【ウィリアムヒル】MLB2017:カブスの連覇なるか?レッドソックスやインディアンスが阻止するのか?両リーグの優勝オッズもブックメーカー発表

川崎宗則

世界一の野球国を決めるワールド・ベースボール・クラシックが大盛況に終わった後には、世界一のプロ野球の舞台メジャーリーグベースボール(MLB)が開幕します。ダルビッシュ有や田中将大といった日本の超一流選手たちも多く活躍するフィールド・オブ・ドリーム。今年はどんな熱い戦いが繰り広げられるのでしょうか。日本時間の4月3日にその幕が切って落とされます。

2016年シーズンの結果

アメリカンリーグを制したインディアンズ

アメリカンリーグでは中地区首位のクリーブランド・インディアンスが、東地区3位でワイルドカードから勝ち上がったトロント・ブルージェイズに勝利して、1997年以来となるリーグ制覇を成し遂げました。

前田健太

ナショナルリーグでは、中地区1位で川崎宗則を擁するシカゴ・カブスが、西地区1位で前田健太を擁するロサンゼルス・ドジャースを破り、1945年以来71年ぶりのリーグ制覇を掴んでいます。

ワールドシリーズを制したカブス

シカゴ・カブスとクリーブランド・インディアンスという、メジャーリーグでもっとも世界一から遠のいているチーム同士の対戦となったワールドシリーズでは、インディアンスが頂点に王手をかけた3勝1敗の状態からまさかの3連敗を喫し、カブスが世界一の座を奪取しました。カブスが以前にワールドシリーズを制したのは実に1908年で、108年も前のことでした。1945年のワールドシリーズで起きた有名な「山羊の呪い」に長年苦しみ続けたカブスが、ついにその呪いから解放された記念すべき1年となっています。

ウィリアムヒル大きく歴史が変わった2016年。続く2017年はどのようなドラマが待ち受けているのでしょうか。ブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」から両リーグおよびワールドシリーズの優勝オッズが発表されていますので、ご紹介していきます。

ア・リーグ優勝オッズ

【MLBア・リーグ2017優勝オッズ】
MLBア・リーグ2017優勝オッズ
※オッズは29日午前8時現在

2017年のア・リーグは昨シーズン東地区1位のボストン・レッドソックスがオッズ3.60倍で優勝候補一番手に挙げられました。2番手は中地区1位にしてワールドシリーズで涙をのんだクリーブランド・インディアンスで4.33倍、続いて3番手が西地区3位で青木宣親が今季から所属するヒューストン・アストロズで7.50倍となっています。

その他、日本人所属チームでは田中将大擁するニューヨーク・ヤンキースが12.00倍で5番手、ダルビッシュ有擁するテキサス・レンジャーズが13.00倍で6番手、岩隈久志擁するシアトル・マリナーズが15.00倍で7番手となりました。

ナ・リーグ優勝オッズ

【MLBナ・リーグ2017優勝オッズ】
MLBナ・リーグ2017優勝オッズ
※オッズは29日午前8時現在

2017年のナ・リーグは昨シーズンワールドシリーズを108年ぶりに制覇した、川崎宗則と新加入の上原浩治擁するシカゴ・カブスがオッズ2.62倍で優勝候補最右翼に挙げられました。続く2番手には西地区1位で前田健太擁するロサンゼルス・ドジャースと、東地区1位のワシントン・ナショナルズが同率の6.00倍となっています。また、イチローと今季から田沢純一が加入したマイアミ・マーリンズは34.00倍で9番手に挙げられました。

ワールドシリーズ優勝オッズ

【ワールドシリーズ2017優勝オッズ】
ワールドシリーズ2017優勝オッズ
※オッズは29日午前8時現在

2017年ワールドシリーズは、昨年優勝チームのシカゴ・カブスが5.00倍で最有力候補とされました。2番手はボストン・レッドソックスで7.00倍、続いて3番手がクリーブランド・インディアンスの8.00倍となっています。

優勝候補

シカゴ・カブス

上原浩治

長年の苦難をついに乗り越えて、世界一の座を掴んだシカゴ・カブス。今シーズンの目標はもちろん2連覇ということになるでしょう。今オフ、世界王者はレッドソックスからベテランリリーフ投手である上原浩治を獲得しました。メジャー屈指のクローザー、アロルディス・チャップマンを失ったチームはブルペン強化が急務であり、今年42歳になるものの安定した活躍が見込める上原に白羽の矢が立ちました。

豊富な経験を持ちながらもさほど給料が高額ではない上原の獲得は、カブスにとってローリスク・ハイリターンなものであるとアメリカのメディアでも評価されており、本人にとっても2013年以来2度目の世界一となる大きなチャンスと言えそうです。上原がブルペンを支え、ベンチを川崎宗則が盛り上げることでカブスの大きく実現に近づくことでしょう。

ボストン・レッドソックス

リック・ポーセロ

長年チームを支え続けた主砲、ビッグパピことデイビット・オルティーズが引退してしまったレッドソックス。さらにはここ数年ブルペンを支えていた上原浩治と田沢純一の日本人コンビもFAでそれぞれカブスとマーリンズに移籍していきました。

とはいえ、やはり戦力は非常に高いものがあります。開幕投手のリック・ポーセロは昨シーズン22勝4敗と圧巻の成績を残してサイ・ヤング賞を獲得、さらにホワイトソックスからプロスペクト4人との交換トレードで17勝10敗のクリス・セールを獲得しました。現在故障中とはいえ、昨季17勝を挙げたデイビッド・プライスもいます。他にも多くの優秀な投手が控えており、今シーズンも安定して上位に進出することが予想できます。2013年以来となる世界制覇は射程圏内に収まっているはずです。

クリーブランド・インディアンス

コーリー・クルーバー

昨シーズンはあと少しのところで栄冠を逃してしまったインディアンス。それだけに今シーズンにかける思いも強いはずです。キーとなるのは先発のコーリー・クルーバーでしょう。昨シーズンは18勝9敗、防御率3.14と大活躍し、チームのワールドシリーズ出場を大きく後押ししました。サイ・ヤング賞受賞者オッズではレッドソックスのクリス・セールに次ぐ2番手に挙げられるなど、ファンの大きな期待が見て取れます。

カブスの優勝によって世界一からもっとも離れた球団という不名誉な称号を負ってしまったインディアンスの威信を賭けた巻き返しに期待です。