ゴルフ国内男子ツアーの新シーズン「SMBCシンガポールオープン2017」がシンガポールで19日に開幕します。アジアンツアーと共催し、2年目を迎える本大会は、日本とアジア、それぞれの前年度賞金ランキング上位60人に世界ランキング上位者、推薦出場などを加えた選ばれた選手が、「賞金総額100万ドル」の開幕戦制覇に挑戦します。
悪天候の影響でサスペンデットとなり、異例の月曜決着となった昨年は、ソン・ヨンハンが当時世界ランク1位のジョーダン・スピースを1打差で破りツアー初優勝を飾りました。この優勝をステップに日本男子ツアー賞金ランクは自己最高の4位と躍進した昨シーズンから、今年も開幕ダッシュをかけてディフェンディングチャンピオンとして本大会に臨みます。
日本、アジアツアー以外からは、残念ながら現在世界ランク1位のジェイソン・デイをはじめ世界ランカーの参戦が少ないですが、「シンガポールオープン通算3勝」のアダム・スコットや、セルヒオ・ガルシア、アーニー・エルスらが出場します。
日本ツアーからは昨年の賞金王池田勇太を筆頭に、同2位のキム・キョンテ、前週のハワイのソニーオープンに出場した谷原秀人、片岡大育、小平智らも参戦予定です。
また、20歳の星野陸也、21歳の亀代順哉らの若手に加え、ツアー復帰を果たす伊澤利光にも注目が集まっています。
また、今年から本大会は「全英オープン」のアジア最終予選を兼ねており、10位タイ以内の有資格者を除く上位2人に出場権が与えられます。
では、日本でも人気の高いブックメーカー「bet365」がSMBCシンガポールオープン2017の優勝オッズを発表していますので見てみましょう。
【SMBCシンガポールオープン優勝オッズ(上位)】
※オッズは18日午前8時現在
<SMBCシンガポールオープン最新オッズ情報(bet365発表)>
出場予定選手すべてのオッズが出ていますので、上記の最新オッズ情報からご確認いただけます。それでは、TOP5を紹介したいと思います。
5.00倍 優勝候補筆頭: アダム・スコット
世界ランク7位のスコットは、本大会が今シーズンの自身開幕戦となります。ユニクロを着用し、親日家としても知られるスコットは昨年10月の日本オープンゴルフ選手権では+10とスコアを崩し71位と低迷しました。そのため、アジアツアー共催とはいえ、日本ツアー開幕戦に臨む世界ランキング最上位者として開幕戦を制する姿を期待してしまいます。また通算3勝している相性の良さもスコットの強さを際立たせるかもしれません。
6.50倍 対抗筆頭: セルヒオ・ガルシア
世界ランク7位のスコットに続く15位のガルシアは、パーオン率がトップ10まで一息というところで目立った優勝や成績が昨年終盤も含めてないものの堅実なプレーで常に上位を伺うプレーヤーで、今大会は世界ランキング上位のライバルも少なく、十分優勝を狙える条件がそろっています。
12.00倍 対抗2番手: 池田勇太
昨年は選手会長を降りて、プレーに専念した結果とおりに自身初の賞金王を獲得しました。特に、シーズンラスト5戦の成績は優勝こそ1回ですが準優勝3回と非常に強さが目立ちました。今年も昨年の勢いを維持しながら開幕戦を戦えれば、国内の試合だけではなく6年ぶりの「マスターズ」での活躍も期待できるかもしれません。日本の賞金王の強さに期待したいところです。
17.00倍 対抗3番手:谷原秀人
国内14勝、賞金王については昨年3勝をあげながら、自身最高タイとなる2位で、昨年も賞金王タイトル獲得はできませんでした。今年こそはという思いを胸に、すでに自身は前週のソニーオープンで27位という今シーズンのスタートを切りました。ハワイからシンガポールに移動し即試合ということでタフな状況ですが、賞金王を取るためにはやはりタフな状況に打ち勝ってこそだと思います。優勝オッズも堂々の4位ですので、今シーズン全体も含めて期待を込めたいと思います。
26.00倍 対抗4番手:ソン・ヨンハン
優勝オッズが5位にディフェンディングチャンピオンのソン・ヨンハンが入りました。26.00倍ということで、ディフェンディングチャンピオンにしては低い評価です。やはり、日本ツアー1勝が昨年のこのシンガポールオープンだけというのが響いているのかもしれません。本人としては、この「開幕戦」をしっかりと戦い昨シーズン以上の成績を残すために頑張ってもらいたいです。
最後に、気になるベテラン勢や若手がどのようなオッズか取り上げたいと思います。
まず、名前をみると反応してしまうアーニー・エルスは46.00倍です。亀代順哉は401.00倍、星野陸也が601.00倍です。そして、日本のベテラン勢、ゴルフ番組でおなじみの深堀圭一郎は751.00倍、伊澤利光は1001.00倍となっています。優勝は厳しいかもしれませんが上位目指して頑張ってほしいところです。
みなさん、今年のゴルフ男子日本ツアーを19日から楽しみましょう。