日に開催されます。

【大阪杯2017枠順】※31日正午更新
1-1 ミッキーロケット(牡4、和田竜二・音無秀孝)
2-2 アングライフェン(牡5、岩田康誠・安田隆行)
3-3 スズカデヴィアス(牡6、藤岡佑介・橋田満)
3-4 ステファノス(牡6、川田将雅・藤原英昭)
4-5 キタサンブラック(牡5、武豊・清水久詞)
4-6 サクラアンプルール(牡6、横山典弘・金成貴史)
5-7 サトノクラウン(牡5、M.デムーロ・堀宣行)
5-8 ロードヴァンドール(牡4、太宰啓介・昆貢)
6-9 ディサイファ(牡8、四位洋文・小島太)
6-10 モンドインテロ(牡5、内田博幸・手塚貴久)
7-11 マルターズアポジー(牡5、武士沢友治・堀井雅広)
7-12 アンビシャス(牡5、福永祐一・音無秀孝)
8-13 ヤマカツエース(牡5、池添謙一・池添兼雄)
8-14 マカヒキ(牡4、C.ルメール・友道康夫)

これまで天皇賞・春(G1、芝・3200㍍)や宝塚記念(G1、芝2200㍍)といった、春の大一番へ向けての前哨戦として位置づけられていた大阪杯ですが、G1へ昇格した今年からは「大阪杯を最大の目標とする陣営」も、少なからず存在すると言えるでしょう。

また、大阪杯が行われる阪神2000mは、スローペースの切れ味勝負になりやすいコース体型であり、基本的には先行馬が有利と言われています。

そういった意味では、昨年の大阪杯は正に「阪神2000m戦」のお手本のような一戦でした。

【大阪杯2016(勝ち馬:アンビシャス)】


ベット365ですが、今回は後方待機勢にも楽しみな馬が多数顔をそろえていることも事実。まずは出走各馬をご紹介する前に、ブックメーカー「bet365」から発表されているオッズをご覧いただきましょう。

【大阪杯2017単勝オッズ】
大阪杯2017単勝オッズ
※オッズは30日午前9時現在

やはり注目されるべきは、古馬の代表格であるキタサンブラック。現在は2.25倍となっています。

武豊

昨年も、天皇賞春やジャパンカップ(G1、2400㍍・芝)などG1レース2勝を挙げ、年度代表馬に選出されただけでなく、一線級の相手に6戦して複勝率100%をキープしたことは正に圧巻の一言でした。

陣営からも「過去の休み明けと比べてもいい仕上がり。年度代表馬として、恥ずかしい競馬はできない」と、仕上がりも上々の様子。

ですが、今年も昨年と同じように大阪杯→天皇賞春というローテーションを予定しているキタサンブラック陣営にとって、今回のレースで100%まで仕上げてしまうとは考えづらいところでしょう。

また、昨年秋のローテーションはことごとく2400m以上のレースを狙い撃ちしており、2000mという距離は同馬の適距離ではないとも考えられます。実際昨年の大阪杯は2着に敗れています。

それでも、実績も実力も最上位であることは競馬ファンならだれもが知るところ。年度代表馬の貫禄を見せつけることが出来るでしょうか。

昨年暮れの有馬記念(G1、芝・2500㍍)を、当時3歳だったサトノダイヤモンドが制したことにより、今一度脚光を浴びることとなった現4歳世代。

その世代においてサトノダイヤモンドと並び称されているのが、日本ダービー(G1、芝・2400㍍)を制し、果敢にも凱旋門賞(海外G1、芝・2400㍍)にも挑んだマカヒキです。オッズはキタサンブラックに次ぐ4.50倍となっています。

マカヒキ

期待をされていた凱旋門賞はまさかの14着と惨敗。さらに2017年の初戦となった京都記念(G2、芝・2200㍍)では単勝オッズ1倍台に支持されるも3着と、ダービー以降思うように結果を残せていません。

ですが、有馬記念や先日行われた阪神大賞典におけるサトノダイヤモンド、更に3月25日(土)に開催された日経賞における4歳馬のワンツーフィニッシュなど、古馬戦線においても現4歳世代が猛威を振るっていることを考えれば、マカヒキの実力が相当なものである可能性はやはり高いでしょう。

タレントぞろいの現4歳世代の中で「素質は世代トップクラス」と評されているのが13.00倍のミッキーロケット。

ミッキーロケット

1月に行われた日経新春杯ではハナ差ながらも差し返す強い内容で初重賞制覇。陣営も「精神的な成長から本当にここ最近は落ち着きが出てきた」と、成長力に喜びのコメントを残していました。

前走の京都記念ではマカヒキに次ぐ2番人気に評され4着に敗れましたが、先ほどの精神的な成長と2000mに限れば4戦2勝2着1回と堅実な結果を残しているのは強みと言えるでしょう。

そんな現4歳世代のトップクラス2頭を京都記念において見事に返り討ちにしたのが、昨年の香港ヴァーズ(海外G1、芝・2400㍍)を制したサトノクラウンでした。実績や勢いが評価され、5.00倍と3番手評価に付されています。

サトノクラウン

こちらもミッキーロケット同様に「力はあるが精神面に難アリ」という評価が強かった馬ですが、古馬になり一気に成長を遂げました。

しかし、中長距離を得意とするサトノクラウンにとって、大阪杯の2000mはやや忙しい印象も受けます。一方で海外G1を制し、4歳馬を打ち破った勢いは出走馬の中でも随一と言っていいだけに、かなり評価が難しい1頭かもしれません。

今回の出走メンバーの中で、昨年唯一キタサンブラックに先着したのが10.00倍と中穴評価のアンビシャス。しかもその舞台は今回と同じ大阪杯でのことでした。

アンビシャス

昨年の大阪杯ではこれまでの後方待機策からまさかの先行策、最後はしっかり交わしての勝利。レース内容は正に完璧と呼べるものでした。

しかし、大阪杯後は期待されながらも成績は伸び悩むことに。今回は変化を求めて福永騎手と初のコンビを組むこととなりますが、果たしてこの策が功を奏することとなるでしょうか。

人馬ともに復活に期待がかかるのが、昨年の皐月賞馬ディーマジェスティと鞍上の蛯名正義騎手。先週の日経賞より連闘策で今回の舞台に挑みます。

ディーマジェスティ

昨年のセントライト記念(G2、芝・2200㍍)以降、ほとんど見せ場を作ることが出来ていないディーマジェスティ。さらに、関東を代表するトップジョッキーである蛯名騎手は今年わずかに5勝。

それでも、51.00倍という評価は実績を考えれば低すぎるとも見えます。皐月賞と同じ2000mの舞台で、今一度復活を印象付けたいところです。

上位重賞5勝を挙げ、昨年の有馬記念でも4着入線を果たしたヤマカツエース(10.00倍)もここ最近は充実が著しいところ。ですが、阪神コースで好走歴がないのはやや気にかかる部分です。

その他にも、ハナを奪うことが確実視されている重賞2勝馬マルターズアポジー(51.00倍)や、2000m戦を得意とするステファノス(17.00倍)など、国内屈指の実力馬が顔をそろえます。

上位陣が軒並み2000m戦への距離適性が不安視されていることを考えれば、思わぬ1頭が台頭してくる可能性も十二分にあり得るでしょう。

G1昇格後の記念すべき第一回目を制するのはどの馬か?
大阪杯は4月2日(日)発走予定です。